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【アジア選手権】日本代表の若返りを示唆したブルーノ監督「Fリーグクラブも日本代表も平均年齢が高過ぎる」

[2.11 AFCフットサル選手権準決勝 日本 0-4 イラン 新荘体育館]
AFCフットサル選手権は11日、大会最終日を迎えて決勝戦を行った。2大会ぶりに決勝進出を果たした日本だったが、イランに0-4と完敗を喫した。試合後、ブルーノ・ガルシア監督は大会の日程を変更したAFCに対して、よりプロフェッショナルになるべきだと問題提起をするとともに、2年後のアジア選手権、フットサルW杯に向けて、日本代表を若返らせるプランを持っていることを明かした。

以下、イラン戦後のブルーノ・ガルシア監督のコメント

ブルーノ まず勝利したイラン代表に祝福を申し上げたいと思います。一方で、私たち日本代表チームも誇りに思います。何に対して誇りを持っているのかというと、国内リーグが終わった直後から、この大会に臨むにあたって1週間の事前キャンプを行いました。プレーオフ・ファイナルを戦った8人の選手は、その夜に合宿に集合して、そのままトレーニングに参加しています。そうした過密日程を言い訳にせず戦い、最後までその姿勢を貫きました。そもそも大会の開催時期が変更になったことで、私たちの準備に響きました。これまで、この話はしませんでしたが、今はこの話をするべきタイミングです。おかしなこと、本当におかしなことです。日本にもこの大会に向けた準備状況など、変えるべきことはありますが、それでも日本はイランに対して真っ向勝負を挑み、試合のプランに沿って戦って前半は素晴らしいプレーを見せました。しかし、私たちは点を取れず、イランが最後の1分で先に点を取りました。後半もイランは早い時間に得点を加えましたが、日本も立ち直り、多くのチャンスをつくっています。しかしここでも得点できませんでした。それでも高いパフォーマンスを見せたことは、最も重要だったと思います。今日はイランに勝てませんでした。今は、そのことを記録して、記憶して、しっかり学ぶときです。そして再びこの舞台に戻ってきたときに、今回を上回る結果を残せるようにしたいと思っています。

――このゲームのターニングポイントはどこにあったでしょうか?
ブルーノ 前後半は、異なる試合でした。前半は両チームにチャンスがあり、ときどきイランに、ときどき日本にチャンスがありました。それでも、どちらかと言えば、私は日本の方が良い戦いを見せていたと思います。しかし、彼らは一つのチャンスを、前半終了前の1分でモノにしました。さらに彼らは後半には早い時間帯に2つのゴールを加えました。日本はここから立ち直り、ボールをポゼッションしてイランを守らせました。イランは普段、もっと多くの得点を奪っていたので焦りがありました。日本は攻め続けて決めるべきチャンスもありましたが、効率性、効果、精度といったところの課題が露呈して得点できませんでした。そういう流れだったと思っています。

――今回のメンバーは平均年齢が高くなっていますが、2年後のアジア選手権、W杯に向けて世代交代をはかっていくのでしょうか?
ブルーノ はい。若返りすることを考えています。インドアゲームズは平均年齢22.7歳でプレーしています。そのうちの何人かは今大会でもプレーしていますし、未来のために若返りを考えています。常に短期、中期、長期を見据えたプランを持っています。Fリーグのクラブの多くも、日本代表も平均年齢が高すぎます。ハイパフォーマンスを見せるチームの中の競争環境は生ものであり、いつも若返りが求められているのは意識しています。今大会の事前キャンプのラージリストにも、次の世代の選手が入っていました。次のW杯を考えて、そこに控えている選手たちを、これから少しずつ加えていき、今後の強化合宿、海外遠征に戦略的に連れていく考えです。

――冒頭の話で、準備状況を変える必要があると話していましたが、具体的にどのように変えたいのでしょうか。
ブルーノ 2017年、私たちはトレーニングキャンプの回数が少なかったんです。また、AFCは当初のスケジュールから、この大会の日程を変更しました。Fリーグはしっかりと組織されたリーグです。そうした急な変更には対抗できません。Fリーグのプレーオフ・ファイナルからアジア選手権の初戦まで、10日しかない状況でした。私たちは日本で7日、チャイニーズ・タイペイで3日間、準備をしました。日本も変えないといけないことはあるでしょうが、AFCももっとそのことについてプロフェッショナルにならないといけない。変わらないといけない。他の国であれば、予定を変更してトレーニングキャンプができるかもしれない。でも、しっかりと組織されたリーグを持つ日本では、その日程を動かすことはできない。その意味で日本はプロだ。多くの欧州や南米の国のように、日本はプロでやっている。AFCは、もう少しカレンダー変更の余波を検討するべきだ。日本にとっては本当に大きな問題だからだ。私たちは国内の環境(代表活動の回数)を変えないといけないが、それは変わっていく。AFCも同じように、考えないといけない。

――限られた代表活動の回数以外にも、今日の試合を受けて変えないといけないと考えていることもありますか?

