アジア選手権

【日本代表】ブルーノ・ガルシア監督会見要旨 目標は「2月11日、19時の試合に出場する」

日本サッカー協会は16日、都内で会見を行い、アルゼンチン代表との親善試合、およびAFCフットサル選手権チャイニーズタイペイ2018の日本代表選手16名を発表した。

以下は会見でのブルーノ・ガルシア監督のコメント要旨

ブルーノ コンニチハ。集まっていただき、ありがとうございます。一緒に過ごす時間ができ、嬉しく思います。今、お手元に配布したメンバーリストは16名のリストになります。この16名は、この中から最終的にAFCフットサル選手権に臨む14名が選ばれるというリストです。その最終の14名は、2試合目のアルゼンチン戦後の29日に確定します。

16名のメンバーの構成ですが、8クラブから招集した選手から成り立っています。そのうち7つのクラブが、国内のFリーグのクラブ。あと一人、逸見勝利ラファエルはポルトガルのベンフィカから招集しているので、海外のクラブから一人です。平均年齢は28歳で、AFCのような公式大会に出場する経験が初めての選手は、その中で6名ほどです。今回、このリストを作るうえで心がけていたのは、若い力と経験のある選手をミックスすることです。これは以前にも話したと思いますが、再構築と構築、その両方を継続していこうと考えています。

このうちFリーグの名古屋オーシャンズとペスカドーラ町田の2クラブから、4人ずつ選出しています。偶然にも、今週末のプレーオフ・ファイナルを戦う2チームです。また府中アスレティックFCとフウガドールすみだから2名ずつ、その他のクラブは1名ずつが入っています。一つだけ、このリストで残念なのは、湘南の選手で一人、学業の関係で今回は招集できませんでした。本来、想定していた選手から、そこだけ漏れたのは残念です。

メンバーリストは、このようになっています。次に、このアジア選手権に向けてのプランニングについてです。大きく2点にわけますと、私が日本に来てから、ここまでの1年3カ月の準備期間を振り返ると、活動回数は、『日本が本来のいるべき場所に立ち返る』という目標に対して、十分なものとは言えませんでした。しかし、2018年のAFCフットサル選手権以降は、大きな進展をはかり、活動回数のボリュームを増して、本来の目標に達成するために、最適化された活動になっていくと確信しています。

もう一つは、今大会に向けた直接的な準備についてです。この部分は、AFC選手権の予定されていた期間が、最近になって変更されたことで大きな影響を受けています。当初のスケジュールはもう1週間あとに開幕する予定でした。そのスケジュールを想定し、Fリーグとも協力していたので、本来はもう1週間長く準備期間がある予定でした。しかし、本大会のスケジュールが変更になったことで、大きな影響を受けて準備期間が短くなってしまいました。

これがどれくらい影響あるかというと、イラン、ウズベキスタン、タイ、ベトナムといった国々は、すでにトレーニングキャンプを行っています。イランは日本の倍、ウズベキスタン、タイ、ベトナムに至っては、私たちの3倍の準備期間を持って、アジア選手権に臨んできます。さらにチームの内側に目を向けると、16人のリストのうち8人はほとんど休みなく、プレーオフ・ファイナルを戦って、そのまま最終キャンプに入ってきます。

今、そういうエレメントをたくさんあげていますが、それによって私たちの目標、義務と感じていることを変更することは一切ありません。22日から開始するトレーニングキャンプを、AFC選手権の初戦まで、国内のパートと、チャイニーズタイペイに入ってからのパートと分けて考え、十分に練ったプランニングの下、トレーニングをしていきます。

前半の国内のパートについては、22日から29日で2試合の強化試合を行いますが、ここが私たちのスタンスを見せる場です。なぜなら、相手として、現在の世界チャンピオンであるアルゼンチンという強豪を招いているからです。トップを念頭に入れて、そこに対して自分たちの現在地がどうなるかを把握します。25日に東京で、28日は富山で試合を行いますが、そういう世界トップレベルの試合を見る機会は、そうそうないので、皆さんふるって見に来ていただければなと思います。

先ほど話したように、この試合を終えたあとに最終的にチャイニーズタイペイでのアジア選手権に臨む14名を確定します。みなさん、ご存知かもしれませんが、今回のアジア選手権はW杯予選を兼ねている大会ではありません。2020年のW杯にはつながっていませんが、私たちにとっては非常に重要な目標、テーマがあります。はっきりしている目標は、2016年の大会で起きたことから違う姿を見せること。そこから2020年に向けて、引き続き強化を進めていく。良い道を歩めるようにする。そのように考えて臨もうと思っています。

以下、質疑応答。

――新たに招集した滝田学選手、逸見勝利ラファエル選手、加藤未渚実選手に期待することを教えてください。
ブルーノ まず滝田のケースは、長きにわたった怪我から回復する期間にあたっていました。彼に関しては自分が監督になってから、ずっとチームの軸として考えていて、依存している選手でした。彼は調子を上げてきていて、プレーオフでも回復している姿を十分に見せてくれています。特に彼はチームの軸になるフィクソというポジションの選手であり、経験値などいろいろなものがチームに重要になります。

逸見勝利ラファエルに関しては、東アジア予選では、FIFAデイズというクラブチームが代表チームに選手をリリースすることを許してもらえる日程と重なっていなかったので招集することができませんでした。

