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【オーシャン杯】最悪の大会から1年…タイトル獲得に貢献したFPペピータ「もっともっと名古屋の色に染まりたい」

[6.3 オーシャン杯2018決勝 名古屋 3-0 大阪 立川立飛]
来日を果たし、気持ちは高ぶっていた。ちょうど1年前のことだ。

日本で唯一の完全プロクラブである名古屋オーシャンズが初めて国内無冠に終わり、その再建を託したのが、ブラジル代表の経歴を持つFPペピータだった。

北海道で開催された2017年5月18日に行われたオーシャンカップ第1戦のデウソン神戸戦。自身の力を見せつけたいという思いもあったのだろう。ペピータは無理な形でシュートを打ちに行った。足がボールを捉えた直後、激痛で立つことはできなかった。

診断の結果は、左ヒザ前十字靭帯断裂で全治約6カ月。リーグ戦の登録を外れ、ブラジルへ帰国して治療することとなった。

あれから約1年、ペピータは大会連覇を目指す名古屋の一員として、決勝の舞台に立っていた。

チームは立ち上がりから大阪を圧倒。多くのチャンスをつくったが、得点を挙げられない。何度か決定的な場面を迎えたペピータ自身も、ゴールを決めることはできなかった。

それでも、彼はゴールを、勝利を目指し続けた。約3カ月前、リーグプレーオフ、そして第23回全日本選手権と、名古屋サテライトの一員として、スタンドから応援することしかできなかった日々を過ごした。チームの優勝は嬉しかったが、心の中には「どうして自分がプレーでチームを助けられないんだ」という悔しさともどかしさがあった。

あの日々に比べたら……。

迎えた前半8分、FP平田ネト・アントニオ・マサノリのキックインを受けた彼は、1タッチでシュートを放った。この一撃が、それまでゴールを死守してきた大阪GK柿原聡一朗を破り、先制点となる。

その後も181センチ77キロの体躯を活かし、攻守にピッチを駆け回った。FPチアゴらと渡り合いながらも、12本のFPルイジーニョに次ぐ8本のシュートを放って追加点を狙った。

そして迎えたタイムアップの瞬間――。

ようやく心から喜べるタイトルを手にした男のコメントをお届けする。

以下、シュライカー大阪戦後の名古屋FPペピータ選手のコメント
――優勝おめでとうございます。
ペピータ ありがとうございます。

――去年、この大会で大きなケガをして、残念なシーズンになってしまいました。ようやくペピータ選手にとっての名古屋オーシャンズでの1年が始まるなと思って見ていました。
ペピータ ちょうど1年になりますね。ヒザの手術をしないといけないケガをしてしまいました。本当に一番良い形でシーズンを始められましたね。大きなケガをして、その大会でこのような形で自分も100%の形で復帰でき、ここからパフォーマンスを上げていくところで、チームに貢献できて、優勝できたことは本当に良かったです。
――昨シーズンの最後には、リーグプレーオフ、全日本選手権とサテライトの選手たちとスタンドから見ていて、悔しい思いもあったと思います。
ペピータ 名古屋のトップチームの選手たちの日々の姿を見ていましたし、一緒に練習もしていました。そういう意味では、自分のチームメイトが優勝して、トロフィーを掲げる瞬間というのはうれしかったです。でも昨年、あいまいな気持ちがあったことは否定できません。自分が貢献できたわけではなかったので、難しい感情は確かにありました。
ただ、サテライトでの経験は貴重なものでした。私がケガをした中で、再び受け入れてくれたチームが名古屋サテライトであり、このリーグに慣れるためにも、少しでもそこで経験できたことは、今の自分にもつながっています。私自身のパフォーマンスを上げていくためにも、あの数カ月は貴重でした。サテライトで戦っていたときは、本当に勝ちに行っていました。選手権でも、もう少し上にいけたはずだと個人的には思っています。ですから、トップチームの事を考えると、少し悔しかったですけど、サテライトで過ごした時期はやりがいがありました。

