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【座談会】慶應義塾体育会ソッカー部フットサル部門 中畝楓流×佐々木龍×渡辺亘祐×中島理雄×柿沼亮祐 サッカーとフットサルの相乗効果(後編)

 慶應義塾体育会ソッカー部(慶應ソッカー部)は25日に開幕するFリーグ2019/2020シーズン開幕戦の前座試合で、早稲田大学ア式蹴球部と対戦する。このフットサル版早慶戦は、急遽、AbemaTVでもオンエアーされることとなった。

 慶應ソッカー部では、2年半前にフットサル部門を立ち上げ、今季は有志選手34名が週に一度(火曜日)フットサルの練習に取り組み、関東大学フットサルリーグや全日本大学フットサル大会に出場している。昨季は競合ひしめく関東大学フットサルリーグで見事、優勝という結果を勝ち取り、全国大会でも2つの準優勝という結果を残した。

 高校、大学とサッカーの一線級で活躍してきた選手たちはアスリート能力が高く、大学フットサル界にも良い刺激をもたらしている。

 今回は、早慶フットサル対決を前に、キャプテンの中島理雄選手をはじめ、関東大学フットサルリーグ2018MVPの中畝楓流選手、地域大学フットサルリーグチャンピオンズカップ2018得点王の佐々木龍選手、地域大学フットサルリーグチャンピオンズカップ2018敢闘賞の渡辺亘祐選手、2019関東大学フットサル選抜の柿沼亮祐に登場していただき、座談会を行った。

 後編では、実際にフットサルをプレーする前と後でどのように「フットサル」の印象が変化したか。そして、明日に迫った早稲田とのフットサル対決への思いを聞いた。

前編はコチラ
【座談会】慶應義塾体育会ソッカー部フットサル部門 中畝楓流×佐々木龍×渡辺亘祐×中島理雄×柿沼亮祐 サッカーとフットサルの相乗効果(前編)

以下、座談会後編

――サッカーをやっていてスランプになったり、悩んだりした時に、フットサルをやることで気分転換になるとか、そういうことはありますか?

渡辺 気分転換にはなっていると思います。今年、サッカーでトップチームに所属しているのですが関東リーグの公式戦で1試合も出場できていないんです。普段のサッカーの練習では公式戦に向けたものが多くなるのですが、フットサルの練習で紅白戦をやれたりすると、すごく良い刺激になって、気分転換になりますね。

佐々木 フットサルの練習をやるとキレが出る感じがしますね。サッカーの動きだと、それほどキュッと止まったり、キュッとスタートすることがないんですよね。結構、7割、8割で走り続けるイメージなのですが、フットサルではクワトロとかでパスを出して、抜けるふりをして止まるとか。細かい動きをするなかで緩急を使うのは、サッカーに戻ってからのキレにつながっている感じがします。だから、フットサルをやると、そういう感覚を覚えたまま、翌朝の練習に行けたりしますね。

中畝 心理的な部分になりますが、サッカーで調子が悪い時が続いて、フットサルの試合で良かったりすると、次のサッカーの練習や試合でも調子がいいなと思えるようになります。サッカーで調子が悪くなっても、フットサルで調子が良ければ、サッカーでの調子を取り戻せたり、フットサルで対人で勝てたり、ピヴォを抑えられたりすると、次のサッカーの練習で「対人で絶対に負けない」という気持ちになれたり、心理的に大きいですね。

(ここで授業を終えた柿沼選手が合流)

柿沼 はじめまして、3年生の柿沼亮祐です。

――いきなり話に入ってこれますか?

柿沼 大丈夫です(笑)。フットサルとサッカーは、コートの大きさ、ボールの大きさ、人数の違いがあるのですが、結局、ゴールを守ること、ゴールを決めることは一緒なんですよね。そのなかでフットサルは守るゴールも攻めるゴールも近いので、ゴールをどう奪うか守るかを強く意識します。それによってフットサルからサッカーに戻っても、よりゴールを意識したプレーができるようになったなと感じます。攻める時は遠くからでもゴールへの道を思い描くし、守備でも「打たれたら入ってしまう」というイメージを持てるので、守備のところでも意識は少し変わったかなと思います。

中島 いま、柿沼が言ったように、ゴールが近いことでボールを取った時の切り替えというのは、サッカーにもつながるなと思います。一瞬の遅れによって、何メートルっていう距離が離れてしまいますし、逆に相手より先に切り替えることができれば……たとえば守から攻だったら、ゴールまでの距離が近いので僕の足の遅さもバレずに得点を狙えます。走り出す瞬間、タイミングの重要性は、サッカーにも生かせますよね。

――ロシアW杯で最後に日本が負けた場面でも、その切り替えについては強く感じることがありましたね。フットサルを実際にプレーするようになってから、フットサルに対するイメージというのは変わりましたか?