加藤未渚実は、私が日本に来てから注目してきた選手です。非常に高いポテンシャルと力を持っていますが、滝田と同様に長期間の負傷に苦しみ、回復してきたところです。その回復の軌道が上向いているので、プレーオフを見て招集しました。

今回、このリストをつくるうえでは、非常に頭を悩ませました。その悩みは一方で、非常に健全で良いことです。競争が高まって、期待感がある、期待を持てる選手の層が厚くなっている証だと思います。

――この準備期間で重点的に取り組みたいことはなんですか?
ブルーノ これまでもやってきていることですが、戦略的なプランニングをち密に組んでいます。大会の1試合目、そのあとの1試合、1試合を全力で尽くせるようにということで、自分たちのプレーモデル、ゲームスタイルをきちんと保持しながら、最善の状況で1試合を迎えられるように、いろいろな側面で考えたプランニングを固めていました。これはオプションA、オプションBという形で進めているのではなく、この通りに進めていて、きちんとこの状態になると確信している輪郭のはっきりしたものなので、それをやろうと思っています。

――AFCフットサル選手権の目標設定は?
ブルーノ 指導者にそういう質問をしたとき、「何位です」、「何色のメダルです」という答えを期待していると思うのですが、私が考えるのは、初戦のタジキスタン戦に勝つことです。そこから韓国戦、ウズベキスタン戦と一試合、一試合を決勝のように戦うことを考えています。2016年に起きたことは、それを取り返すというのが、一つ重要なことだと思っています。ですから、私たちの取り組みとしては、全試合、一戦必勝ですが、2016年の借りを返すという意味では、最後のゲームを戦えている状態をイメージしています。大会最終日の2月11日には、17時と19時に試合がありますが、私たちは何としてもそこで戦うに値する取り組みを重ねていき、結果として19時のゲームに出場しているようにしていきたいと考えています。いろいろな乗り越えるべき要因、要素があることは先ほど話しましたが、それを踏まえても、そのように取り組みます。

――2016年のときはベトナム代表監督として日本を破りましたが、その時の日本は何が良くなくて、来日後は何を強化してきたのでしょうか。
ブルーノ 日本の何がまずかったかという話をすることはできませんが、ベトナムの何が良かったかという話はできます。戦いには2つあり、戦略的なところと、心理的なものです。戦術・戦略のところで言うと、両チームはお互いのことをよく分かった状態で戦っていました。心理的な側面でいうと、ベトナムは耐えて、耐えて、耐え続けて最後の5分で互角の戦いをして、なんとか追いつくゲームをしました。心理的エネルギーは、その後の延長戦、PK戦と、勝ち気に戦える状態でした。しかし、それぞれがゲームをするわけではなく、全体的に両方を包括して戦うものなので、その部分で上回ったのかなと思います。

2つ目の質問ですが、最初のプラン、どういうビジョンを持っているかを日本協会のダイレクター陣に聞いて、来日を決めました。日本に来るときにわかったことですが、2014、2012、2010、2008と、過去の年代では日本には国内リーグがあり、そこで代表を強化する土壌があったため、他の国に差を付けて勝つことができました。しかし、今はFリーグというアジア屈指のリーグがあっても、それだけで勝つのに十分ではないことが、他国の取り組みによって起きてしまっています。いまアジアで起きている現象は、アジアの他の国で民主化が起きているかのようなものです。多くの国が、それぞれにいろいろな取り組みをして、表彰台に上がる可能性を探っています。そして、可能性としてどの国にも表彰台に上がる可能性が出てきています。

これはアジアレベルだけの話ではなく、世界的にも起きていることです。ブラジル、スペインの2強の時代は終わり、アルゼンチン、ロシア、イランといった国々がW杯の表彰台に上がるようなことが起きています。

ですから、ピッチの中の戦略・取り組みというよりも、そういう強化活動のボリュームを確保する必要があることを、過去の年代に比べて、もっともっとそのリソースを確保する必要があることを訴えることが必要でした。そのことが2017年は活動量が少ない、足りないという話をしてきましたが、2018年は増強できる結果になっています。

――東アジア予選のときは、GKイゴールの登録に問題がありましたが、アジア選手権の出場は問題ないでしょうか?
ブルーノ 前回起きたのは、他国の協会との遠隔でのやり取りもあったので、そういう障害があり、順調に事が運ばずに出場できませんでした。しかし今回は十分に時間があったので、解決しています。

関連記事

  1. 【U-19日本代表】名古屋サテライト戦で精彩を欠いたFP植松 「…
  2. 【ビバ!! フットボール・サラ】第10回 中断明けの18節バルセ…
  3. 【アジア選手権】齋藤功一、清水和也のゴールで日本がバーレーンに勝…
  4. 【U-20アジア選手権】インドネシアを圧倒できずにドロー 植松晃…
  5. 【日本代表】ブルーノ監督の印象を語るFP西谷「ピッチ内外のメリハ…
  6. 【親善試合】開始7秒で失点のブルーノ・ジャパン、後半に2点を返す…
  7. 【U-19日本代表】チーム事情で大分に戻るGK岩永「フィクソの選…
  8. 【PH】アジア選手権 日本代表vsタジキスタン代表(108枚)

日本代表

Fリーグ

海外

女子

Twitter でフォロー

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。