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【Fリーグ】連覇を諦めない大阪・木暮賢一郎監督「明るい未来を信じて、年明けの2試合に臨む」

今シーズン限りで、シュライカー大阪の監督を退くことを発表した木暮賢一郎監督。名古屋オーシャンズの10連覇を阻んだ男が、大阪の指揮を執るのは残り2試合になるかもしれない。昨季王者の大阪は残り2節を残してプレーオフ圏外の6位であり、自力でプレーオフに進出する可能性はなくなっている。

とにかく白星を重ねるしかないという状況の中、大阪は12月24日に行われたバルドラール浦安戦に5-3で競り勝った。
(試合の詳細はコチラ 【Fリーグ】PO進出を目指す大阪、浦安との激戦を制して府中との勝ち点差を2に縮める)。

試合後の会見で、木暮賢一郎監督はゲームを振り返り、「自分たちは勝つしかないという状況の中、浦安という素晴らしい相手とアウェーゲームで戦い、苦しみながら勝つことができたことをうれしく思います。次に(プレーオフ進出の)可能性を残せたなと。そこが正直な感想です」と、コメントした。

浦安の試合運びも悪くなかったゲームで、勝敗を分けた要因の一つはセットプレーだった。そのセットプレーについて木暮監督は、浦安戦専用に前日のトレーニングで対策を施していたという。

「この試合のためにトレーニングした形から、1点、2点挙げることができました。短いスパンの中で実行してくれた選手の決断、スカウティングに要因があると思います。セットプレーからゴールを挙げる確率というのは上げていけるものだと思っていますし、こういう勝たないといけないゲームの前には重要になってきます。(大阪も)セットプレーから失点してしまった部分もあるので、修正はしないといけませんが、セットプレーというところで流れを引き寄せること、得点を動かすことができたのは確かかなと思います」と、振り返った。プレーオフに向けた残り2節でも、大阪のセットプレーは注目だ。

昨季、リーグを制した大阪が今季苦しんだ最大の要因は、ベストメンバーが揃わなかったことだろう。FP加藤未渚実が長期離脱で終盤戦まではプレーできず。AFCフットサルクラブ選手権後からは、キャプテンを務めるFPアルトゥールが多くの試合で欠場している。
12月に入ってもペスカドーラ町田、フウガドールすみだ、湘南ベルマーレとプレーオフ進出を決めた上位チームを相手に3連敗を喫しており、思うように勝ち点を伸ばせていない。
そんなチームの完成度について聞くと、木暮監督は、まずこのような状態に陥った理由を説明してくれた。

「昨シーズン、ああいう素晴らしいシーズンを送ったことも、この苦しみにつながっていると僕は思っています。昨シーズン、歴史を変えるということに懸けてきましたが、非常に高い負荷がかかりました。それはフィジカル的なものだけではなく、メンタル的なものも含めてです。
誤解なく言えば、名古屋以外は、そうした(リーグを優勝する)経験をしていません。もちろん、この先に(優勝するクラブは)出てくると思いますが、タイトルを獲るために費やした非常に高い負荷の代償があると思います。(昨シーズン、困難を)乗り越えて結果を出したからこその苦しみだと思いますし、そこに行かないチーム・選手は、その苦しみすら味わえません」
それでも、これだけ苦しいシーズンになったことは、クラブと選手の両方にとって、大きな肥やしになると確信しているという。
「こういったものを乗り越えた先には、個人の成長、クラブの成長があると確信はしています。ただ、それをいつ乗り越えて、いつ花が開くかは、誰にもわかりません。今シーズンかもしれませんし、チームとしては来シーズンかもしれません。個人を見ても、年齢もあると思うので、3年後、5年後、もしかしたら引退後かもしれませんが、この苦しみが良い部分で返ってくるでしょう。それは結果を出したチーム・選手にしか味わえない苦しみです。
今季は苦しいですが、ポジティブに乗り越えようとしています。本当に負傷であったり、レフェリーのジャッジもそうですし、失点の仕方とか、振り返ってみると、非常に奇妙なことがたくさん起きているのが事実だと思います。それは外の方にはわからないことですし、当然、結果だけしか残らないことですから。でも、チームの中にいる監督として言わせてもらうと、非常に奇妙なことがたくさん起こり続けているシーズンかなと思います」

この苦しみを前向きに捉えているからこそ、木暮監督はプレーオフに進出さえできれば、Fリーグ連覇も可能だと考えている。
「プレーオフに行くことができれば、けが人も戻ってくると信じていますし、ヴィニシウスの帰化もありました。苦しいとき、選手たちには『シーズン当初から、最後のプレーオフという舞台に向けて、まだ出せていない強さがあるのは大阪しかない』と声をかけてきました。(アルトゥール、チアゴ、ヴィニシウスの3選手を同時に)使う、使わないは別としても、外国籍枠の制限が取れることは、ここまではありませんでした。いま、それができる状況にやっとなりました。アルトゥールが負傷していて、実現していませんが…。でも、プレーオフに行くことができれば、(アルトゥールが回復する)時間があるわけですから、その(同時期用の)可能性が出てきます。また、加藤未渚実もケガから復帰し、ようやくコンディションも少しずつフィットしてきています。約1カ月先のプレーオフになれば、より良いパフォーマンスになると思います」

アルトゥールが負傷から復帰し、加藤の試合勘が戻り、昨季の得点ランクトップ3が共演できる。これが実現できれば、プレーオフ進出を決めているどのチームにとっても、確かに脅威になるだろう。木暮監督の言葉は熱を増していく。
「そういう意味で、僕らにしかない、シーズン最後やプレーオフの武器がありますし、多くのチームがそれを恐れているのは間違いないでしょう。だから選手には『プレーオフにさえいけば、必ず決勝までいける。タイトルも獲れる』と話しています。
ただ、そこに行くまでの方が、今の自分たちには苦しいです。今日、勝利しましたが、まだ自力でプレーオフに進出することは不可能です。僕らが2勝しても、府中が2連勝したらダメですからね。でも、ここまで苦しんだ分、最後に『運』なのか、『奇跡』なのか、『努力が報われた』なのか、どういう言葉が適しているかわかりませんが、自分たちはそういった明るい未来を信じて、年明けの2試合に臨むしかありません」

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残り最少2試合、最大6試合となるFリーグの戦いは、木暮監督にとって大阪を率いての集大成の戦いとなる。過去4シーズン、着実に力を付けたチームへの期待を木暮監督は隠さない。
「チームの調子は間違いなく上がっています。プレーオフに行くことさえできれば、全選手がそろった中での競争からポジションを勝ち取った12名が、プレーオフという舞台で戦えます。そのチームを、自分自身も見たい。今シーズン、全選手がそろったことがないのは、事実ですから。監督でありながらも、そういう景色が見たいですし、そのためにあと2試合を戦いたいと思います」
7日に町田との東京ダービーを控える府中に対し、大阪は6日にバサジィ大分と対戦する。プレーオフに進出するためにも、まずは11位に低迷する相手との一戦で、確実に勝ち点3を取らなければならない。

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