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【Fリーグ】引退発表の小宮山友祐へ レジェンドからのメッセージ PART2

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フットサル日本代表でも長らく活躍してきたバルドラール浦安のFP小宮山友祐が、2016-17シーズン限りでの現役引退を発表した。この一報を受け、小宮山とゆかりのある指導者・選手にメッセージを送ってもらった。

 

PART2では、フットサルを始めたファンフットサルクラブで出会い、その後に彼をファイルフォックスへと導いた眞境名オスカー監督、2008年のブラジルW杯予選を兼ねたアジア選手権をともに戦ったGK石渡良太選手、同時期に日本代表のファーストフィクソの座を争い、現役引退を発表しているFP鈴村拓也選手、浦安と日本代表でチームメイトだったFP福角有絋選手、日本代表で2度のW杯を一緒に戦ったFP金山友紀選手、そして今年3月までフットサル日本代表の指揮を執っていたミゲル・ロドリゴ監督という6名からのメッセージをお届けする。

 

  • オスカー眞境名(元ファンフットサルクラブ&元ファイルフォックス監督)

「友祐が引退? そうなんだ。友祐とは、いろいろな思い出がありますね。初めて会ったのは、ファイルフォックスの前につくったファンフットサルクラブというチームでした。何度かセレクションを行って、12名の初期メンバーが決まっていたんです。『このメンバーで戦おう』となっていたところ、最後に特別に練習に参加したのが友祐でした。一緒にやってもらって、すぐに『この選手はうまいな』と思ったので、社長に『初期メンバーを13人にしてください』と頼んで、彼もチームに加えてもらいました。

彼は何よりもパワーがあったし、すぐに中心選手になりました。ただ、ほとんどのボールをアウトサイドキックで蹴るクセがあったので、それを直さないといけなかった。インサイドキックでボールを蹴れるように修正したのを覚えています。その後、ファイルフォックスをつくることになったとき、彼もファンフットサルクラブから引っ張って行きました。そこから日本代表にも入り、日本代表のキャプテンにもなって、すごく嬉しいし、スカウトして良かったなと思います。

もう一つ印象的なのは、2001年に僕がファイルフォックスを辞めた後のこと。当時、僕はブラジルに帰るつもりでしたが、彼は僕がファイルフォックスを辞めたことがショックだったんだと思います。ブラジルに家も建てていましたし、何より息子が小学校に入る前にはブラジルに帰ろうと決めていたのです。そんなとき、日本で初めてとなるフットサルの教本をつくろうという話が届き、すごくやりがいがあることだと思ったので引き受けました。そんなに大変じゃないだろうと思っていたのですが、いろいろなことが重なって、製作期間がどんどん長くなっていきました。最終的に、日韓共催のサッカーW杯期間中の2002年6月3日に本を発売することになったのですが、それまでの期間は日本にいることになったんです。ファイルフォックスを辞めてから、2年間、どこのチームの監督もやっていなかったのですが、その時期に『バンフ東北の監督をやらないか?』というオファーを受けました。本ができるまでは日本にいることも決まっていたので、その話を引き受けたのですが、それからしばらく、友祐は冷たくて、一言も話をしてくれませんでしたね(笑)。全日本選手権の決勝でもバンフ東北とファイルフォックスが対戦することになりましたが、ライバルというよりも、宿敵みたいでしたね。

友祐は若かったし、僕がお金目的でバンフ東北の監督をやったと思ったのでしょう。彼にも説明したけど、サッカーのJリーグの選手も、ずっと同じチームでやることはほとんどありません。彼自身もファイルを離れてから、そのことを理解してくれたのかなと思います。今は普通に話せますからね。本当によかったです。

友祐の勝利への姿勢、気持ちを前面に出したプレーは、どんな時代もフットサルに必要なものですし、若い選手は、もう少し彼から学ばないといけません。彼のようなプレーがあるかどうかで、チームが勝てるかどうかが決まってきます。彼のパワー、そして負けず嫌いな気持ちは特別でした。残りわずかな期間ですが、若い選手たちは彼のプレーを見て、勉強してほしいです。

