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【インタビュー】清水和也「いろんな形でゴールをとれる選手はすごい」

文・写真=座間健司

 スペイン1年目総括インタビュー。
清水和也は、2018年8月にスペイン2部エルポソ・シウダー・ムルシアに入団した。
渡西してから約10カ月。 2018-19シーズンの戦いを終えた清水に、話を聞いた。

【インタビュー】清水和也「もっと点を取れた」(前編)

【インタビュー】清水和也「一番やりたいプレーが消される」(中編)

――スペインに来てみて感じた日本のフットサル良いところってどういうところですか? ブラジルとスペインがこのスポーツを今もリードしていると思います。ブラジルは個々が強くて、彼らのスタイルにはストリートサッカーなどの下地にあると思います。スペインは、組織的なディフェンスと前からのプレスです。この2つが、今世界にあるスタイルだと思うんですよ。そして今三つ目のスタイルっていうのがなかなかないと思うんですよね。両者はそれぞれの特徴を活かしたスタイルができているわけじゃないですか? そう考えた時に日本は日本人の良さを出していかないとそういう国には勝てないと僕は思っていて。

清水 やはりディフェンスの部分ですかね。ディフェンスの強度で相手を上回れるかっていうのが大事だと思いますし、実際にディフェンスを要求されることが多いので。日本人の俊敏性は、すごく買われている部分だと思います。
 あとは10メートル、15メートル。もう15メートルが世界基準になっていると思うので、シュートの。そこに関しては日本人だからとかではなくて。シュートコースというか何て言うんですかね。シュートする判断をそういう距離からでも求められてくると思うので。ミドルシュートは、やっぱりすごく重要になってくると思います。

――そうですね。あと本当にこのスポーツは年々フィジカルが占める重要性が上がっていると思います。今後さらにそこが重要視されると思いますし、それに関連して強度もさらに求められるようになるでしょうね。

清水 そうですね。僕が手にした感覚っていうのは、ちょっとやっぱり言語化が難しいですね。ただこの感覚を次につなげるために言語化するのが、すごく大事だと思うので。今プレーオフを見ていてもそうですけど、やっぱり一個一個のプレーに意味がありますし、それを自分なりに解釈して見るのがすごく楽しいので。ここ最近は女子の試合も見ましたし、日本と比べちゃうところもあるんですけど、日本ももっと頑張っていけばチャンスがあるなって思いますし、逆にこのままじゃやばいなってところもありますし。そういうところはここに来てみないとわからないことだったので、本当にすごい経験をしたとは思いますけどね。

――今言っていた「意味のあるプレー」っていうのと関連して「意味のないプレー」を見ると僕はがっかりします。例えば、今のバルセロナであれば、マルセニオの一本一本のパスに意味があって。

清水 そうですね、メッセージがありますよね。

――それこそ一本―本のランニングに何かしらの意図があって。彼が入ったことでバルセロナも劇的に変わって、今までディエゴからフェラオだけのパスが、マルセニオからフェラオにもパスが入るようになって、ちょっとバルセロナのフットサルが面白くなっているんですよね。前は攻撃とかに注目していたと思うんですけど、今は「この選手はこのパスコースを何のために切っているのか?」って思うんですか?

清水 そうですね、そのどういう風に(ボールを奪うポイントに)導くのか。そこで巧い下手、チームがどう狙っているのかっていうのが分かるので、そこはすごく楽しいですね。

――では、この間の(エルポソの)アレックスが前線で奪ってからの得点はそういうのを感じるわけですか?

清水 いや、あれなんかは本当にチームとしての決まり事っていうよりかは個人戦術で決まったところなので。僕も同じシステムで守備している中で『ああ、ここ食えるな』って見ていて思ったところだったので、そういう感覚っていうのは間違いなく、染み付いているなっていうのはありましたね。

※エルポソのアレックスのボールカットからの得点シーン(エルポソ赤の1点目)

――同じ感覚を共有している。「今行けるな」って思っていたらアレックスが思っていた通りに奪ったんですね?

清水 そうですね。『ああ、これ前切るな』って思っていたので。あのスピードのなかではさすがにパスを出せないと思っていましたし、パサーのコースも限定されていたので。ちゃんと奪って決め切るので、うまいですよね、本当に。

――派手なゴールに目が行きがちですけど、そういうところもうまいですよね?

清水 本当にそうですね。

――あのアレックスのボレーもすごかったですけど。

清水 でも、やっぱり、いろんな形でゴールをとれる選手はすごい良いと思うので。

※エルポソのアレックスのボレー(ベストゴール1位の得点)
 いろんな形でゴールを奪う。
 くさびを受けてからの反転、ドリブル突破してから、シュートフェイクでディフェンスを床に転がしてからのシュート。それだけではなく、最前線でディフェンスをしてボールを奪取してからのシュート。後方からの浮き玉に合わせてのシュート。清水の新たなゴールを見る
 今後、清水の進化を計測するものさしのひとつになるかもしれない

【インタビュー】清水和也「もっと点を取れた」(前編)

【インタビュー】清水和也「一番やりたいプレーが消される」(中編)

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プロフィール:
清水和也(しみず・かずや)
1997年2月6日、東京都出身。
すみだバッファローズを経て、フウガドールすみだの選手として2014-2015シーズンに17歳で15節バルドラール浦安戦でFリーグデビュー。2015年9月に日本代表として国際試合に出場した。2018年8月からスペインのエルポソ・シウダー・ムルシアにレンタル移籍をしている。
178センチ、69キロ
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