シュライカー大阪

【AFCクラブ選手権2017】チョンブリ戦後、木暮賢一郎監督のコメント「一つの相手へのプレゼントで、多くのものを失ってしまう」

[7.27 AFCクラブ選手権2017 チョンブリ 4-2 大阪 ホーチミン]

シュライカー大阪は27日、AFCフットサルクラブ選手権2017の準々決勝でタイのチョンブリと対戦した。Fリーグで名古屋オーシャンズの10連覇を阻み、初のアジア挑戦を目指した大阪だったが、2-4で敗れて大会を去ることとなった。

以下、試合後の木暮賢一郎監督のコメント

――3分間で3失点、そこで試合が決まってしまったかと思います。
木暮 見てわかると思いますが、最初は僕らのペースだったと思いますし、チャンスの数も多くできていました。最初の5分はオフェンスも、ディフェンスでも、チョンブリに何もさせませんでした。ただ、イラン戦同様にやってはいけないミス、決定的なミスをこっちが犯してしまった。それ以上でも、それ以下でもない。あれでゲームが壊れてしまったと思います。

――2点目ですか? 1失点目は相手のシュートに対応しようとしたのが不運に浮いてしまったかなと思いましたが。
木暮 まぁ、事故もありましたね。

――2点目は佐藤選手が裏を取られてしまいました。3失点目はGK柿原選手のトラップミスかなと。
木暮 あそこでいうと、(浮き球で)パスを出した小曽戸もね。良い判断ではなかったと思います。

――失点してからはチャンスもつくりました。パワープレーについては相手も対応しきれずに、シュートチャンスは多く作っていました。
木暮 何本もチャンスはありましたね。経験不足という言葉が使われるかもしれませんが、ミスした選手は経験のある選手たちです。それは非常に残念というか…。イランとのゲームについては、勝ちプラス経験を積むチャンスであるという話はしました。でも今日に関しては経験というより、勝たなければいけないゲームで、勝つためにプレーをしないといけない状況のなかで、チョンブリが良かったというよりは、こちらがやってはいけないミスをしてしまった。そういうフィニッシュを決めるところもそうかもしれませんが、それは残念です。

――歯がゆい負けですよね…。このミスが起きるのは、なぜでしょう。イランと日本がアジアを引っ張ってきたころは、こういうことが起きませんでした。しかし、昨年のアジア選手権、U-20アジア選手権、今大会と同じような形で日本はベスト8で敗れています。
木暮 一つは監督の責任であると思います。そういうことを起こしてしまうというのは。

――その監督の責任というのは、普段の練習の問題なのですか? それとも日常的に戦っているリーグの緩さになるのでしょうか?
木暮 それも一つですよね。(リーグに)降格がないとか、リーグの構造としてね。

――シビアな試合を増やすことは、降格制があればできますよね。
木暮 2つあって、一つは大阪のように新しい選手が来ても、中国であるとか、イラン、タイに対して、プレーのレベルに対して憶することなくやれる選手は多いと思います。ある程度のところまでは。それはFリーグが10年やってきて、各クラブが成長して、良いゲームが増えて、良い外国人が来て、良い監督が増えて、そういう積み重ねで平均値のレベル、水準は上がったと思います。

