Fリーグ

【Fリーグ】湘南復帰直後にゴールを挙げたFP鍛代 「本気で『勝てるんじゃないか?』って思う人が、何人いるか」

taku0447-1500x1123

 

中断していたFリーグが14日に再開した。再開初戦、湘南ベルマーレは2-3で府中アスレティックFCに敗れた。この試合からブラジルでプレーしていたFP鍛代元気が復帰。一時は同点とするゴールを決めるなど、随所に存在感を示した。昨季は一時帰国中に限定でプレーしたが、今後は湘南でプレーを続ける予定という鍛代は、湘南に何をもたらすか。

 

以下、試合後の鍛代元気選手のコメント

――復帰初戦でゴールを決めました。あの場面を振り返ってください。
鍛代 こぼれてきたボールを、「はい」ってゴールに決めた感じです。その前は、ロドリゴと晃都で相手のラインを上げられたので、晃都が仕掛けたところを相手が潰しにきて、そのこぼれをフェリペが先に拾って、そのこぼれ球にGKの田中(俊則)さんが行ってくれたので、フェリペが僕に1タッチにくれたので、「はい!」って(笑)。

 

――同点に追いつく貴重なゴールでした。
鍛代 ゴールを挙げることができたのは良かったのですが、結局、勝っていないので。意味がないとまでは言いませんが、『うーん』っていう感じでした。

 

――府中にもやりたいことをやらせた試合ではなかったと思います。
鍛代 お互いにフラストレーションを抱えていたというか、やり切ったという感覚はない試合だったかなと思います。向こうのやりたかった、ピヴォに当てて、ラインを上げて、アラで仕掛けるということを、こっちも対策してきましたし、うちのやりたいことも相手もそんなにやらせてくれなかったので、互いに良い所を出せて部分もありつつも、どちらかというと消し合った試合だったかなという印象です。

 

――そこに湘南は自陣でのミスも多かったですね。
鍛代 やりたかったことがミスとして終わったから、ミスが目立っているのですが、あれがもしつながっていたら、展開がもっと違っていたのかなと思います。あそこは個人の部分もありますし、そこですね。

 

――後ろからつないで前に人数を増やすことができず、前で2対2、後ろで2対2のまま後ろからロングボールを入れる形で攻めることになっていたかなと。
鍛代 今日の試合で言えば、そうですね。うちがやりたかったことができなかったから。やりたかったことは、別にあるんですけど、ミスで終わったからできなかった。個人のパス、フェイクのタイミングが上がったり、意思が合ってくるとかすれば、その先に僕らのやりたいことがある。結局、できなかったからロングボールになってしまったというか、でもロングボールも一つの戦術なので。そういう感じです。

 

――ブラジルでプレーして、あらためてFリーグでプレーして感じたことはありましたか?
鍛代 ブラジルが強いとか、日本が弱いとか、そんな風には思いません。もちろんブラジルにはうまい選手がいますよ。でも、向こうで「ジャパ」と言われたら、「サッカーが下手だ」って言われていると思うのは日本人の先入観だと思うんです。僕も「ジャパ」って呼ばれていましたが、その言い方に『へたくそ』という意図は感じられませんでした。むしろ「ゲンキ」って名前が言いにくいからと、親しみを持って言ってくれている印象でした。「ブラジルに行ったら、日本人はへたくそと思われているから気を付けろ」みたいに言われますが、それは日本人が勝手に思ってしまっているのかなと思います。日本人の選手が向こうに行っても、普通にやれると思うんですよね。ブラジル人にビビってしまっているというか。そんなイメージです。

 

――それこそ、相手をリスペクトし過ぎてしまうっていうやつですね。
鍛代 もちろん、すごい人はすごいですよ。でも、日本代表がブラジル代表とやっても、勝てるんじゃないかなと、僕は思えますからね。そうやって本気で『勝てるんじゃないか?』って思う人が、何人いるかだと思うんですよ。ブラジル人が相手をリスペクトしないというと語弊がありますが、基本的にブラジル人はうまくない選手であっても、『オレが一番うまいんだ』と思ってプレーしているんです。そのメンタリティは違うかなと思います。

 

――そこの気持ちの違いは、すべてのプレーにつながっていくところですからね。
鍛代 大事だと思いますよ。

 

――そのメンタルの持って行き方は、湘南の選手たちにも伝えているんですか?
鍛代 メンタルは、話の中でそういう話になるときはあるんですけど、直接メンタルをテーマに話をしたことはないですね。でも、会話の中で『相手がすごい』とか『ここがすごい』って言っているときに「でも、オレらもできるだろ」とか、そういうリスペクトの仕方を変えるとかは、僕が伝えて行く部分かなと思います。

 

――湘南にはいつから合流していたのですか?
鍛代 帰国したのが9月23日です。W杯の期間中で、24日から練習に参加しました。その日にブラジルが負けたんですよね。

 

――そこまでブラジルにいたかったですね(笑)。
鍛代 いたらもうすごかったでしょうね(笑)。

 

――どんな反応だったんでしょうね。
鍛代 しかも、負けた相手がアジア(イラン)じゃないですか? だから、ブラジル人からしたら「おまえ、アジア人だろう」みたいになっていて、「おまえのせいだ」ってなっていたでしょうね(笑)。だから、湘南に練習参加したのは3週間ですね。

 