――府中戦もあと一歩の惜しい試合になりましたもんね。
ペピータ そうですね。五分五分の試合ができていましたが、最後に負けてしまいました。

――そうした経験があるだけに、今日の決勝に向けては「自分がタイトルをもたらすチャンスだ」と気持ちは高ぶっていたのではありませんか?
ペピータ 本当に、決勝にふさわしいカードだったと思います。大阪という相手と戦うことができました。また私にとっては、私自身との闘いでした。このチームに入ってから、私が貢献できて獲得したタイトルはありませんでしたから、チームに貢献したい気持ちが強かったので、モチベーションはすごく高かったです。

――しかし大阪を圧倒しながらも、なかなか点が取れませんでした。その中で平田選手からのパスを受けて、先制点を取りました。
ペピータ それが決勝ですし、試合です。私たちは本当に多くのチャンスを得点にできませんでしたが、決定的なチャンスはありました。相手にもチャンスがあった中で、それでも優勝という結果に結びつけることができたのは良かったですし、ホッとしています。私たちの最初の目標は、優勝でしたし、それが達成できたことを幸せに感じます。

――この場面の前も、何度もゴールに迫っていました。このゴールのときは、何か意識していたのでしょうか?
ペピータ 得点シーンの前に、ゴール前で3回くらいチャンスがありました。

――ありましたね。前半だけで4本のシュートを放っています。
ペピータ あのゴールの前のシーンでは、自分がボールを持って、良い形になってから打って入らなかったんです。だから、あの場面ではダイレクトで打とうと決めていました。早くボールが来て、相手もうまくポジションを取れていなかったシーンだったので、あそこで1トラップ入れて自分で良い形で打つことよりは、とにかく相手の守備が整う前に早く打とうとしました。それがうまく得点につながったと思います。

――1点入ったら、次々にゴールが入ることもあります。しかし、この試合はそのあとも苦しみましたね。
ペピータ こういうゲームは本当に危険なんです。主導権を握れているようでいて、なかなか点が取れないと、焦りに変わってきてしまいます。勝っているのにチーム内で緊張感が高まってきて、そこで1点取られたりすると、展開がガラッと変わってしまう可能性もあるので、非常に危険なゲームでもありました。でも最後にパワープレーで追加点を取れたことは、チームとしても安心できた瞬間でした。

――試合中、ご自身は2点目を狙い続けていたのですか? 途中からは失点ゼロということを意識するようになりましたか?
ペピータ プロフットサル選手として、決まったポジションはありません。ですから、どの選手であっても、点を取って、ちょっとでもチームをラクにする気持ちは持つべきです。私も追加点を狙っていましたが、なかなか入りませんでした。最後に追加点を取れて、悪循環にならなくて良かったです。チームは最後まで冷静に、大人な戦い方ができたかなと思います。目の前には強い相手がいて、優秀なGKがいて、簡単に点を取らせてくれるチームではありません。だからこそ決勝まで勝ち上がってきたわけですし、チャンスがあっても入らなかったというところでは、私たちも声を掛け合いながら切り替えていくことを意識しました。

――今季、最初の大会でタイトルを獲り、いよいよ2週間後にはご自身にとって初めてのFリーグが開幕します。そこに向けてはどんな気持ちですか?
ペピータ 名古屋オーシャンズのようなクラブは、どの大会でも結果を残さないといけません。この2週間で、今大会で見えた課題に取り組み、フィジカルやチームのコンディションを上げていき、開幕戦により良い状態で臨みたいと思います。

――サテライトで一緒に戦った選手のいるFリーグ選抜との試合も楽しみですね。
ペピータ すごく嬉しいですね。サテライトにいた選手たちは、クオリティも高く、向上心も高く、もっともっと成長していつかFリーグの舞台で戦ってほしいという気持ちはありました。彼らのことは、応援しています。

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――リーグ戦では、どんなプレーを見せたいですか?
ペピータ まずチームに貢献するために、よりチームの色に染まりたいです。とにかくチームに貢献したいですね。ゴールであっても、犠牲になるプレーでもいい。もっともっと名古屋オーシャンズの色に染まっていきたいです。

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