U-18女子日本代表

【U18女子代表】フットサルの五輪競技化を願う木暮賢一郎監督「『日本選手団で一番良いチームだった』と言われるように」

[9.29 練習試合 U-18女子日本代表 3-6 関東選抜 ミズノフットサルプラザ味スタ]
チームとして3度のセッションしかトレーニングをする時間がなかった。それでも、第3回ユースオリンピックに出場するU-18女子日本代表は、初めての練習試合でチームとしてのベースができていることを示した。

対戦相手は、タイで開催されたAFC女子フットサル選手権2018やポルトガル遠征に参加した日本代表選手を含む関東選抜。ユースオリンピックで戦う相手よりも、強いはずの相手である。前半こそ0-4と劣勢だったが、後半には3点を奪い、随所に木暮監督の目指す攻撃的な戦いぶりも見せた。

AFC女子フットサル選手権に続き、女子代表チームを率いて2度目の国際大会に臨む木暮監督は、この試合をどう見たのか、そしてユースオリンピックでの目標などを聞いた。

以下、関東選抜戦後の木暮賢一郎監督のコメント
──2日間のトレーニングを経てのトレーニングマッチでしたが、率直な感想を聞かせてください。
木暮 まず、すごく良い試みだったと思っています。自分自身、こういうところ(ミズノフットサルプラザ味の素スタジアム)でやるのはすごく久しぶりでしたが、お客さんもフットサルが好きなんだなということを感じられましたし、少なからず女子フットサルの面白さが伝わったかなと思います。

ゲームに関しては、もともと2つの狙いがありました。一つは女子代表全体の強化の一環として、自分が全選手(関東選抜とU-18日本代表)を選び、(関東選抜の)選手たちにも「代表の強化の一環である」ということを伝えていました。U-18の選手たちにとっては初めてのゲームの対戦相手が、すごく強い相手だったのではないでしょうか。おそらくスペインのU-19やポルトガルのU-19にも勝てるチーム……そのつもりでフル代表の活動もやっていますし、(関東選抜にはフル代表の選手も多いので)そうでないと困ります。U-18の合宿は2日という短い中でしたが、ユースオリンピックに出てくる相手と比較しても、フットサルの戦術的にも、個の能力でも、フィジカル的にも、一番上に来るであろうレベルにあるチームとやることができました。そして、お客さんも来てくれましたし、いろいろな意味でポジティブなゲームだったと思います。そういう意味で関東選抜の選手たち、用意してくれた皆さん、お客さんに感謝したいです。

内容としては、もともとポジティブなものしかありませんし、いきなり飛躍させられるマジシャンのような監督は存在しません。日々のトレーニング、積み重ね、プロジェクト、プランニングが大事だと思っています。そういう意味では今日はゴールではなく、あくまで通過点。良いところ、悪いところ、通じたところ、通じなかったところ。この試合を元に改善していくことが大事ではないかと思っています。

──U-18の女子を率いるのは初めてだと思いますが、どういうことを落とし込みたいのですか?
木暮 U-18女子代表の上には、A代表があります。監督が同じということは、同じプレーモデルでU-18からA代表へという流れをつくることが一番スムーズだと思います。ただ、頭の中に入る容量、日常から戦術的なことをやっているかやっていないかの差はありますから、当然、A代表と比べては変化を加えています。けれども基本となる大枠のモデルはまったく一緒です。自分が女子代表の監督やることになったときに、ユースオリンピックがあることは知っていましたし、当然、大きなプロジェクトで言えば、ユースオリンピックに出場するところから逆算して、トリムカップで自分が指揮を執った日本選抜からも2人の選手を呼んでいます。そこで触れることもできていますし、JFAフットサルタレントキャラバンでも、丸岡と富山のLaufen(ラオフェン)には、事前に行っています。その意味では、自分と一緒にトレーニングをした選手を10人選んでいます。U-18女子代表のトレーニングは2日でしたが、まったくのゼロからではありませんでした。そこは今日のゲームを含めて、トレーニングでも、やれる範囲の中では良い準備ができていると思います。

