【全日本女子選手権】大会最年少12歳の甲山レディースFP平山は準決勝にも出場 「学んだことはいっぱいあります」

taku0162-1500x1122

2大会連続で3位となったFC甲山レディース(開催地/北海道)は、登録選手が9名という少数のチームだ。その中で、身長143センチと一際、小柄な選手がいた。背番号11のユニフォームが、まだまだ大きいFP平山里奈は2003年10月14日生まれ。今大会の最年少登録選手は、若干12歳にして全日本女子選手権の準決勝のSWHレディース戦のピッチにも立った。

 

初めての全国大会を終えた平山は、「最年少ということもあって、緊張しました」と、振り返った。普段から甲山レディースの練習に参加している平山は、いかんともしがたい体格差のある選手たちとプレーする上で、「まずあきらめずに自分から積極的に行くことです。ボールを取られたときも、あきらめずにファウルでもいいからぶつかりに行く」ことを意識してプレーしているという。

 

体格の違う選手とプレーすることで、選手はいろいろなことを考える。どうすればボールを奪えるか。どうすればボールを保持できるか。どうすれば相手と接触せずにプレーできるか。そうした意味からも、この全日本女子選手権の舞台で彼女が得た経験は大きい。グループステージ第2節のメンバー・オブ・ザ・ギャング戦では、相手のボールを奪ってから臆することなくシュートを放つ場面もあった。

 

「学んだことはいっぱいあります。たとえば全員で努力してやらないと勝てないことも、あらためてわかりました。個人的にできたことは、積極的にシュートを打たないといけない場面で、シュートが打てたことは良かったことです。良くなかったこと、直したいことは、パスを出すタイミングをもっと考えて出した方がいいなと思いました」

taku0928-1500x1125

小林敦司監督も、逸材に期待を寄せている。「情報を集める能力が高いんです。たとえば深い所にボールが入ってきたときの対応も、『行け!』って言われてからの判断が、すごく早いです。見落としがちなところですが、首をすごく振って状況を確認しています。北海道予選でもゴールを決めていますし、冷静なんですよ」。

 

今年からチームに加入した平山は、帯広の隣町の中札内村出身で、その地の知り合いから監督に「面白い選手がいるよ」と紹介されたという。当時、小学6年生だった彼女の試合を見た小林監督の「うちでやってみない?」という誘いに、「やりたいです」と答えたことで加入が決まった。残念ながらリーグ戦には、15歳以上にならなければ出場できないという制限があるため、平山はプレーすることができないが、「十勝からアイドルが出るように、育てて行きたい」と、監督も将来性に期待を寄せる。

 

男子チームとの合同練習では、物おじすることなくドリブルを仕掛け、スピードと小回りの利く小柄な体躯を生かして、相手を抜くことも少なくないという。「どんな選手になりたいかとか、あまり考えたことがなかったのでわかりません。でも、まずは出場できる時間をもっともっと増やしていきたいです」。日本代表のFP網城安奈やFP坂本睦とも対峙した12歳が、今後のどのような成長曲線を描いて行くのか。

taku0148-1500x1125