ブルーノ もちろん、今日はいくつかのミスが守備で起こり、相手は得点をしました。もし違うチームとの試合なら問題はないかもしれません。しかし、イランが相手であればミスをすれば点を取られてしまいます。そこは変えないといけません。より多くのシチュエーションに慣れる必要があるでしょう。それでも今大会を通して、日本は一つのアイデンティティを示し、チームスピリットを持っていました。戦い方のスタイルも見られたと思います。それは今日の試合でも一緒でした。ミスが起きたところを中心に、まだまだ成長していかなければいけませんが、一方で日本はアイデンティティを、勝ち上がっていく中で示せたと思います。今日の試合は0-4だったわけですから、何かを改善しないといけませんが、この基本路線に沿って取り組んでいこうと考えています。

――今日、初めてパワープレーをやる状況になりましたが、2つのセットがありました。これは準備していたのでしょうか。
ブルーノ 準備段階から、パワープレーも2つのセットに分けて違うオプションを使ってやっていました。どちらも機能していたと思いますが、最終的にゴールを決めることができませんでした。ゲームプランの一環、シナリオの一つとして準備していました。イランがどういう守り方をしてくるかの分析もしていましたし、W杯に出たときのパワープレーの対応も準備をしていました。その分析が功を奏して、イランを相手にあれだけ形をつくりだせた。あそこまで崩せたのは、(W杯以降)日本が初めてだったのではないでしょうか。できた手ごたえはありますが、結果にはつながりませんでした。

――左利きの齋藤功一選手が、パワープレーのどちらにも入っていませんでした。
ブルーノ 準々決勝、準決勝で話したときと同じになりますが、ゲームの流れで要求される選手のタイプに応じて選手を起用しています。この前は出場しなかった仁部屋選手が今日は相当出ました。前半に出場時間のなかった渡邉知晃選手も途中から出ましたし、パワープレーでもずっと出ていました。ゲーム状況が求めるものは常に変わるので、それに合わせて采配をしています。

――イランを相手にこれだけ内容で渡り合えたのは初めてだと思うのですが、得点はゼロに終わりました。決定力を上げるためには人を入れ替えればいいのか。それとも今の選手たちでも上がるものなのでしょうか。
ブルーノ チームに得点力がないということは、ないと思っています。今日は得点が入りませんでしたが、リーグでもゴールを決める能力があることを示している選手たちが複数入っています。こういう緊張感と強度の高い、スピードの早い状況の中で、その力を十分に発揮するためには、姿勢と頭の中のスピードがあります。そして、それに付随するトレーニング方法、メソッドがあると思います。トレーニングメソッドは、トップチームでそういうものに適応する準備をすることももちろんですが、もっともっとそういうものに適応する選手が増えていくためには、育成年代からのトレーニング、ゲームで起こるスピード感を体験するトレーニングをやっていく必要があると思います。

――何人かの選手は、Fリーグでのパフォーマンスより低い質のプレーしか出せていなかったように思います。彼らが代表で最初からベストパフォーマンスを出すためには、どうすればいいでしょうか。
ブルーノ どちらかというと、日ごろのリーグで活躍している状況、その背景を組織的に変えていくことも一つの案になるのではないでしょうか。Fリーグは年間の試合数が多くありますが、この大会に匹敵する高い強度、心理的にもプレッシャーのかかるゲームは、それほど多くありません。プレーオフのかかったところとプレーオフのファイナルに近づくにつれてと、指折り数えるくらいしかありません。そういう状況に選手たちが慣れていき、シミュレーションになっていくことを同時に考えていくと、もっと緊迫感のあるゲームが増えるようにプレーオフのシステムを変えるとか、試合のオーガナイズの仕方、リーグのやり方を変えるのは、個人的には一つあるのかなと思います。

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――今日は相手のセットプレーのときに選手を代えました。これによって相手はほとんどシュートを打てませんでした。この交代策と起きた現象について教えてください。
ブルーノ ゲームの戦いには、技術・戦術的な部分と、心理的な部分の2つの要素で対抗しています。戦術的には非常に高いレベルでプレーしていると思います。今日は、そのゲームプランの中で一つのカギになったのが、向こうのセットプレーをシャットアウトすることでした。本当に危険なシーンというのは、一つもなかったと思います。すごく細かいところで心理戦が動いていて、それはミニサイクルというゲームの切り方で、マッチアップを変える。例えば14番のジャビットが出ていたら滝田を付けるなど、そういう対抗を徹底したり、他の組み合わせを変えるなど調整しながらやっていました。またタバコリのロングボールも、ファーストディフェンダーが途中から蹴り足をしっかり切って、無力化することができていました。そういう調整を加えることができて、戦術的には非常にレベルの高いことができていました。そのゲームプランの中で戦術的にできた範囲だと思っていますが、それだけゲームの中で相手を無力化し、チャンスをつくってもゴールに入らないことで、心理的にはコチラが苦しい状況になりました。たくさんの機会があったにもかかわらず、0-3の状況からも、パワープレーに入ってからも何回もありました。そこが一つも入らずにどんどん苦しくなりました。それでも良かったのは、最終的には入りませんでしたが、最後まで狙い続け、トライし続けたのは良かったと思います。今話した部分は、これから先に改善するべきポイントかなと思います。あとは表彰台にのぼる結果を残したので、胸を張って帰れるかなとは思います。今回、そこに登れないことがあってはいけなかったし、今後もそこから降りることがあってはいけい、これからも降りないようにしないといけないと思っています。

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