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【Fリーグ】2ゴールでエースの役割をまっとうしたすみだFP清水和也「今日みたいな活躍は最低限の仕事」

[6.24 F12節 浦安 35 すみだ 浦安]
開幕戦でペスカドーラ町田に敗れたフウガドールすみだは、第2節でもバルドラール浦安に2点をリードされる苦しい展開を強いられていた。2点を追う展開で、それまでベンチにいたFP清水和也がピッチに立った。そして後半、清水は反撃の狼煙となるゴールを挙げると、チームは勢いづく。4-3と浦安を逆転した最後には、ダメ押しとなるゴールも記録。エースとして別格の存在感を示した。

Fリーグ級のピヴォの動向を、欧州のクラブも注視している。昨季途中からは選手の移籍を手掛けるマネジメント会社にも所属しており、今季途中にも欧州へ渡る可能性は十分だ。

そんな日本の若きエースに、Fリーグ通算9999ゴール目となった自身の2018/2019シーズン最初のゴールと2つ目のゴールを振り返ってもらうとともに、今季のホーム開幕戦に向けた思いを聞いた。

以下、第2節・浦安戦後のすみだFP清水和也選手のコメント
――今日の試合を振り返ってください。
清水和 自分の状態もそうですが、やっぱり今のチーム状況としてピヴォがたくさんいます。いろいろなセットができる強みがあれば、今日みたいに田口(元気)選手が負傷でケガに出られない不運もあり、非常に難しい展開になりました。ただ、誰一人下を向かず、元気くんのため、チームの勝利のため、走り切った結果が、今日の勝利につながったのではないかと思います。

――あの起用のされ方だと、本当は出ない予定だったのですか?
清水和 いいえ。僕は出るつもりでしたし、ケガの状況とかいろいろなことを見ての判断だったと思いますが、行く前には「必ず使う」という話はされていたので、自分の出番が必ず来るとは思いながら試合を見ていました。ただ、1失点目をしたらもどかしくなり、『早く出たいな』と思いましたし、0-2というスコアになった瞬間に自分のやることは明確になったと思います。ただ、前半で出た段階ではリズムに乗れず、決定的なシーンまでなかなか相手の守備を崩せませんでした。

――シュートは1本くらいでしたね。
清水和 1本、反転で打てたくらい。それくらいしか浦安の圧もあったので、見せ場はつくれませんでした。だけど、後半に入る際には自分はもっともっと高い位置でボールを受けるイメージを持っていたので、それがいい形でつながったと思います。

――ハーフタイムはどんな感じでしたか?
清水和 チームそうですが、オーシャンカップでも0-2から2-2に追いついたという自信もありました。僕の中でも下を向くようなチームではないと思っていたので、強い気持ちをもってやっていこうという話をして、ピッチに立ちました。

――反撃の狼煙となる1点目から振り返ってください。
清水和 あの段階で、(石田)健太郎が僕のマークについたんです。浦安のディフェンスはちょっとごちゃごちゃなっていたシーンで、中に反転した瞬間に右足のシュートは警戒されやすいので、あらかじめ股を狙おうとイメージしていました。それがいい状況でした。(藤原)潤さんもブロックをつくっていたところ、うまくすりぬけたゴールでした。一見、きれいには見えないかもしれませんが、あの1点がチームに勢いをつけるのではないかと思っていました。元気くんのケガもあったので、まず自分が取るという気持ちが出たゴールだったかなと思います。

――最初から股を開かせる予定だったのですか?
清水和 距離が近かったこともあったので、横にボールをなめた瞬間、健太郎が足を出したのは見えたので「じゃあ、股だな」となりました。

――足が出てこなかったら、シュートコースは変えられていたんですか?
清水和 はい。潤さんが出てくるというイメージもあったので、ループの選択肢ももっていました。でも逆には中田(秀人)が走りこんでいたので、潤さんが出てきたらパスを出すイメージもありました。でも、なめた瞬間に足を大きく開いたので、ラッキーだな……というか、股下だなと思いました。

――冷静だったんですね。かなり相手の選手もエリア内にいるような状況でした。
清水和 でも、僕についているディフェンスにもよると思います。あれがディドゥダだったら、中に行かずに、外で勝負した可能性もあります。ちょっと一瞬で見えたときにひらめいた結果だったと思います。

――2点目のパワープレー返しは?
清水和 パワープレーの時間が長かったので、ピッチの中でもやり方を変えながらやっていました。ボックスからダイヤにした瞬間、サイドでの圧力が強まったので、それで自分は相手のバックパスは狙っていこうと思っていたので。最後、残り何秒でしたし、『リスクをかけて取りに行こうかな』と思った瞬間に、ああやってカットできました。相手が左利きの選手だったので、外から圧力をかけると、後ろを返さざるを得ません。あそこから斜めに刺す感じではないと思っていたので、下げ球を狙ったところ、それが自分のところで引っかかって点が取れました。時間も時間だったので、左利きは自分の利き足ではないので、持ち替えて、冷静にゴールに流し込もうと思っていました。あの段階で残り数秒ということもわかっていたので。

――時間を使うことも考えていた?
清水和 はい。最初はそのまま左足で打とうかなと思ったのですが、後ろからきているのも見えたので、シュートの意識が一回自分の中で1テンポ、ズレました。そのまま打っても入るか自分の中で微妙だったので、利き足の右に持ち替えて冷静に打つことができました。

