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日本戦後のタイ代表 ミゲル・ロドリゴ監督コメント「日本は可能性を最大限に見せてくれた」

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《文=河合拓》
タイ代表の監督に就任して、最初の試合。ミゲル・ロドリゴ監督にとっては、絶対に勝利が欲しい一戦だった。しかし、U-19世代を中心とした日本代表に2-2で引き分けてしまう。チームの完成度は決して高くなく、W杯へ向けて不安を残す戦いぶりだった。それでも、ミゲルは「私を暗闇から光のあるところに引き出してくれた」タイの代表監督として、全力でW杯へ向けた準備を進めて行くと語った。

以下、ミゲル・ロドリゴ監督の日本戦後、記者会見全文

――今日の試合を振り返ってください。

ミゲル 言い訳はできません。フィジカルコンディションや12回しかトレーニングができませんでしたが、そうしたことを言い訳にすることはできません。私たちのプレーは、特に前半は非常に悪かった。後半は改善したが、そこまででもありませんでした。日本代表の鈴木監督とも話をしたが、私の選手たちは私のシステムを学んでいる最中です。判断して動くことを求めているが、考えることにエネルギーを使い過ぎてしまっていました。でも、これは第一歩です。イタリアやスペインでも指導した経験がありますが、そこでも普通に起きたことです。それでも言い訳はできません。U-19の代表チームと対戦したわけですから。清水和也、仁部屋和弘、皆本晃といった選手がいましたが、勝たなければいけませんでした。このスコアはピッチのパフォーマンスを反映したもので、彼らは引き分けに値する戦いを見せました。

――3つのセットを使っていたが、なぜ同じクラブの選手を同じセットで使わなかったのでしょうか?

ミゲル 所属クラブは関係ありません。メンバーの組み合わせは、私が試合に何を求めているかによって決まります。スコアが欲しいとき、ボールポゼッションを高めたいとき、リードしているとき、1-1のとき、ピヴォを置いてプレーするとき、求めるものは違います。残り5分まで、私は3つのセットで戦いました。そして、残り1分で1-1に追いつかれましたが、終盤は勝ちたかったので、メインの選手で戦いました。最後の5分くらいですね。それが私の今大会の考え方です。新しい選手を代表に呼びましたし、彼らの高いレベルにおける戦いでのパフォーマンスをチェックしたかったのです。ですから、所属クラブは関係ありません。

――タイ代表の監督に就任することは、リスクが大きかったと思います。日本がW杯に行けなかったのに、自分はW杯に行くことで人々を怒らせることにもなりますし、タイ代表でもW杯に向けた準備期間も十分にあるとは言えません。それでも、その選択をしたのは、どうしてですか?

ミゲル 私は日本を愛していますし、私の心の一部です。日本の方々が怒る気持ちは理解できます。もちろんね。でも、私はプロフェッショナルのコーチです。たとえ、私に日本との深いコネクションがあったとしても、私は自分の道を再び探さなければいけなかった。日本とともにW杯に行けなかったからと行って、ピストルを持って自分自身を撃つわけにはいかなかった。当然、日本代表の監督として、2度目のW杯に出場することは私の夢でした。日本でも話したように、あの大会を戦ったチームは日本のフットサルの歴史上最高の世代だったと思っている。そのチームで勝てなかったのは、『ゴメンナサイ』と謝るしかない。でも、私は前に進まないといけない。今度は、この素晴らしい国で全力をつくさないといけない。彼らは私が難しいメンタルコンディションにいたときに声を掛けてくれた。私を信じてくれた。だから、私は全力を尽くさなければいけない。たとえ、W杯までの準備期間が3週間しかなくてもね。私はマジシャンではない。普通の人間だけど、タイのために全力を尽くす。なぜなら、彼らは私を暗闇から光のあるところに引き出してくれたからね。いま、私は幸せだよ。ただ、日本のみなさんの気持ちは、本当に理解できる。ゴメンナサイ。ただ、ゴメンナサイとしか言えないが、私の状況、気持ちを理解してほしい。私は前に進まないといけないんだ。

――タイに来てから約1カ月、あなたにできたこと、できなかったことは?

ミゲル 私たちは今、ディフェンスのトレーニングに集中しています。プレッシングをどのようにやっていくのか、その仕組みを構築しているところです。これまでの12回のトレーニングで、私はDFしか話をしていません。新しいセットプレーもやっています。攻撃面については触れていません。攻撃面には、タレントもありますからね。以前、タイと試合をしたときに非常に良い攻撃を見せていました。優先順位が高かったのはプレッシングでした。パワープレーをしませんでしたが、まだ取り組むことができていないからです。(皆本)晃からは、「パワープレーをしないでくれ」と言われましたが、トレーニングをしていなかったのでできませんでした(苦笑)。もう少し時間が必要なんです。自分のスタイルを植え付けるためにね。でも、今は守備とセットプレーです。今後の何週間かで、攻撃の細部にも取り組まなければいけません。しかし、時間は限られています。最終的に間に合わなければ、完全な失敗になってしまいます。ですから、順序立てて組み立てていかなければいけません。守備、プレッシング、セットプレー、パワープレー…。今日の試合では良くありませんでしたが、本来、タイの攻撃的なスタイルは非常に良いものです。前半は、『ここにパスを出さなければ』『あっちに走らなければ』と考えすぎていました。リラックスできず、戦術的な動き方を考えすぎて、自由ではありませんでした。しかし、これが第一歩です。少しずつ解放されて、最終的にはオートマティックにポン、ポン、ポンと動けるようになるでしょう。しかし、今の段階では守備しか取り組めていません」

――今日の日本についてはどのような印象を持ちましたか?

ミゲル ファンタスティックな試合をしました。可能性を最大限に見せてくれました。仁部屋、皆本を除けば、彼らは19歳以下です。彼らは3回しか練習していませんが、日本の人々が持っているスピリットを示してくれました。状況は恵まれていませんが、ポテンシャル、スピリット、モチベーション、情熱を見せていました。ファンタスティックな試合をしましたし、未来に向けて、非常に良い世代だと思います。日本サッカー協会が、U-20やU-18、U-15という年代を強化してくれるようになったことが嬉しいです。新しいチームで、難しい試合だったと思います。逆に私のチームは、早い時間で点を取ってしまったから、『これは簡単な試合だ』と思ってしまったかもしれません。でも、日本はこの結果に相応しかったです。最初の1分から、最後の瞬間まで、どんな状況でも目標を見失わずに、進み続けましたからね。

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