僕自身も、監督として友祐と一緒に戦えたことに、大きな感謝があります。日本代表に入り、3度のW杯に出場して、本当に偉大な選手になりました。これからの人生はまだ長いし、これからもフットサルに関わっていってくれることを期待しています。彼は自分の道をつくってくれた日本のフットサルに感謝していると思うし、これからも日本のフットサル界のために頑張ってくれると思います。これからの人生も頑張って、成功してください」

 

  • 石渡良太(元日本代表GK)

「引退の発表は、フェイスブックで見ました。前に会ったときは『まだまだやりますよ』と言っていたので驚きましたね。やっぱり日本代表で一緒に戦っていたときの印象が強くのこっています。最初はスズ(鈴村拓也)に及ばなかったのですが、追いつけ、追い越せで頑張っていて、気が付いたら肩を並べるようになっていましたね。スズのことは認めているけど、絶対に負けられないという気持ちのこもった争いは印象に残っています。

印象深いのは、2008年のW杯予選を兼ねたアジア選手権ですね。正GKだった川原が負傷して、僕と定くん(定永久男)の2人がGKで呼ばれました。準決勝のイラン戦、定くんがゴールを離れてボールを受けようとしたとき、最後尾で友祐が前に蹴ったボールをシャムサイーにブロックされて、そのボールが無人のゴールに入ってしまったんです。あの場面が非常に思い出深いですね。結局、日本は3位でW杯に行けることになったのですが、その後、川原が復帰したことで、僕はW杯メンバーから弾き出されたんですよね(笑)。

もう一つ印象深いのは、当時の日本代表では、(高橋)健介と友祐が完全にイジられキャラだったことですね。グレ(木暮賢一郎)に命令されて、コント的なことをやっていました。大仁さんがいる前でも『なんかやれよ』って振られていましたね(笑)。

現役選手として残りの時間、何をするべきかは、本人が一番わかっているでしょう。強いて言うなら、最後に何か爪痕を残して、引退のはなむけにしてほしいと思います。何か記録を残せるといいですが、友祐は記録よりも記憶に残る選手だと思うので、試合を見に来る人たちの脳裏に、その姿をしっかりと刻んでほしいと思います」

 

  • 鈴村拓也(元日本代表FP)

「友祐の引退は、クラブの発表で知りました。決断をする上で、絶対に葛藤はあっただろうなと思います。僕と同じタイミングで引退することになりましたが、彼は一つ年下ですし、まだまだできる感じはありました。同世代の選手が辞めるのは残念です。指導者とか、いろいろな立場で、今後もトップレベルにかかわっていくだろうけど、まだまだプレーヤーとしても伝えられることがあるんじゃないかなと思いました。人間性も良いし、経験も豊富だし、本当に伝えられることが多い。経験は絶対的なものです。資格は取れるけど、経験は今まで培った能力があってからこそ、得ることができる。そういう意味では、経験も能力です。今後、友祐は指導者になるのだろうと勝手に想像しているけど、そうなったらおもしろいですね。

奇しくも同じシーズンに引退することになりました。ここまで浦安との2試合は、2-2と5-5の引き分けです。レギュラーシーズン、浦安との3試合目は、12月25日のクリスマスに行われます。元代表フィクソ同士、クリスマスを忘れさせるような暑苦しい試合をして、今季の決着を付けましょう」

 

  • 福角有絋(元浦安&元日本代表FP)

「お疲れ様でした。今の日本のフットサルをつくってきたメンバーの一人が、ピッチから去るのは寂しいですが、友祐が残したものは、これからずっと日本のフットサル界に残されていくもの、受け継がれていくものだと思うので、選手としてはお疲れ様でした。これからは指導者として頑張っていく宿命だと思いますので、待っています(笑)。現役のうちは、健太郎をよろしくお願いいたします!! また多摩動物園で偶然、会いましょう!!」

