【関東1部】ファイルフォックス府中×カフリンガ東久留米 試合後のファイルフォックス 吉成選手のコメント

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関東フットサルリーグ1部は24日に第13節の4試合を行い、首位のファイルフォックス府中は、カフリンガ東久留米と1-1で引き分けた。この結果、2位のリガーレ東京都勝ち点差は3に縮まったが、昨季は入れ替え戦まで行ったファイルフォックス府中は、首位をキープしている。なぜ、これだけの好成績を残せているのか。試合後、選手兼監督の吉成圭に話を聞いた。

 

以下、試合後の吉成圭選手兼監督のコメントを発表
――今日の試合は、2位のリガーレが勝利したという結果が分かったうえでの試合でした。
吉成 特に意識することはなく、僕たちは目の前の試合に集中していました。これまでも1試合1試合、そうやって戦ってきたので、そういうことは気にせずやろうと話していました。

 

――試合前に話していた通り、カフリンガの守備は堅かったですね。
吉成 そうですね。想定内だったというか、引いて守ってくる中で、実はすごく律義に逆サイドが締めて来たり、イヤなところのパスコースはきっちり切って来たり、あまりイメージにはないかもしれませんが、ディフェンスが堅かったです。実際にリーグの順位は上の方ではないかもしれませんが、失点は少ないですし、戦ってみて想像した通り、やりにくいチームでした。

 

――前半はボールを持てていましたがシュートまで行けず、ファイルがボールを持たされているような印象でした。
吉成 それも特徴で、技術のある選手と経験のある選手がそろっていて、一瞬のスピードもあって、何回もカウンターでやられてきました。僕らのゲームプランとしては、いかにそのカウンターを受けないか。実際に受けたときは、どれだけ未然に潰せるか。カウンターの状態でどれだけ止められるかが、大きなポイントでした。

 

――後半はより高い位置で押し込むようになり、カウンターを受けやすい状況になりました。それもあってファウルが重なっていき、5ファウルとなった終盤は守備をするのも難しそうでしたね。
吉成 そうですね。やっぱりどうしても前からプレスを掛けようとすると、相手も技術が高い選手が多いので、残り足が引っかかったりして、ファウルカウントを重ねてしまい、いらないファウルが積み重なって、第2PKを1本与えてしまいました。点に結びつかなかったけれど、流れには影響を与えたと思っているので、やっぱり5個以内にファウルを収めるのは大切なポイントだと思いました。

 

――ゴールシーンで30番の選手にボールを運ばれた場面も、ファウルカウント次第では未然に止められていたのかなと。
吉成 僕はおっさんですが、まだまだ若い選手が多いので、経験とか、そういうところで甘さが出てしまうので、これからそういうのを減らせていけるように取り組んでいきたいです。

 

――僕が本格的に関東リーグの取材をしていた2003年の頃から、ファイルフォックスだけが1部リーグに残り続けています。その要因は何でしょうか?
吉成 どこの世界もそうだと思いますが、時間が経てば顔ぶれは変わっていきます。どこのチームも世代交代の波が確実に来ていて、全体としてそこに苦しんでいるチームが関東リーグに多いのではないかという思いがあります。僕らは、割と活躍した選手が次の活躍の場を求めて、上の舞台に行ったりしていますが、そういう選手が出て行く分、また新しい選手が入ってきて頑張る。そういう流れが多少できているので、他のチームに比べたら、新陳代謝の部分がいいのかなと思います。若い選手たちに負けないようにベテランは頑張らないといけないし、若い選手はベテランを蹴落とせるように頑張ってもらわないといけません。

 