――めちゃめちゃ冷静だったんですね。
清水和 珍しく落ち着いていましたね。

――もうFリーグでのプレーには余裕が出てきたのでしょうか?
清水和 いや、余裕ではないですね。けど、昨シーズンとは違って、今日は前半にあれだけ圧力をかけられた中で、自分が下りてゲームをつくることも増えてきました。一つ見てほしいのは、栗本がファウルされて、永島くんが退場になったシーンの自分のフリーランの動きです。自分のフリーランの動きから、栗本が裏に抜けているという動きも、チームとしての約束事をピッチ内で出せています。自分はもちろん、去年までは点を取ればいいというのがありましたが、チームの勢いというか、ゲームをつくるところでも、もうちょっと経験値を積むイメージで今シーズンはやっています。自分が出たときの攻撃、守備もちょっとずつよくなっているので、総合値を高めるイメージでやっています。

――その両方を追うのは難しくないですか? フィニッシャーとして精度を高めるのと、星翔太選手のように何でもやることを考えると、迷うこともでるのでは?
清水和 でも、僕の中では明確です。自陣にいるときは、攻撃の形をつくろう。それが押しあがったら、なりふりかまわずに前に行くぞと周りにも伝えています。そういう部分では、みんなが気を使ってやってくれています。今日のセットでも、まとめる選手がいない中で、若手全員でやっていこうというのがあります。その中で僕の意見、栗本の意見、中田の意見を尊重しあってつくれています。その意味では、すごくいきいきとプレーできたかなと思います。

――また一回り大きくなったんではないですか?
清水和 はい。なりましたね。

――ユニフォームも小さいですよね?
清水和 小さいほうが動きやすいのもあるんで。体重は増えました。目標だった80キロ台にのりました。身長が179センチで体重が80キロ。ただ、まだまだ本調子ではないので、いかに上げていけるかが大事です。キレもそうですし、もっともっと脅威になりたいです。

――体重を増やしているのは、世界と戦うためですか?
清水和 ベースアップもそうですが、アジアで負けてから課題の一つはそこかなと思いました。あとはタイミングとか、周りに生かされるのではなく、周りを生かすプレーをしないといけないと思いました。(星)翔太さんというユーティリティプレーヤーみたいになりたいと思っています。

――当然、ピヴォにこだわりもありますよね?
清水和 もちろん。ピヴォで勝負したいのは一番ですが、うちの状況もそうですが、若手の経験値を含め、みんなでつくっていくところは、僕自身も悪い気はしないですし、一緒にみんなでやろうというスタンスなので。それは尊重して、自分のためにもなってくると思うので。どんな状況でも自分のためにというのは、意識しています。

――次節はいよいよホームゲームです。
清水和 非常に楽しみにしています。やっぱりプレーオフに向けて、一戦一戦大事ですし、一試合一試合追うごとに僕らは良くなっていくと思っています。ただ、誰一人、今日の試合には満足していません。むしろマイナスからのスタートだったので。それはホームで見に来てくれた人たちに勝利を届けるという最低限の目標もあるので、それを達成できるようにまた練習からやっていきたいです。

――Abema TVで森岡薫選手と皆本晃選手とのやり取りがありますが、あれを見て思うことはありますか?
清水和 面白いなと思って見ています。盛り上げるためには必要なことだと思いますが、すみだは違うところで必ず盛り上げられると信じています。部活じゃないですけど、チームメイトとか、仲間を思ってのプレーとか、そういうところでお客さんの心をグッとつかめたらと思います。今シーズンのホームゲームでは、『フウガといえば』というのが、見られると思うので、今シーズンはぜひそこも楽しみに見に来てもらえたらと思います。

――それは行けばわかるってこと?
清水和 あるじゃないですか? フウガといえば、あれじゃないですか。試合前のあれ、ですよ。そういう楽しみもあるので、ぜひ、ホームゲームを見に来てください。

――「俺を見ろ」というよりは、チームを見てほしいんですね。
清水和 僕自身、今日みたいな活躍は最低限の仕事だと思っているので、僕がボールを持ったときに、ワクワクしてもらえたらうれしいですし、点を取るだけではなく、守備とかいろいろな面でチームに貢献したいと思うので。また森岡薫、皆本晃とは違う良さが出せると思うので、そこは見てもらえたらと思います(満面の笑みで)。

――動画で撮りたいくらいの良い笑顔ですね(笑)。ライバル的な存在は?
清水和 やっぱり同い年の(内田)隼太や今日対戦した(石田)健太郎、湘南ベルマーレの植松晃都も。やっとみんなが中心選手としてやれています。昨日もAbemaで見ていましたが、隼太のゴールにもグッとくるものがありましたし、「やっぱりコイツ良い選手だな」と思うとともに、負けたくない気持ちも出ました。若手から上を食っていけるように、もっともっとやっていきたいなと思います。

――結構、内田選手もギラギラしてきましたね。
清水和 そうですね。近くで見ている人(皆本)がビッグマウスなので、彼もビッグマウスになってきていますけど(笑)。彼の人間性を含めてすばらしいのは知っていますし、僕はそういうキャラではないので、うまくバチバチできればいいです。同い年の選手たちは、刺激になっていますね。

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――Fリーグ選抜も?
清水和 そうですね。ただ、選抜の意味はこれからはっきりわかれてくるかなと思っています。僕自身は負けてはいけないと思っていますし、そのメンバーと戦えるのはすごく楽しみなので、自分の活躍で勝利を勝ち取ろうとは思っています。

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