佐々木 最初は足技、テクニック、ボールをこねくり回すスポーツだと思っていたんです。でも、全然そういうのではなく、めちゃくちゃ球際だし、切り替えだし、テクニックを使う選手なんてあまりいない印象があります。サッカーよりも短い時間で、局面、局面で戦うスポーツなのかなと、がらりと印象が変わりました。

中島 足元がうまい選手がやるものだと思っていたのはありましたね。多分、今も僕がサッカーをやっている周りの人たちに「俺、サッカーも、フットサルもやっているんだよ」って言ったら、「お前がやっているの? 足元キャラじゃないのに?」って言われると思うんですよね。そういう競技だと思われがちだと思いますが、佐々木くんも言ったように球際が強い競技ですよね。あと、試合の流れのなかでサインプレーをするっていうのはサッカーにはない概念なので、そこは面白いですよね。

――今度の早慶戦で初めて慶應大学ソッカー部を見る人がいると思います。慶應大ソッカー部は、どんなフットサルをするチームですか?

中島 慶應のフットサル部門の良さは、フットサル―フットサルしていないところだと思っているんです。ほかの大学を見て「いいな」と思っているところは、フットサルの要素を取り入れるところもあるのですが、割と自由にやらせてもらっています。例えば立石っていうピヴォの選手は、スペースがあったらバンっと蹴って勝負に行ったりします。個性を生かすようなやり方をしますね。

――サッカーの特徴を残したフットサルということですね。それぞれ、今季はどのような目標を掲げているのでしょうか?

中畝 昨年、全日本大学選手権とチャンピオンシップで準優勝だったのですが、最後にピッチに立って負けを味わったので、そこをまず絶対に優勝することです。個人的にはリーグでMVPを取れたので、今年も取ることですね。2年連続取るのは、本当に難しいと思うので。フットサルでは、この3つが大きな目標で、プラスサッカーで試合に出て活躍して二刀流でやっていくことが目標です。

佐々木 今年、大学4年生になり、フットサルで日本一になるチャンスは、もうあと1回しかありません。昨年、決勝で2失点に絡むなど、悔しい思いをしたので、今年は絶対に優勝して部歌を歌いたいと思います。

渡辺 去年の全日本大学選手権の時には、1週間前のサッカーの遠征で足を骨折してしまい、試合に出られなかったんです。ようやく巡ってきたチャンスだった今年の春のチャンピオンシップでは、決勝で敗れてしまって本当に悔しい思いをしてきています。ラスト1回しか日本一になれるチャンスはないので、ここで全力を尽くして、日本一になりたいと思います。

中島 今年のチームは、マジで最強だと思っているんです。去年は去年で最強だと思っていたんですが、今年の方が強いんじゃないかと思っているので、優勝という結果を残して、最強のチームのキャプテンということで、記憶にも、記録にも残る一年にしたいです。

柿沼 僕もチームとして日本一を目標にしています。今はフットサルをやっていて、サッカーのところがフットサルに生きているとすごく感じています。逆にフットサルを次にサッカーに生かしたいです。「やっぱり柿沼は、フットサルをやっているからああいうプレーになるんだね」ということを言われるように、自分としてはやっていきたいです。

――これがサッカーに生きそうだな、と感じていることはありますか?

柿沼 フェイクランのところとかは、もっと自分でもやれるなと思っています。一緒にプレーする選手もフットサルをやっていないと難しいと思うのですが、例えば、ボールを足裏で踏んでもらってタメをつくってもらい、その時間で自分が動けば、抜けてからパスを出してもらえば、相手が反応できないタイミングでパスを受けられるイメージがすごくあるので、そういうプレーをサッカーに生かしていけば、自分たち以外の人たちがフットサルを見る目も変わってくると思います。

――そういう連係面の部分でフットサルをやっていたことで、サッカーに出てきたことってありますか?

渡辺 今はトップチームのサブにフットサル部員が多い状況になっているんですが、そこでも一緒に試合に出る機会や練習をする機会が増えているんです。自分たちが少しフットサルで練習したサインプレーだったり、フットサルをやっていることの連係のメリットが少し出てきているのは感じています。あとは、セットプレーもサッカーに生かしてみようと考えています。

佐々木 フットサル部員同士だと、本当に分かり合ってパスがつながりますね。

――慶應大学ソッカー部のサッカーを見に行きたくなりました(笑)。ちなみにFリーグを見に行ったことはありますか?

