【全日本女子選手権】優勝の要因は「チーム力」 FP関灘擁する女王アルコイリスは全国3冠を目指す

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新女王の強さは際立った。10月28日から30日にかけて、札幌の北海きたえーるで開催された第13回全日本女子選手権で、頂点に立ったのは関西第1代表のアルコイリス神戸(兵庫)だった。

 

予選グループから計5試合を戦い、5戦全勝20得点3失点という圧巻の強さで、2年ぶり4度目のタイトルを手中に収めた。昨年大会は、兵庫県大会でSWHレディース(兵庫)に敗れ、3連覇の夢は途絶えていた。それだけに今大会には期するものがあったと、キャプテンのFP関灘美那子は話す。

 

「前回は地域予選で敗退して、すごく悔しい想いがあったので、今年はまずこの大会に出ること。そして、出たら絶対に優勝しようという強い気持ちで来たので、それが最後にこういう形になって良かったです」

 

大会初戦では、巻頭の強豪であるサイコロ(埼玉)と対戦した。アルコイリスのチーム内では、日本女子フットサルリーグ2016プレ大会第3節でも対戦したばかりの相手との一戦がポイントになると話していたという。

 

「2週間前に全国リーグで対戦して負けていたので、『初戦のサイコロ戦がすごく大事だ』と言っていました。その試合に勝てたことで、勢いづいて、最後まで良い形で終われたかなと思います」と、日本リーグプレ大会のときは3-4で敗れていた相手に3-1で快勝したことが、優勝できた要因の一つだと語った。

 

決勝では4-0という大差をつけ、前回女王のSWHに完勝した。それでも兵庫県予選でも苦戦を強いられていたライバルとの一戦、ピッチ内では余裕などなかったと振り返る。

 

「スコア的には『完勝』ですが、体も多少疲労もありますし、すごいしんどい試合でした。やっている方は必死だったので。兵庫予選の決勝でも2-0で勝っているところから、追いつかれてPK戦までいっていたので、『気は抜けないよ』とみんなで言い合っていました」

 

アラが本職という関灘だが、アラの位置で相手のキープレーヤーであるFP網城安奈のマークをしたかと思えば、最後尾でカバーリングに入り、攻めの場面では3点目を自ら挙げ、4点目をアシストするなど、縦横無尽の活躍を見せた。

 

左足で決めた自身のゴールについては、「左足にケガを抱えていて、『左足ではシュートを打てない』と言っていたのですが、ラッキーだったというか。それで不意を突けたのかなと思います」と、好セーブを続けていた日本代表GK山本彩加の守るゴールを破った一撃を振り返った。

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アルコイリスのキャプテンを務める関灘は、「今回はメンバー外の選手も多かったのですが、その選手たちとも一体感を持って試合に取り組めたかなと思います。チーム力ですね」と、このタイトルを獲れた要因を説明する。また、兵庫県のクラブが大会を4連覇していることを喜び、同県から2チームが参加できるようになったことを感謝した。

 

「今まで兵庫が1枠でした。こうやって全国の舞台で、兵庫県の2クラブで決勝を戦うことを夢見ていたので、2枠にしていただいた連盟の方とか、いろいろな方に動いてもらったと思うので、感謝したいなと思っています。SWHさんも勝ち上がってきて、『兵庫で決勝しようね』と言い合っていましたし、こういう舞台で対戦できてよかったなと思います。またこれで来年も兵庫は2枠もらえると思うので、この枠を継続するためにも、これからも切磋琢磨していきたいです」

 

今季、アルコイリスは全国大会3冠を目指している。「この後、関西リーグがあって、そこで優勝できれば地域チャンピオンズリーグに出場できます。また、全国リーグにも参加させてもらっているので、今年はその3冠を目指しています。全国リーグは、この前のサイコロ戦に負けたので、ちょっと難しいのですが。丸岡ラックともまだですし、その試合が正念場になるかなと思います」。

 

地域チャンピオンズリーグの優勝も、まずは今大会で準優勝したSWHと関西の1枠を争わなければならないため、出場も決して簡単なことではない。それでも唯一の全国大会3冠を狙えるチームとなったアルコイリスは、その壮大な目標に向かって邁進していく。

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