アルコイリス神戸

【女子FリーグPO】PO決勝へ進むさいたま 小野直樹監督「初めてAbemaで放送された女子の試合で『面白いな』って思えるゲームができた」

2.17 女子Fプレーオフ準決勝 府中 56 さいたま 駒沢屋内]
その記者会見での言葉は、無視してしまうにはあまりにも面白すぎた。

■記者会見の全文はコチラ
【女子FリーグPO】戦術は筏井! パワープレーを止めた理由を小野直樹監督が説明「彼女の『どうしても自分で勝負したい』『切り裂きたい』という言葉で決断」

さいたまサイコロは、府中アスレティックFCプリメイラとの試合に6-5で勝利し、プレーオフ決勝にコマを進めた。試合を制したさいたまだったが、前半終了時点のスコアは2-5。逆転でプレーオフに進むためには、最低でも4点を奪わなければいけなかった。

前半の終盤、さらに後半の立ち上がりもパワープレーを仕掛けたさいたまだったが、中心選手であるFP筏井りさの申し出により、パワープレーをストップ。そこからは、“戦術イカダイ”を効果的に機能させるために、彼女の前のスペースを空けるなど、“イカダイ・シフト”を敷いた。

そして、彼女はその期待に応える活躍を見せて、チームを逆転に導いたのだった。

フットサルが難しくなり、どんどん複雑化していく現代において、ここまで個の能力を生かすフットサルがあるのは、逆に斬新で気持ちが良いほどだ。

“戦術イカダイ”、そして、アルコイリス神戸とのプレーオフファイナルに向けての話を聞くべく、小野監督を捕まえた。

以下、試合後の小野直樹監督インタビュー
――筏井さんが勝負したいと申し出たのは、どのタイミングだったんですか? 一度、パワープレーをしにピッチに出て、バックパスを受けて戻ったじゃないですか。あのときですか?
小野 細かい時間は覚えていないんだけど、普通に行って、戻ってきて、(秋田谷)美里か、筏井しか、GKユニフォームがなかったんです。そのあとに「私まだGKやるんですか?」っていう話をされて、「美里が(FPで)出ているから、おまえはGKだ」と言ったんです。そのときに「もっと仕掛けたいんですけど」って言ってきたんです。最初、パワープレーのGKを変わりたいのかなと思ったんですけど、GKをやらないとなると、一番後ろでパスを回させることになる。そうすると、ゴールまでの距離は長くなりますよね? それで「もっと仕掛けたい」というから、パワープレーをやめたんですよね。

――実際に彼女はガンガン仕掛けて、何枚はがしたんだ?っていうくらい、はがしましたよね。
小野 特にあのパワープレーをやめてからの方が、相手を抜いていましたよね。だから、もっと最初から出せよ!っていう話なんですけどね(笑)。ただ、後半、相手が疲れてきて、相手も止められなかったのかなと思いますね。

――彼女はスタミナがすごくあるんですね。
小野 そうだね。ただ、周りが特に吉川(紗代)と一緒に出すと、筏井がアラになってしまう。筏井の縦のスペースに入ってしまうから、筏井が生きなくなる。それは修正して、筏井が持ったら、ボールから離れたところにポジションをとれ。セカンドポストを狙う形で、スペースを与えろと。

――セカンドポスト前にボールが出ても、合わせきれなかった場面が何度かありましたね。
小野 逆に最初からそこで構えていれば、点も取りやすくなるからね。

――いよいよ、来週はアルコとの試合です。
小野 レギュラーシーズンでは、2-7で負けました。ただ、相性は悪くないと思っています。今までプレリーグを合わせてだと、リーグ戦は21敗でうちが勝ち越しています。この前の2-7は、不運もあったからね。さっき、試合後のロッカールームでも、「今日みたいなゲームが起こりえるから」と話したんです。相手がアルコだろうが、どこだろうが、関係ないと。今日の試合は2-5になっていた時点で、0-3ではなくて、0-4なんです。俺らは4点取らないといけなかったから。ハーフタイムでも、ここで俺が怒ったり、イライラした姿を見せたら選手に伝染してしまうから、「まだ20分あるから、とにかく1点ずつで良いから返していこう。俺たちがやりたいことだけを表現して、それで結果がどうなってもいいじゃないか」と話をしたんです。後半の早い時間帯に1点取れたのが良かったですね。

――あれは大きかったですね。
小野 あれがデカかった。

――また、相手が前から来なかったことで、消耗せずに戦うことができましたよね。
小野 そう、そう。そういう意味では、トリムカップの関東大会でも、千葉選抜と対戦したときに連続で東京選抜と戦ったんです。ほとんど、さいたまサイコロのメンバーで、全部同じやり方でやって、全部勝ったんです。それで「キミたちはできる」っていう話をして。

――逆転勝ちも今年は多かったと言ってましたね。
小野 うん。だから、選手に脱帽ですよ。

――後半、小野監督が先にタイムアウトを取ったのは驚きました。どちらかと言えば、相手の方がタイムアウトを欲しているのかなと思いました。
小野 リードして、CKを得た時に取ったんですよね。あれは残り2分をどうやって過ごすかの確認をしたんです。あそこで意思統一できないと、攻めてしまう選手がいてみんなで上がっていったりしてしまう。

――あの時はセットプレーの話をしていたんではなかったんですね。
小野 してない。セットプレーでは、一番相手から遠いミドルシューターにシュートを打たせて、GKに引っ掛けるんじゃなくて、上に外せばいいからと。あとは前からプレスを掛けること、自陣に入ったらつなげるところはつなぐ。相手が来ていて、つなげないところは全部ピヴォに出していく。その戦い方を徹底しました。それが徹底していなくて、追いつかれるゲームというのが、よくあるので。

――立ち返るところがなくなると、バタバタしちゃいますよね。
小野 そう。だから、残り1点リードの状態で、どう戦うかだけを全員で共有したんです。

――逆に言うと、それができたら1点は守り抜けるという自信があったんですね。
小野 そういうことですね。あとは、パワープレーのディフェンスの話もしていました。でも、相手がなかなか来なくて、残り30何秒まできたから、あれをもう少し長くやられていたらイヤでしたね。

――これで名古屋に行けますね。
小野 そうですね。でも、一番良かったのは、今日、Abemaで初めて女子フットサルの放送があったんですよね。その初めてやった女子の試合で「面白いな」っていうゲームができたことが、嬉しかった。自分のチームのことよりも、女子フットサルの認知の部分では、少しちょっと貢献できたんじゃないかなと思います。

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――良い試合になりましたからね。
小野 多分、見ていて興奮するゲームだったと思うんですよ。試合が終わってサポーターに挨拶に行った時、サポーターの人たちが全員、立ち上がって「ワー」って喜んでくれることなんて、なかなかありませんでしたからね。本当に、あきらめていたわけではないのですが、まさか本当にひっくり返すとは思わなかった。本当に劇的な試合をしたなと思いますね。

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