【日本代表】新たに日本を率いるブルーノ・ガルシア監督 「どんなゲームでもイニシアチブをとる日本をつくりたい」

taku0143-1500x1124

 

日本サッカー協会は21日、ブルーノ・ガルシア監督の就任記者会見を行った。ベトナム代表をフットサルW杯でベスト16に躍進させたスペイン人監督は、今年2月まで指揮を執っていたミゲル・ロドリゴ元監督(現タイ代表監督)の功績を称えるとともに、アジアでトップ5に入れなかった日本代表を「本来あるべき場所に立ち帰らせるため」に、全力を尽くすと誓った。

 

以下、会見でのブルーノ・ガルシア監督コメント
ブルーノ みなさん、おはようございます。まず何よりも、この場に立つことができるようになったことについて、田嶋幸三会長に感謝申し上げます。また、この場に時間を割いて来てくださったみなさんにも感謝を申し上げます。フットサルの活動全体を、責任もって進めている北澤豪フットサル委員長にも感謝します。そして2人のダイレクターにも、今回の仕事全体について感謝したいと思います。みなさんにも、ぜひ引き続きお願いしたいのですが、最初の話をさせていただきたいと思います。

 

 今回、オファーをいただき、本当にうれしく思いますし、このオファーを受けることができた喜びを感じています。監督として、指導者として、最も大切なことは、仕事に対して大きな目標を持つこと。そして、その目標に魅力を感じることです。今回、その目標が一致して、充実した気持ちでいます。これまでも言われたようにA代表が強くなるのは当然、大事なことですが、それだけでは十分ではありません。その環境をつくっていく指導者の知識や技術の養成。さらに、フットサルに取り組む人たちの普及、拡大。この3つが合わさることが不可欠なプロジェクトです。日本は特にこの8年間、アジアのフットサル界を、リーダーシップを持って引っ張ってきました。前任のミゲル・ロドリゴ監督の手腕によるところも大きかったと思いますが、そのような成果があったと理解しています。そういう状況の中で、引き続き日本サッカー協会が、スペインの保ってきている指導者のレベル、流れをつくる力に期待をして、自分を採用してくれたことについて、非常にうれしく思っています。

 

いろいろな側面でお話を聞きました。このプロジェクトのいろいろなところに魅力を感じて、今回の目標に期待感を持って取り組むことにしました。ただ最終的に自分がここに来て力を試してみたい、やってみよう、ぜひやりたいと思ったのは、そういうプロジェクトを長年、引っ張ってきた前任者の後に声を掛けてもらったこと。その意義の大きさを感じて、決断しました。今日より、クラブ、選手、ファン・サポーター、審判、メディアのみなさんに、自分のすべての協力を約束します。それはすべて、日本を本来あるべき場所に立ち帰らせるため、そしてさらに引き上げるためだと心得ています。自分の野心は、それを絶対に実現できるぞ、実現して見せるぞという気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 

以下、質疑応答

――日本のフットサルにはどのような印象を持っていますか?
ブルーノ ここ数年、日本についてすごく研究してきました。本当に細かいところまで見てきたと自負しています。そういう意味では、ゲームスタイル、プレーの進め方もよく理解しているつもりです。代表の候補になり得る選手たち、知識、情報も、きちんと持っていると自認しています。前任者のミゲル・ロドリゴ監督との親交もそうですし、日本代表が続けてきたスペイン遠征、アジアでの大会、そういったところを通じて日本のゲームは、たびたび見る機会がありました。特にその力の結集を見たのは、2012年、2014年のアジア選手権連覇。その戦いぶりをしっかりと見てきました。それが2016年に残念な失敗に終わり、それを経て、それまでの流れを理解しているというところからも、何がうまくいかなかったかを自分の目で分析をして、これから何をしていかないといけないかを考えなければいけません。今は、その入口に立っています。ただ今の質問に関していえば、日本代表については、非常によく分かっていますし、選手の特長も大方はわかっています。

 

――日本の良い所と悪い所の両面があると思いますが、日本のどこを前面に押し出そうと思っていますか?
ブルーノ まず戦略、プランをきちんと描くことです。それはチームによって、行われるべき仕事です。そのチームというのは、ダイレクター陣を含め、自分ももちろんA代表の最高責任者として関わります。テクニカルスタッフ。これはA代表に関わるテクニカルスタッフだけではなく、アンダー世代にも関わるすべてのコーチも含め、そういうメンバーでできているワーキンググループによるものでなければいけません。その戦略というのは目標が大事で、もともとあるべきアジアでの立ち位置に立ち帰ること。そこに設定する。そのために、それを実現するためにも指導者のレベルを上げていく。どんな年齢、どんな世代の人たちでも、このスポーツに取り組んでいるという状態、根強いベースをつくる。そういう環境の中で、各年代で競技として取り組まれているゲームの取り組み方、トレーニングの取り組み方が、同じ方向を向いている。そういう状況をつくっていく。どの年代のチームがプレーをしていても、特にA代表がプレーしていたら、日本のフットサルがこういうものだというスタイルをつくりあげることだと思っています。その具体的なことについては、少しずつ作業を始めている段階です。

 

――A代表での結果で、具体的な目標はありますか?
ブルーノ まず一つ目の短期的な目標では、次のアジア選手権で表彰台に上がることです。これは口で言うほど簡単ではありません。ベトナムでも非常にフットサルを強化している。そういう取り組みをしている国がたくさん出てきています。それを達成して、徐々にレベルを上げて行き、次のW杯予選で確実に出場権を勝ち取る。そしてW杯出場を決めることができたときには、どういう状況かがより良くわかっているので、あらためてW杯における目標設定をしたいと思っています。

 

――これから代表選手選考をするうえで、選手たちに求めるモノは?
ブルーノ 強度、戦術的集中力。あとは大きなパッションです。日の丸、日本代表のマークをきちんと守っていく、背負っていく気持ちの強さ。この3つが本当の意味で備わっていれば、どのクラブのどんな選手でも、基本的には門戸は開いています。

 

――前任のミゲル・ロドリゴ監督と同じ部分、違う部分があれば?
ブルーノ いろいろな部分で共通していることが、あると認識しています。言ってみれば、私たちスペインの指導者は、同じ母乳を吸って育ってきたので、共通点は多いと思います。ただ、細かい所ではそれぞれに個性があると思っています。ディテールでの違いは表れると思います。ミゲル・ロドリゴ監督はここで非常に大きな功績を残していますし、フットサルの文化を発展させてきたと理解しています。自分のやることは、その発達した現状を最大限に有効活用して、どういう部分をもっと良くしていけば、さらに発展していけるかを、これから精査します。ただ目標としては、どんなゲームでも、イニシアチブをとり、ゲームで主役になるのが日本という状況をつくっていきたいと思っています。