【日本代表】欧州遠征で好感触をつかんだFP皆本晃 「緩くなっていた規律の部分が戻ってきている」

欧州遠征を行っていたフットサル日本代表は、4月8日に帰国した。遠征ではハンガリーと2試合を戦い1勝1分け、スロベニア代表とは3試合を行い1分け2敗という結果だった。負傷により、W杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権に出場できなかったFP皆本晃(府中アスレティックFC)は、ブルーノ・ガルシア監督の下、日本代表が本来の良さを取り戻していることを感じていた。

 

以下、欧州遠征後の皆本晃選手のコメント

――今回の遠征を総括してください。
皆本 スロベニアは普通に強かったですね。

――このグループでは初めての海外遠征でした。
皆本 そうですね。このメンバーでやるのは久しぶりでしたが、僕たちよりもスロベニアの方が強かったかなというのが、正直な感想です。1回引き分けましたし、やり方によっては勝つことも可能な力関係ではありましたが、フラットに見て、普通にやったら向こうの方が力があるチームだったかなと思います。

――チームとしてはブルーノ・ガルシア監督になってから初めての国際試合もありました。今回の5試合はチームをつくりながら、という感じだったと思いますが、見えてきた新しい日本代表の形はありますか?
皆本 ディフェンスは良かったと思います。失点にしても、そんなに悪い形の失点は多くありませんでした。スロベニア戦の第1戦はやり方を調整してやって、あまりうまくはまりませんでしたが、2戦目、3戦目は自分たちのやりたいディフェンスができました。そこに関しては手ごたえがありますし、ちょっとミゲルの時代の最後に緩くなっていた規律の部分が戻ってきているのは感じているので、これはやっぱり継続してこの先もやっていきたい。そうすればディフェンスのところで崩壊することはないのかなと思います。

――ミゲル監督の下でやっていた7年間に上積みもできていく?
皆本 そうですね。本来のディフェンスを取り戻しながら、また上積みさせていける感触、手ごたえがあります。逆に攻撃のところでは、かなり苦しかったと感じています。

――皆本選手個人にとっても久しぶりの海外遠征でした
皆本 久しぶりにああいう違うタイプの相手と試合ができて楽しかった部分はありますがあらためて自分の力不足も感じました。あれくらいのレベルになると、自分も違いをつくったりすることはできないな、と。残念ながら今回の遠征では、ハンガリーくらいのレベルなら余裕だったのですが、スロベニアを相手に違いをつくれた場面というのは、皆無に等しかったので。あらためて、そういうところでも違いをつくれる選手がいないといけないし、増えていかないといけないと感じました。僕自身も、まだまだだなと感じましたし、それを知る機会にもなったので。まだここで終わりではありませんから、すごく良い機会になったと思います。

――普段からそういうレベルの中でやっているFP逸見勝利ラファエル選手に関しては、久しぶりに一緒にプレーしたと思いますが、いかがでしたか?
皆本 良い意味でも、悪い意味でも、違うなと感じましたね。

――どういうことですか?
皆本 リズムがやっぱり違うので、仲間がだいぶ彼に合わせてあげないと、一人だけ孤立する状況ですね。

――ちょっと「自分でやらなきゃ」という意識が出過ぎてしまったり?
皆本 そう、そう。一人でチームのリズムを壊したりする。でも、それが相手にとって脅威になったりもする。コインの表と裏のようなもので、どちらが出るかということです。でも、時間をかけていけば、ポジティブな部分が大きく出ると思いますが、今回のように数日間だとなかなかフィットしきれないとは思いますが、短期間の中ではできることはやれてよかったかなと思いますよね。

――彼が入ると、彼を中心に考えないといけませんよね。
皆本 そうですね。ほかの3人が合わせてあげないと、彼は死んでしまうと思う。だから、彼に関しては合わせる時間が必要だと思います。パッと来て、パッと合わせられるタイプではないから。アジアレベルだったら、大丈夫かもしれませんけどね。

――個人の力でなんとかしてしまう。ただ、前回のアジア選手権ではうまくいきませんでした。
皆本 あとは、ほかの3人の質が高くなることも大切です。そこのレベルが高ければ、すぐにパッと合わせられると思うので、そのレベルになっていけばいい。やっぱり、彼が入ることで、だいぶ変わってしまうのでね。

――今年は、アジア選手権の予選が11月にあります。そこが一番の目標になるはずです。
皆本 別に、悪い道を進んでいるわけではありません。今回、こうやって結果は出ませんでしたが、しっかりステップは踏めていると思うので、ここからしっかり積み上げて、アジア選手権予選、アジア選手権を含めて戦っていきたいです。手ごたえもありますし、もう一回優勝できると思っているので。今回は、そことは少し違う腕試しという感覚もあるので、それは別に考えていかないといけません。でも、W杯では今回戦ったスロベニアのような相手に勝たないといけませんし、あれがベスト16くらいの試合のレベルだと思います。現時点では力の差はありましたが、ここから3年間、積み重ねていけたら、決して勝てない相手ではないと感じました。しかも最終戦、スロベニアは6人くらいで回していたので。

――日本は3セットで回していたんですよね?
皆本 はい。3セットできれいに回していました。そのメリットももちろんありましたけど、スロベニアはそこまで全員が良い選手だったわけではなく、何人かキーマンになる本当に良い選手がいて、そういう選手に苦しめられました。ただ、そういう選手にも勝てるようにならないといけませんし、十分に到達できるレベルだと思っています。

――皆本選手自身は、一昨シーズンは負傷で半年プレーできませんでしたが、昨シーズンはフルで稼働しました。ようやくオフに入ります。
皆本 僕は精神的に休みが必要なタイプではないですし、やり切ったという感覚はないですけどね。

――精神的にはそうかもしれませんが、肉体的には…。
皆本 そうなんです。肉体的には、体はボロボロなのでゆっくりしないといけません。明日からでもトレーニングをやりたい気持ちではあるのですが、無理しちゃうとまた壊れちゃうので(笑)。

――もう壊さないでいただきたい(笑)。
皆本 次、壊れたらおしまいなんでね。でも、強い相手とできたし、良い遠征になったと思います。とはいえ、スロベニアもトップオブトップではないから。そこは忘れずにやっていきたいです。