――半年前も湘南でプレーしましたが、チームの成長などは感じますか?
鍛代 去年やっているベースがあって、その先のことを始めている印象です。僕も学ぶことはすごくいっぱいありますし、ブラジルのときも言葉はわかるんですけど、日本語で言われるのと、ポルトガル語で言われるのは、入り方が違いますよね。日本語で説明してもらえるので、すごくしっくりくるというか。ブラジルのときは、感覚でプレーしていたんです。言葉はわかるけど、こういうことかな? と感覚を研ぎ澄ませてプレーしていた部分を言葉にしてもらうことで納得できる。自分のなかで、『こっちかな? こっちかな?』と疑問に思っていたことが日本語で言ってもらえるので、明確になっています。直樹さん(横澤直樹監督)は、ブラジルのトップレベル(全国リーグ)でやっていましたが、僕はパラナ州1部でプレーしていたので、見えている景色が違うと思うので、そのギャップを埋めることができれば成長できると思います。

 

――ブラジルでやっていたことと湘南でやっていることは似ている?
鍛代 内容が似ているというか、考え方とかですね。去年は僕の中でしっくりくることがすごくたくさんあって。そのベースから今は先をやっているので、僕も学ぶ段階です。

 

――湘南の2-2のやり方は、かなり特殊なのかなと思うのですが。
鍛代 でも、2-2がゴールではないと思うんです。見ている先があって、そこに行く階段を上っている段階の今が2-2.1試合1試合、結果が出てしまうので2-2が良いとか悪いとかいろいろあると思いますが、見ている先を僕ら選手が見失わなければ、自ずと結果は出てくるかなと思いながらプレーをしています。

 

――今後、またブラジルに戻るのですか?
鍛代 契約も残っていませんし、ビザもないので、今のところ予定はありません。オファーがあって、ビザを取ることができれば…可能性はありますが、湘南でプレーしていく予定です。

 

――次にブラジルに戻るときは日本代表になってというのもいいですね。
鍛代 勝ちたいんですよね、ブラジル代表に。やるからには世界一を獲りたいので。僕は今年で27歳になって、次のW杯では31歳です。今日も相手に日本代表の皆本晃選手がいたし、自分がどれだけ足りないのか、自分はどこが勝っているのか。そういうことがこれからの試合でいろいろなチームとやって見えてくると思います。自分が代表を目指すとか、世界を獲るというところと、チームとしてやっていることをうまく合わせていけたら、僕がここにいる意味があるのかなと思います。湘南には良い選手がそろっているし、良いチームです。ただ、結果が出ていないし、結果が出ないと周囲から「良いチーム」とは言われません。そのギャップをうまく飲み込まないといけない。『今は10位だから、10位のチームなんだ』と思っていたら上には行けない。先ほどのメンタルの話にもつながるかもしれませんが、良いチームなので、結果が出て、みんなが自信を取り戻していけば、もっともっと上がって行くと思うんです。結果が出れば、できるチームなんです。

 

――そのためにも湘南はゴールを決めることですね。
鍛代 シュート数は公式記録で30数本なので、体感ではもっと打っていると思うんです。打たされているシュートも何本かはあると思いますが、数打てば入るじゃないですが、絶対にそこは大事。シュートは打たないと入らないので。W杯でもシュート数がすごかったじゃないですか? ちょっと遠い位置からの距離でも良いコースに行けば入ったり、GKが入ったりします。打てばいいという話ではないですが、多く打って1点しか取れなければ、決定率という部分では下がるかもしれませんが、1本打って1点決めるのがいいのか、100本打って1点取るのか、試合展開から言えば100本打った方がいいと思うんです。

 

――攻めている回数が多いわけですからね。
鍛代 はい。そういう意味では、うちらが目指しているところに向けて、階段は進めているのかなと思います。ここからシュートではなくて、パスに変えられる判断になるのか。シュートの一つ前の段階の崩しに着目できるようになるのかとか。シュートまで行けているので、そこはプラスだと思います。

 

――そこで鍛代選手に違いを見せてもらえたらと思います。
鍛代 見せられるといいですね。

 

――良い選手が一人、ピヴォにいるとバリエーションも増えそうですね。
鍛代 僕のプレースタイルでいうと、ピヴォに絡むところが、ストロングポイントだと思うんです。

 

――昨年なら安藤選手や小野選手に当ててということもありましたが、2人が移籍して今日の試合はサイドで自ら仕掛けないといけませんでした。
鍛代 そこは僕のやりたいこともそうですが、チームが求めることができてこそ選手だと思うので。そこがないのに、自分がやりたいことをやっていてもチームにならない。求められていることは全力でやり、その中で自分がしたいことを体現できるようにしたいです。僕がそういうプレーをしたいなら、チームのやっていることの中で、そうできるように僕が工夫すればいいので。そこができるのであれば、違いが見せられるんでしょうね。そういうところが、直樹さんには求められているのかもしれませんね。でも間違いなくチームは上がってきますから。楽しみにしていてください!

関連記事

  1. [Fチャレンジリーグ]町田アスピランチが逆転勝利で名古屋サテライ…
  2. フットサルメディアによる「フットサル大賞2016-2017」が開…
  3. 【Fリーグ】日本代表に初招集の北海道FP堀米「積極的に自分のプレ…
  4. 【FリーグPO】プレーオフ・ファイナルへ進んだ町田 岡山孝介監督…
  5. 【AFCクラブ選手権2017】連続写真と本人コメントで振り返る …
  6. 【Fリーグ】2018年も強い湘南! 後半の4ゴールで浜松を破って…
  7. 【Fリーグ】浜松×府中 試合後の府中 皆本主将コメント
  8. 大宮アルディージャ塚本泰史クラブアンバサダーが、湘南FP久光重貴…

日本代表

Fリーグ

海外

女子

Twitter でフォロー

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。