――ボトムアップはできたということですね。
木暮 ただ、W杯予選とか、U-20とか、去年の名古屋はAFCクラブ選手権を優勝していますが、勝利は1つでした。運も必要ですけれど、起きた結果としては、すごく優位性を持ったわけではありません。近年、日本が苦しんでいるのは事実だと思いますし、そこの差に対して僕らができることは、自国のリーグで改善していくこと。今日の試合やイラン戦で起きてしまった一つの相手へのプレゼントで、多くのものを失ってしまう。あとは一つのフィニッシュ、一つのプレーで人生が大きく変わる。大阪のフィロソフィーとしては、僕が就任してからは、名古屋というビッグクラブに立ち向かい、歴史を変えればその先に新しいものが見つかると信じてやってきました。そういった部分への、勝つためにプレーする。細かい分かれ道に対して、厳しくトレーニングしてきたつもりです。そういったところが、去年の優勝に少なからず働いたと思います。そういうものはチームに根付いていると思いますが、それはあくまでも日本での話です。そういう部分がまだ足りていなかったと思いますし、そうしたものをより感じられるハイレベルなリーグになるために、もっともっと追及していかないといけません。自国が強くなるためには、自国のリーグの競争力以外にないと思います。残念ながら、ほかの国のようにこの大会のためにチームをつくったり、助っ人を呼んだり、チョンブリであったり、イラン、ベトナムのように、代表チーム+外国人選手のようなチームを日本でつくるのは難しいと思います。そう考えると、名古屋オーシャンズは一番そういうモデルに近く、なおかつAFCでの経験もあります。
僕らは初めて出て、戦前の予想では「ブラジル人が一人しかいないから苦しいのではないか」と言われましたが、そんなことはなかったと思います。既存の日本人、言ってしまうと、代表選手がほとんどいないような選手構成であっても、ある程度のところまでできることは証明できたと思います。でも、じゃあ日本の未来を考えたときに、他のクラブが僕らのように初めてチャレンジすることになったときは、同じような苦しみ、難しさを感じるかもしれません。

――名古屋以外が、この大会を経験できたのは、大きな話ではあります。クラブとしても、ここに戻ってくることを目標に掲げられるでしょうし。
木暮 大事なことは、僕らは日本を代表してきたわけです。結果としては申し訳なく思います。近年のフットサル日本代表のアジアでの立ち位置を考えると、非常に申し訳ない。個人的にも代表の重み、アジアでの日本の立ち位置、プライドを持っているので申し訳ないです。そうはいっても、結果が出るのがスポーツです。こういったアジアで何が起きていて、何が必要かは、還元する義務があると思っています。

――パワープレーに関しては、相井選手がいたら選手構成は変わっていたのでしょうか?
木暮 亮の位置ですね。

――そういう一つひとつが、うまくいかなかったですね。
木暮 突き詰めていけば、(相井)忍をイラン戦で使ったのは自分の決断です。結果論ですけどね。使わなければ、(カードはもらわなかった)ということもあります。これは言い訳でもなんでもなく、自分の決断です。彼にもアジアの経験っていうのを積ませたかった。自分の甘さかもしれませんが、イラン戦を彼抜きでやって準々決勝に行くことも考えました。それは良いことなのかどうか、本当に悩みましたが、同じように彼にとっても、彼はフットサルをプレーしていて、代表に近いところにいて、今まで神戸とかでプレーしていて、大阪に来ました。僕自身の経験をとおしても、イランと戦うのは普段のFリーグでの戦いに比べて何倍もの価値になると思っていました。その経験ができるものの、イエローをもらう、もらわないかわからない、何が起こるかわからない想定の中で、自分としては彼にそういうチャンスを、選手としてもう一度成長するチャンスを、勝負に徹することで奪うのがいいことかどうか。そこは葛藤がありました。ただ、結果がすべての世界であれば、後付けになってしまうのですが、今日の試合にいたらどうだったのかという話になると思います。そこは僕の責任です。すべて監督に責任があると思っていますので。

――日本に戻ってから、すぐFリーグがあります。今年は序盤、この大会もあって去年以上に多くの選手にチャンスを与えていたと思いますが、これからの戦い方はどうしていきますか?
木暮 クラブとしてはこの悔しさは、もう一度ここに来ないと晴らせないと思います。Fリーグで1位にならないと出られませんし、今の順位は決してすごく良い位置にいるわけではありません。ただ、来ていない選手にもこの経験を伝えないといけませんし、クラブとしてアジアのビッグクラブになるビジョンを持たないといけません。そこに向けてやるしかありません。

――チョンブリは非常に組織的な守備をしていたかなと思いました。チアゴ不在で収まり切らない場面もあったと思いますが、あそこまで徹底して守るタイの姿は、そんなになかったと思います。
木暮 プルピスの下、5年、6年と同じメンバーでやっていますから。その強みはあると思います。

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――また帰国して頑張ってください。
木暮 (今大会の結果は)残念ですけど…。頑張ります。

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