――とはいえ、昨季あわや2部降格だったチームが、今季は1部で首位に立っています。Fリーグに行っていた選手が数名戻った影響はあると思うのですが、それだけが要因なのでしょうか?
吉成 いろいろな要素があります。まず、そういう経験のある選手が帰ってきてくれたこと。今季から新しく入ってくれている選手が頑張ってくれているのはもちろんです。でも、最大の要因は、すごく苦しい昨シーズンを経て、もともといた選手たちが大きく成長したこと。昨シーズンを戦っている中でも、チームはすごく成長していたんです。ただ、結果を出すのが難しかった。悪循環に陥ったときって、立て直すのが難しいじゃないですか? 去年はチームがすごく良くなって、試合内容も成長してきていて、『これ悪くないんだけどな』っていうところまで来ていたのですが、最後の1点を取れない、1点を取られてしまうところで、勝ち星を落としてしまいました。逆に言えば、去年も何か一つ結果が出ていれば、上位争いができていたかもしれません。今年はシーズンの序盤に勝ち星を重ねることができたから、こうして今上位を争えていますが、そこでつまずいていたら、去年と同じような順位になっていたかもしれません。そこはもうわからないですよね、ブラジルやイタリアが負けてしまうような世界ですから(笑)。

 

――勝敗は紙一重っていうことですね。
吉成 すごく思うのは、得点の流れが大事だなって。やり方があって、こっちが優勢、こっちが苦しそうという傾きはあると思うのですが、それをすべて覆すのが得点なんですよね。どこのチームも頑張ってプレスを掛けていくと、後半はバテてくる。でも、そこで1点取れると終了までもってしまうとか、大いにあるじゃないですか。そういうのが本当にすごい大切なんだなと、より最近は思うようになりましたし、その点で今日の試合を振り返ると、取りたいところで点が取れずに、ズルズルといってしまった。そういうときは相手の時間になって、去年は先に1点を取られることが多かった。でも、今日は残り5分で1点を先に取ることができた。外から見たらたいしたことないことかもしれないけど、そこはチームにとって実は大きな成長だと思うんです。残り2分で勝ち点2を失ったのはいただけないですが、それは次の成長するポイントですかね。

 

――選手が入れ替わりながらも、チームとして成長を続けられているところ。それが、ファイルフォックスが1部に居続けられる秘訣の一つですね。
吉成 そうですね。丸絋生とか、西川智也とか、町田大輔とか、若い選手たちがすごく伸び伸びとやってくれてピッチでも結果を出せるようになってくれているので、このままブレイクしてほしいですよね。いろんな人に『良いね、アイツ』って言ってもらえるようになってもらいたいですね。みんな頑張っていますよ(笑)。

 

――今シーズンの開幕前は、どういう目標を立てていたのですか?
吉成 僕らはステップアップ型なので、最初から優勝なんて大きなことは言えません。スタートのときは、去年の勝ち点15を超えることが目標でした。それで去年の勝ち点を越えたので、前期4位以内に入れば全日本で関東大会からのシードになれるので、次はそれを目標にしました。それも達成できたので、次は地域チャンピオンズリーグの出場権獲得。おそらく勝ち点28を取れば、地域チャンピオンズリーグに行けるんですね。関東リーグ1部が9チームになってから、3位のチームは勝ち点28なので。今日の試合に勝てば、勝ち点28だったので、次の目標…となっていたのですが、まだ26なので、もう一度勝って、29にして、チャンピオンズリーグに行けるだろうという状況から、最後は優勝を目指したいと思います。

 

――毎年、そのような目標設定の仕方をしているのですか?
吉成 そうですね。僕らは本当に、毎年選手の顔ぶれが変わるので、ふたを開けてみないと、どんなシーズンになるのか、わからないんです。

 

――今季もこれだけ結果を出せば、シーズン終了後は選手が抜けるかもしれませんね。
吉成 そうなんですよ。自信を付けて行くのは、結構、難しくて。やっぱり勝たないと、自信ってつかないので。いきなり優勝を目標にしたら、すごく遠いですし、チームとしてもどうなるかはわかりません。昔(2000年代前半)のように毎年メンバーが変わらないのであれば、毎年「優勝」と目標を掲げられたと思いますが、今はそうではないので、前期4位以内っていうのを目標にシーズンを始めることが多いです。毎年、本当にガラリと選手が変わって、イチからみんなで高めないといけない状態でシーズンを迎えているので、僕が今のような立場でやるようになってからは、こういうシーズンの戦い方をしています。