【Fリーグ】10連覇を逃した名古屋 ペドロ・コスタ監督「この結果は、すべて私の責任」

[2.25 Fリーグプレーオフ・セカンドラウンド 名古屋0-3町田 墨田]

 

Fリーグのプレーオフ・セカンドラウンドが25日に行われた。名古屋オーシャンズは、ペスカドーラ町田に0-3と完封負けを喫して、プレーオフ・ファイナルに進出できず。2007年から続いてきた連覇は「9」で止まることとなった。

 

試合後、記者会見に出席したペドロ・コスタ監督は、この試合で先制点を決めた森岡薫選手が抜けた穴を埋めることができなかったことを認め悔しがりつつも、「この試合は宝になる」と、今回の敗戦が名古屋をさらに強くすると前を向いた。

 

以下、町田戦後の名古屋オーシャンズ ペドロ・コスタ監督のコメント

――今日の試合を振り返ってください。

ペドロ・コスタ 最初の言葉は選手たちに伝えたいと思います。彼らは、本当によくやってくれました。10連覇がかかったシーズン、いろいろなプレッシャーがある中で、お疲れ様と伝えたいです。今日の試合でも、0-3で負けている状況で、最後まであれだけの気持ちで戦うのは簡単なことではありません。これは私たちが求めていた結果ではありません。『どうしても10連覇を達成したい』という気持ちがありましたが、目の前には非常に安定していた町田というチームがいました。言い訳は、何一つありません。私たちの何が悪かったかを振り返って見てみれば、この試合は宝になるでしょう。しかし、今日の試合でどれだけシュートを相手よりも多く打っていても、どれだけポゼッションで上回っていたとしても、結果は0-3であり、それは変わりません。残念ですが、この結果を飲み込まないといけません。この結果は、すべて私の責任であり、私の力不足です。

 

ここから挽回していくには、結果を残していかないといけません。今シーズンは、まだ終わっていません。全日本選手権だけでも、しっかりと制覇して、最後は良い形で終わらせたいと思っています。常に結果にこだわり、より良いフットサルを提供していきたいと思っています。

 

皆さんも見たように、この0-3という結果について言い訳はできません。この先を見れば、このチームは良い方向に進んでいるでしょう。若い選手たちが、世代交代したチームが、こういう舞台を経験できたことは、非常に大きいと思います。この試合は、先が見えた決勝だったと思いますし、時間が経てば、今の若手が軸になっていくのではないかと感じました。少しずつだとしても、もっとチームを強くしていきたいと思っています。気持ちを切り替えて、今後に向けて、頑張っていきたいと思います。

 

──昨シーズン限りで放出したエースの森岡薫選手に先制点を決められ、今シーズンを象徴するように得点力不足が露呈し、初めて無得点で終えた試合でした。一番嫌な展開での負けだったのではなかったのでしょうか。

ペドロ・コスタ 確かに、データは事実です。私たちのリーグ戦最後になってしまった試合で、得点力不足が露呈し、元オーシャンズのエースに得点を許し、本当に悔しい思いでいっぱいです。私が今シーズン、監督になることが決まって、そのエースも名古屋から出ることは決まっていました。それが分かった上で監督を引き受けましたが、今までチームの半分近くの得点を決めてきた選手がいなくなることは、大きな壁になると感じていましたし、その壁を乗り越えないといけないと思っていました。チームが若返りをはかる中で、今シーズンは、一人ひとりがそこを補うことが必要でしたが、全員でカバーしきれず、得点力不足につながってしまいました。

 

それでも、まったく成果がなかったわけではありません。私たちの取り組みの成果は十分に感じられましたし、やっていることは間違っていないと信じています。この敗戦を肌で感じ、こういう舞台だからこそ、経験できたこともたくさんあったと思います。私たちにはプライドもありましたし、今は一歩、後退してしまったイメージを与えたかもしれませんが、私は一歩前に進めたのではないかと思っています。結果は残せませんでしたが、負けたことで、選手たちはこれまで以上に成長できるでしょう。得点力不足改善にも、少しずつ、つながっていくはずです。ただ、今のままではいけません。自分自身、もっと質を高めないといけませんし、チーム全体も質を上げないといけません。そうしたことを感じ取れたシーズンでしたので、印象は良くないかもしれませんが、前進していると思っています。世代交代を進めて、若い選手たちが新しい軸になっていく。そこに結果を加えることはできませんでしたが、これを続けることが大切です。この結果だけで若い選手たちを評価するのではなく、これまでの成長も考慮し、我慢することも必要だと思っています。

 

──森岡薫選手の退団に加え、加入する予定だったシノエ選手が開幕直前に退団しました。そうした不測の事態の中で、監督はどのように得点力を高めようとしていたのでしょうか?

ペドロ・コスタ 今シーズン、森岡選手が抜けて、チームはその穴を埋めるためにシノエ選手を獲得しました。しかし、そこでいろいろと問題が生じてしまい、チームに穴が空いた状態になってしまいました。シノエ選手が抜けたタイミングで、他の外国人選手の獲得も考えましたが、空いていた穴を埋めるようなストライカー的な存在を獲得するのではなく、チームのバランスを考えてくれるディフェンシブな選手の獲得を考えてしまいました。私も、昨シーズンまでは、今いる選手たちのチームメイトとして一緒にプレーしていました。もっと全体で点を取れると信じていましたが、そこは私の責任です。私の考えが少し甘かったかもしれません。ダニエル(・サカイ)選手は、持っている実力を最大限に発揮してくれたと思いますし、チームにも十分、貢献してくれました。しかし、今、振り返ると、もっとシビアに考えて、(森岡選手と)同じようなストライカーを獲得し、穴を埋めるべきだったかもしれません。

 

今シーズン、その穴を埋められなかったのは、補強の部分もあったと思います。また、今シーズンから取り組んでいる戦術もありますが、新しい選手が多く、思っていた以上にその戦術から点をとることができませんでした。その戦術でもっと点を取りたかったという考えもありますが、それも時間が必要です。ですから、先ほども言いましたが、やっていることを信じてやり続けることで、来シーズンは心配事が減るでしょう。また、心配事がクリアーになり、ブラッシュアップすることで、選手も成長し、チーム全体でより多くの点を取れるチームになると信じています。ですから、得点力不足については、戦術を磨くことに加えて、チーム構成の部分で、もう少し私がシビアに考えるべきでした。非常に勉強になりましたし、私の責任だと思っています。

 

以下、町田戦後の名古屋オーシャンズ 星龍太キャプテンのコメント

――今日の試合の感想を聞かせてください。

 監督が言ったとおり、僕たちオーシャンズは、結果がすべてだと思っています。今日のようなトーナメント戦については、勝った方が強いですし、今日の試合に言い訳はありません。ただ、僕がプレーヤーとしてやっていて、この1年でつくり上げてきたディフェンスのシステム、セットプレーなどの方向性は間違っていないと思いますし、ここでやめるのではなく、全日本選手権、次のシーズンにつなげていくことが大事だと思っています。ですから、僕たちは下を向くのではなく、次の選手権やシーズンに向けて動き出すことが大事です。今日は悔しさで泣いたり、思い返すのもいいと思いますが、明日からは切り替えて、次に向かっていくことが大事だと思いました。ありがとうございました。