中畝 今週末に見るのが初めてですね。

佐々木 高校生の時に一回だけ。サッカーの名古屋遠征に行って、最終日に名古屋オーシャンズの試合を見ました。あんまり印象は残っていないですけど、森岡薫選手がすごかったことだけ覚えています。

渡辺 僕も見たことないですね。

中島 記憶にあまりないのですが、小学校くらいの時にフットサルもやっていた友達がいたので、バルドラール浦安の試合を見に行きましたね。パワープレーでGKが上がっていくなという印象と交代が自由だなとか、そういう印象でしたね。

柿沼 僕も見たことないですね。小学校の時、バーモントカップに出場する前に映像を見て少し勉強したくらいです。生では見たことありませんね。

昨年は2つの全国大会で準優勝に輝いた。今年は初の全国制覇を目指す

――自分たちの試合もあると、難しいですよね……。ぜひ今週末は、見てみてください。最後に皆さんから、週末の早慶戦に向けて、意気込みを聞かせてください。

中島 早稲田がどういうメンバーで来るのか分からないのですが、トップチームが来たら面白いんですけどね。

中畝 早慶戦は、自分たちにとって憧れの舞台ですし、4年間、ソッカー部でサッカーをやっていても、立てるか立てないかという場所です。早稲田のエンジのユニフォームを見ると燃えますし、伝統の一戦なので、しっかり慶應のプライドを持って叩きつぶしに行きたいと思います。サッカーでは7連敗くらいしていて、さすがに今年は勝ちたいので、まずはフットサルでぶっ潰しに行きたいと思います。

佐々木 サッカーの早慶戦も目指していますが、このフットサルの早慶戦で勢いを付けて、自分のゴールで勝利に導いて、サッカーの早慶戦にもつなげたいと思っています。必ず点を取ります。

渡辺 まず勝利っていうものを一番、全員が目指していますし、サッカーの早慶戦の前哨戦で、まずフットサルの早慶戦で早稲田を叩きのめすことが、サッカーにもいい勢いにつながると思うので、そこで自分は得点であったり、サッカーとフットサルをやってきたからこそ、身についた守備の部分であったりで、チームに貢献していけたらと思います。

柿沼 僕は小学校の頃からずっと慶應にいるんですが、逆に早慶戦に思い入れがないんですよね。ずっと居すぎたからか、「絶対倒すぞ!」っていうのに対して、引いちゃう気持ちがあって。高校時代から結構、割り切っていて早慶戦の時は、目の前の相手に勝つことに常に執念を燃やしたいと思っています。個人的には特別な思いはありませんが、周囲の目はあると思うので、フットサルの価値が高まる一戦だと思うので、絶対に勝ちたいと思います。

――では、最後はキャプテンが締めてください。

中島 今までの先輩方のおかげで、今回、Fリーグの前座で早慶戦をやらせてもらえると思うので感謝したいと思います。自分は慶應のキャプテンで、非常に恵まれているなと感じています。フットサルですが、誰もが憧れる早慶戦の舞台に立てるということで、個人的にも楽しみたいと思います。楽しむためには、勝たないと楽しくないので、シビアに勝利をどん欲に目指して、早稲田を叩きのめして、その盛り上がりでFリーグから「またお願いします」と言ってもらいたいですし、また慶應のフットサル部門はいいね!って思ってもらえて、また応援してもらえるきっかけになればいいと思うので、何にしても勝ちたいです!

――この試合は、他の大学サッカー部もフットサルを始めてくれるかカギを握っていると思うので、ぜひフットサルも背負っているつもりでやっていただけると嬉しいです! 期待しています!!

一同 はい、ありがとうございます!!

前編はコチラ
【座談会】慶應義塾体育会ソッカー部フットサル部門 中畝楓流×佐々木龍×渡辺亘祐×中島理雄×柿沼亮祐 サッカーとフットサルの相乗効果(前編) 

(プロフィール)

No.4 中畝楓流(なかうね かなる=桐蔭学園)3年
関東大学フットサルリーグ2018MVP、2019関東大学フットサル選抜

No.9 佐々木龍(ささき りょう=FCトリプレッタユース)4年
地域大学フットサルリーグチャンピオンズカップ2018得点王、2019関東大学フットサル選抜
No.7 渡辺亘祐(わたなべ こうすけ=慶應義塾高)4年
地域大学フットサルリーグチャンピオンズカップ2018敢闘賞
No.5 中島理雄(なかじま りお=国学院久我山高)3年
應大フットサルキャプテン
No.29 柿沼亮祐(かきぬま りょうすけ=慶應義塾高)3年
2019関東大学フットサル選抜
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