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【FリーグPO】過去最高の3位になった湘南 「夢のようなシーズン」を当たり前にするために奥村敬人監督が必要だと考えること

[1.14 Fリーグプレーオフ準決勝 町田 3-1 湘南 駒沢屋内]
湘南ベルマーレは、14日に行われたプレーオフ準決勝でペスカドーラ町田に1-3で敗れて、今季のリーグ戦の順位が3位で確定した。Fリーグで最高のサポーターに支えられているチームが見せた快進撃は、今季のリーグ戦、最大のサプライズだ。奥村敬人監督も、この1年を「夢のようなシーズン」と表現する。湘南が今後も継続的に上位争いをし、3位という結果が「サプライズ」や「夢」と表現されないようになるために、奥村監督は何が必要だと考えているのかを聞いた。

――試合の感想をお願いします。
奥村 一言でいうと、経験の差ですね。アップで、ほとんど右足でシュートを打てなかった森岡選手に一発、スコンと決められた。あそこを見ても、この試合に懸ける思いで上回られたのかなという気がします。結果的には引き分けでもダメだったのですが、彼らの気迫はすごかったです。うちの選手がダメだったということではなく、さらに彼らの気迫というのが、特にペナルティーエリア内の戦場の部分で、彼らのカバーリングの早さ、シュートに対して下を切るとか、そこが徹底されていました。自分たちはハーフウェーライン付近のミスからカウンターを決められ、マークを外して決められて、セットプレーから決められて、と。勝利に値するチームじゃなかったのかなと、単純に思います。

ただ、リーグ3位で、プレーオフも準決勝で負けて3位という結果ですが、過去を考えると素晴らしい結果だと思います。選手たちには、このステージまで連れてきてくれて感謝しています。サポーターも、スポンサーも、今日も素晴らしかったので……。(隣で泣いている刈込に気づき)泣いているの? ……僕も泣きたいですけど、カリ(刈込)が泣いているので、やめておきます、今日は。本当に(サポーター、スポンサーが)選手たちを後押ししてくれたかなと思います。

10年経って、11年目でこういう結果を出すことができて、まだまだですが、チームの歴史に一つ、新たな歴史を刻めたのかなと思っています。本当に10年間、苦しかったですが、こういう夢のようなシーズンを送れましたが、これが夢ではなく、当たり前になって、チームというのは成長していくし、クラブとしても成長すると思います。そのために、このシーズンが良かったと思えるように、また来年、再来年と成長していかないといけない。日々精進、僕の好きな言葉ですが、それしかないと思います。上を見ても仕方ない。日々を積み重ねて、自分たちが強くなっていく。それしかないと思います。まだ全日本選手権もありますし、これからもっともっとみなさんに楽しんでもらえるような、みなさんに驚いてもらえるようなフットサルを展開していきたいと思います。

――荒れたところもあったゲームになったと思いますが?
奥村 荒れたのは当然じゃないですかね。戦いの中で、あの雰囲気の中で選手たちが高揚するのは当然だと思います。お互いに負けたくないという気持ちが出たということで、荒れたというか、楽しいなと、これこそ戦いだなと、見ていて感じました。

負けて充実感があるというのは、どう表現していいのかわからないのですが、強い相手と戦って、選手たちが素晴らしいプレーをしたり、ミスをしたり、そういうのをベンチで見るのが楽しいんです。選手たちが『どういう気持ちなのかな?』とか、『勝負しているのかな?』とか、『ここビビっちゃったな』とか、『ここ行ったんだ』とか。そういうところをピッチの中で見て、その瞬間でも成長した姿を見られるのが楽しいですし、その中で勝てればいいのですが、今日に関しては相手が上回ったのかなと思います。ただ、うちの選手たちは素晴らしいプレーをしていたのではないでしょうか。勝った、負けたというのは、その試合の中でいろいろな要素があると思いますが、うちに勝ちが来るような流れではなかったのかなと。それは最初に言ったように、相手の経験、気迫がうちを上回った。主導権を握れなかったのがすべてだと思うので、いつもどおりに試合は見ていて楽しかったです。

――今季の湘南は、何が変わったのでしょうか?
奥村 いつも『なんで変わったの?』と言われるのですが、変わっていないんですよね。(横澤)直樹が4年間やってくれたメソッドを継続してやっていて、それが選手たちに浸透して、ジャッピーニャ(本田眞琉虎洲)、小門(勇太)、(内村)俊太が加入して、直樹も選手になって、よりやりたいフットサルができているのかなと思います。特に自分の中では変わったと思っていないですし、自分の仕事としては、戦術・戦略面は直樹に任せて、チームのマネジメントをしっかりする。それでクラブが勝てればいいと思っているので、そこで選手たちがいかに気持ちよくプレーできるか、迷いなくプレーできるか、そういった部分の気遣いであったり、普段の何気ない仕草だったり、そういった部分をしっかり見極めてアプローチするようにはしていましたけど、何が変わったというよりも積み重ねでしかないと思います。

――これを継続していくためには何が必要だと思っていますか?
奥村 まだまだフットサル選手としては半人前の選手が多いです。名古屋とかと比べたら、全然いないですし、その部分で伸びしろがあると思っています。選手がどれだけフットサルを好きになって、このスポーツで食っていくんだという気持ちをもってもらえるかしかないと思います。Fリーグのクラブに、ただ所属していればいいというのではなく、このスポーツに愛情を持って、追及して、自分が日本代表になって世界に出てやるという思いを持ってやらないと、このままかなと思います。(選手たちに)そういうアプローチはしていきますが、最終的には、個々の選手たちが、どう感じるか。たとえば今日、こういう試合をして、悔しくて、もっとうまくなってやろうと思えるか。日々の食事もそうだし、睡眠もそうだし、過ごし方、練習もそうだし、筋トレもそうだし、そういった部分で人生を懸けてフットサルをできるかというところが大事かなと。昔話になりますが、僕たちは少なくとも、このフットサルを盛り上げたいという気持ちでやってきたので、それがすべてかなと思っています。

■刈込真人キャプテン
刈込 お疲れ様です。負けてすぐなので、全然整理できていませんが、本当にすごく悔しいのがひとつです。僕が湘南に6年間、在籍させていただいて、初めてプレーオフという舞台に立つことができて、本当に幸せでした。また今日のような湘南のサポーター、町田のサポーター、たくさん詰めかけてくれて、最高の雰囲気を作ってくれました。本当に勝ちたかったのですが……。悔しいです。もう一度、全日本でてっぺんを獲るチャンスがあるので、しっかり準備をして戦って、てっぺんを取りに行きたいと思います。

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