【全日本女子選手権】日本一の座を奪還した小屋監督「アルコイリスの強さがすべて出た」

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初の兵庫県対決としても、注目を集めた第13回全日本女子選手権の決勝戦。アルコイリス神戸(関西/兵庫)は4-0というスコアで前年女王のSWHレディース(関西/兵庫)を破り、2大会ぶり4度目の優勝を果たした。

 

試合後、アルコイリスを率いる小屋幸栄監督は「継続してやってきたことが、やっと結果として実ったなと。やってきたこと、考え方は大きく変わっていません。それに対して結果が出たことは、率直にうれしいです」と、タイトル奪還を喜んだ。

 

大差がついた要因については、「アルコイリスの強さがすべて出た」と分析する。「球際のところ、攻守の切り替え、そういうところの差は、もしかしたら我々の方がコンディション的にも良かったのかもしれません。そういうところを狙っていた我々が、戦術的に上回っていたのかもしれません。ただ、SWHさんは、そこをすり抜けて、かわすだけの実力がありますので、そこもケアしながら、我々のストロングポイントを出して行く。それができた結果かなと思います」と、拮抗した試合展開の中でも、自分たちの方が良さを出すことができたと説明した。

 

SWHのGK山本彩加は、この試合でも素晴らしい守備を何度も見せていた。前半だけで21本のシュートを放ったアルコイリスだが、最初のゴールが生まれたのは前半の残り2分を切ってからだった。攻めあぐねると、相手に主導権を渡してしまうことは起こり得ることだが、アルコイリスは攻め続けた。

 

「攻め続けて心が折れてしまうというか、チャレンジしきれなくなって違う選択肢を選ぶ、弱気になるということは往々にしてあります。そうしたネガティブになる要素はたくさんありますが、我々の強さは、失敗を恐れない、失敗しても続けることです。チャレンジを続けることが相手にとって一番の脅威になることを、チームの共通認識として持っています。やり続けること、継続すること、恐れないこと。それをチーム全体で意思統一できていたことは、非常に良かったと思います」

 

女王の座を取り戻したアルコイリス。試合前から両チームの選手、スタッフは、決勝戦での兵庫県対決の実現を強く願っていた。そのライバルとの対決が実現し、日本一の称号を取り戻した今、小屋監督は、あらためてSWHの存在に感謝する。

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「いろいろなメディアで『良いライバルがいて、良いチーム、良い選手がいる:』と言われますが、本当にそれを実感しています。我々のチームだけではないのですが、一緒に戦っている相手を応援する。決勝では対戦相手になるのですが、そういうチームをしっかり応援して、『決勝の舞台で戦おう』と言い合える関係をつくれるというのは、本当に素晴らしいなと。なかなか『やりたくないな』、『当たりたくないな』と思うのが、本音のところだと思うんですけど、我々は『最強の前年チャンピオンのSWHさんと戦いたい。勝ってこいよ』ということで、みんなが応援していました。そういうメンタリティ、考え方は、本当に選手に対しても評価できるところです。こういうのはスポーツのすばらしさなので、引き続き、続けて行きたいなと思います」

 

冒頭の優勝を喜んだコメントの直後に、「ただ、われわれが目指すところは、まだまだ先にいっぱいあって、全国女子リーグ、世界へチャレンジすることも含めて、次への階段だと思っています。この結果を受けて、また次に取り組んでいきたいと思います」と話した小屋監督。追われる立場に戻ったが、チャレンジャー精神を失うことなく、今後も日本女子フットサル界を牽引していきそうだ。

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