 

  • 金山友紀(元日本代表FP)

「友祐も引退するんですね。去年、(高橋)健介が引退するときは電話で連絡がありましたが、友祐とは長い付き合いなのに連絡がありませんね。先日、ケガを心配して連絡をくれたのですが……寂しいといえば、寂しいですね。ファイルフォックス、カスカヴェウの時代からやり合っていましたからね。

今季は、浦安が非常に苦しいチーム状況で、しんどい感じではあったと思います。その中でも歯を食いしばって戦っている姿は、相手チームであるオレらも、やっぱり感じる部分がありました。浦安と町田の試合、オレは途中でケガをして、その後、ベンチから試合を見ていましたが、アイツは気合いを入れてやっていました。ああいう姿を見せられると、見ている人にも伝わっていきますし、若い選手たちにも示せる部分はあると思う。

連絡がないので、引退する理由はわかりませんが、初期の世代というか、フットサル創成期を一緒にやってきた選手も、ほとんどいなくなりましたね。木暮が大阪の監督になり、健介は浦安のアドバイザー。市くん(市原誉昭)は重機を運んだりしています。それぞれの人生がありますが、小宮山は今後もフットサルに関わるだろうし、間違いなく今のチームに関わっていくと思う。健介と小宮山で浦安を建て直すとなると、それはそれで面白いかなと思うし、今のフットサル界をもう一回再建するには、その年代の選手が現場に入って指導しないといけないと思っています。

(藤井)健太くん、市くんとかにも、そうなってもらいたいし、オレもそういう立場でやっていかないといけないけど、現役でできるうちは、ピッチの中でプレーしながら、指導していこうと思っています。今、うちの選手の中井(健介)にしても、(原)辰介、(宮崎)貴史にしても、成長してきています。彼らに伝えていきながら、良い形で世代交代ができればいいかなと思っています。友祐にも、後継者を育ててから辞めてほしかったですね。後継者が育って、あとはそいつに任せたからっていう形であれば納得できるけど、『まだいないんじゃない?』『志半ばだろう!』って思いますけどね。

リーグ戦の浦安戦が、あと1試合残っています。オレは何とかその試合に間に合わせたいと思います。前回は途中で負傷しましたし、チームも負けたので、やり返さないといけないからね。またバチバチと戦えることを楽しみにしています」

 

  • ミゲル・ロドリゴ (元日本代表監督)

「彼との思い出は、本当にたくさんあるから、何か一つに絞るということは難しいね。特に彼と木暮が一緒にいたときは、何が起きても不思議ではなかった。彼らはいつもジョークを言っていて、どうやって驚かそうかをいつも考えていた。だから最高の思い出を一つ挙げるとすれば、昼食のときや、夕食のとき。彼ら2人が笑顔でいた姿こそが一番の思い出かもしれない。ただフットサルに話を移せば、2012年のアジア選手権を制したときの彼は、どんな食事のときよりも良い笑顔を見せていたね!!

選手として、彼が最も長けていたのは、もちろんディフェンス面だ。でも、同時に私は、彼の点を取る意識も評価していた。どんなときでも絶対にサボることなく、彼はセカンドポストに走り込んでいたからね。

そして、キャプテンとしても素晴らしい存在だった。彼はリーダーであり、強烈な個性を持っていた。常にポジティブな思考を持ち、どんなときも他の選手を助けていた。彼は人生を預けてもいいくらい、信頼ができる存在なんだ。

小宮山は、監督になれる能力があるし、そうなるべきだ。彼のフットサルの知識を若く、新しい選手たちに伝えていかないといけない。すでにとても良い仕事をしている木暮のようにね。

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最後にメッセージ? コミ、キミは『日本のシュマイケルだよ』(彼は僕の言っていることの意味が分かるはずさ。ハハハ)。

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