──対戦相手も未知数ですが、ユースオリンピックの目標はどこに据えていますか?
木暮 選手には「メダルを獲ろう」なんていうことは一言も伝えていません。大事なことは、フットサルという競技がオリンピック競技になってほしい。そして、そういう努力をしている方が、日本だけではなく、世界のフットサル関係者、選手が「フットサルがオリンピック競技になればな」「なってほしいな」という思いで、活動をしていると思います。自分もその一人です。

今回はオリンピックの前に「ユース」とついていますが、初めて「オリンピック」という名前の付く大会で、フットサルが競技になりました。そこに行けることは、素晴らしいことだと思います。当然、代表チームには結果が付いてくるものですが、まだ2日しかトレーニングしていない子たちに「金メダルを獲ろう」と言うつもりは全くありません。ただ言えることは、必ず成長できる場です。まず一個人のパーソナルな部分で、人間として成長してほしいなと思います。次にいちアスリートとして成長してほしい。そして代表チームとして成長してほしい。この3つを選手にも伝えますし、成長というものの中には結果につながるものも込めて言っています。しっかりと良い準備が最大限にできれば、後から良い結果が付いてくるのではないかという期待は持っています。選手にプレッシャーを掛けるつもりはありませんし、そういった舞台に立てることを楽しんでほしいです。

また、フットサルはオリンピックの競技にはなっていませんが、他の競技は大人のオリンピック種目にもなっています。その中でも、「女子フットサルチームが日本選手団の中で、一番良いチームだったよね」と言われるようになってほしいと思います。それは結果だけではなく、姿勢であったり、当たり前の挨拶をしたり、チームの雰囲気であったりとか。3週間の活動が終わったときに、オリンピックを戦場にしている方々、そういう見方をしている方たちに思われるチームをつくりたい。そういうチームをつくれれば、当然、良い結果も付いてくるだろうと思っています。

──関東選抜にも女子代表の選手がいましたし、やりたいことを表現してくれる場面もありました。
木暮 自分としても面白かったです。関東選抜の3セットも、意図を持って僕が組ませてもらいました。代表を強化するうえで継続性を持つだけでなく、新規開拓も必要です。新しい選手で見たかったけれど、手元で見られなかった選手を選んでいました。誤解なく言えば、関東選抜も良いフットサルをしていたなと純粋に思います。自分とトレーニングしたことのある選手たちはおそらく、意図的に代表でやっているパターンをやってくれていました。そういう意味でも、この機会は素晴らしいものでしたし、女子のフットサルの面白さも、しっかりと見てくれた方は、きっちり狙いを持ってフットサルをやっていることが分かったと思います。相手の関東選抜はレベルも高く、女子でもこれだけできるんだなというパフォーマンスを見せてくれたと思います。まるでチームのように、完成度が高いようなセットの時間帯もありました。自分としては、代表チームの強化継続という点で、非常にポジティブな印象を相手にも受け取れました。

──関東選抜は即興チームですよね?
木暮 練習はしていませんが、ほとんどの選手が代表活動やタレントキャラバンで、自分のやり方に触れています。一つのセットは完全に代表のメンバーで、意図的にわざと組んでいました。彼女たちにも代表活動の最後には、「キミたちが代表活動で感じたことを各クラブに伝えて、良い意味で伝染していくことを求めているよ」と伝えています。それをまさしく体現してくれたのではないでしょうか。

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──後半はU-18女子代表が3-2で勝ちました。それも収穫では?
木暮 そこは一概に収穫とは言えません。それでもハーフタイムに話したように、ポジティブに前を向いてゴールに迫っていくことはできたと思います。選手たちにとってはゼロ(得点)で終わるより、3点取ったことは自信になると思いますし、良いシュートだったと思います。彼女たちは、スポンジのように吸収していくと思いますし、すごく良いゲームだったと思います。

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