さいたまサイコロ

【女子FリーグPO】2戦5発でさいたまを決勝進出に導いたFP筏井りさ「勝てるか勝てないかは五分だけど、楽しもうと思っていた」

[2.17 女子Fプレーオフ準決勝 府中 5-6 さいたま 駒沢屋内]
昨シーズン開幕した女子Fリーグでは、アルコイリス神戸のFP江口未珂が大活躍を見せて、チームを初の女王に導いた。2年目の女子Fリーグで話題をさらったのは、さいたまサイコロのFP筏井りさだろう。
18年1月まで浦和レッズレディースに所属していた筏井は、なでしこリーグの公式戦通算181試合26得点を挙げた実績を持ち、サッカーのU-17日本女子代表、ユニバーシアード日本女子代表にも選出された。負傷の影響もありサッカー選手を引退したが、今季からさいたまサイコロの一員として、フットサルを始めた。
プレーオフ準決勝の第2戦では、明らかにフットサルに慣れていない場面が見られた。味方のGKが自陣でボールを触り、パワープレーを行うために交代エリアに走っていく。フライングGKを務めることになっていた筏井は、ピッチに入った直後、近くに別のFPがいたのに、自らボールを触ってしまい、バックパスを取られたのだ。
だが、これによって再びGK交代を行い、ベンチに下がったところで、小野直樹監督と会話を交わしたことから反撃が始まるのだから、フットサルは何が起こるか分からない。
小野監督にパワープレーを止めて、ドリブルを仕掛けさせてほしいと直訴した筏井は、この試合でハットトリックを達成し、チームを逆転勝利に導いた。2試合で5得点の活躍は、文句なしに準決勝MVPといえるものだった。
昨年末、ユースオリンピックの練習試合の相手として、関東選抜が結成された。この関東選抜のメンバーをチョイスしたのは、フットサル女子日本代表の木暮賢一郎監督であり、彼は「手元で見てみたいと思った選手を招集した」と明言している。
今後、女子フットサル日本代表として、再び日の丸をつける可能性も高いアタッカーに、準決勝について、そして決勝に向けて話を聞いた。

以下、試合後のFP筏井りさ選手のコメント
――小野監督に怒られるかな……と思いつつ、「戦術はイカダイ」と書いてしまいました。それくらい、すごい活躍でしたね。しかも、自ら“もっとドリブルをさせてほしい”と志願したそうですね?
筏井 パワープレーが、そんなに得意じゃないんですよね(笑)。私もGKのユニフォームを持っていてパワープレーをするんですけど、まだ慣れていないんです。だから、(もう一人のGKユニフォームを持っている秋田谷)美里でパワープレーをするか、慣れていないパワープレーに気を取られながらプレーするよりは、自分の良いところを出せるように、仕掛けさせてほしかったんです。それで、「美里に(フライングGKを)やらせるか、パワープレーからもう1点取ったし、普通の流れでプレーさせてください」って言いました。
――点が取れる自信があったということですよね?
筏井 はい。2点なら取れるかなと思っていました。3点はちょっとキツかったから、パワープレーで1点取れたのはよかったんです。
――バックパスを取られた時、ベンチに戻って話していましたが、あの時ですか?
筏井 そうです。一回、「とりあえず行ってこい」と言われて、パワープレーで出場したんですけど、ルールが抜けてしまっていたから、それで戻ったんですよね。ルールとか戦術的に成熟しているわけではないので、監督も「自信がないところはやらなくていいから」と。
――そこからは、ボールを持ったらとにかく仕掛けて、のびのびとやっていましたね。
筏井 そうですね。相手も後半でちょっと疲れていたので、ファーストタッチで良いところにボールを置くことができれば、行けるなと思ったので。後半はどんどん勝負しようと思っていました。
――3点ビハインドでも、後半で逆転できるというマインドだったんですか?
筏井 3点ビハインドで、正直、キツいなと思ったんですよね。でも、勝てるか勝てないかは五分だけど、自分は楽しもうと思ってやったら、ちょっとずつキレも出てきたので、楽しかったですね。
――その活躍もあり、アルコイリス神戸との決勝戦に進みました。シーズン中は2-7で敗れていたんですよね?
筏井 はい。
――まさに日本女子フットサル界を引っ張っているチームですが、一度、戦ったアルコイリス神戸には、どんな印象があり、どう戦いたいですか?
筏井 シーズンの序盤に戦ったんですが、それまでフットサルでは個では勝負できるなと感じました。でも、(アルコイリス神戸には)代表経験者が何人かがいるなかで、ケチョンケチョンにやられた思い出があります。自分も1対1で抜かれたし、こういうシュートの技術があるんだとすごく感じた試合でした。それがあったから、フットサルの技術とか、シュート技術を少しずつやっていこうと取り組むようになりました。今度はフットサルで1年間取り組んだことで勝負できるかなという意味で、すごく楽しみです。周りもすごく合わせてくれてきているので、そういう意味でも楽しみです。
――浦和レッズレディースでサッカーをプレーしていて、フットサルに転向したのは、日本代表として戦いたいという思いが強かったからですか?
筏井 それも少し頭にありました。あとはサッカーは、腰のケガで引退したんです。100%でプレーするのは、難しいかなと思って。サッカーでも日本代表をずっと目指してきましたが、セカンドキャリア、ケガとかがあってサッカーは引退したんですが、もとから興味のあったフットサルをやったんですよね。それで久しぶりにボールを蹴ったら、やっぱり楽しいなと思っちゃったんですよね(笑)。サッカーから離れようと思っていたんですが、楽しくて。それで仕事をちゃんとやること、ケガもあったのでコンディションを整えて出来る範囲で、ちゃんとやろうかなと思いました。
――そして今では、日本一が目前に迫っています。なかなか、すごいストーリーですね。
筏井 まだまだ、今日の府中と戦っていても、戦術的なところですごくいろいろ勉強になるんですよね。サッカーを長年やってきて、戦術的にも理解したなかでやれていたのですが、フットサルだとオン・ザ・ボールだけだと勝負できないので、オフ・ザ・ボールでも相手の特徴とかを理解してできるように、もうちょっと努力したいと思います。
――追求していくと、発見があって面白いですか?
筏井 面白いです。シュートの技術だったり、タイミングであったり。男子の試合を見て、「こういうシュートもあるんだ」とか。
――小野さんとマンツーマンでシュート練習をしたって聞きました。
筏井 仕事で練習に行けなくて、コンディションが良くない時とかは。1対1のシーンをつくれても、シュートを決められないとつまらないなと思うので。そこは悔しく思ってしまうので、自主練をさせてもらったり、マンツーマンでシュートの練習をさせてもらって、そこで感覚をつかめてきた部分もあるので、そこはお世話になっています。
――今日の試合を見た感想ですが、もう少しファー詰めの意識をチームで徹底できたら、ゴールが増えそうでしたよね。
筏井 そうですね。
――そこを徹底するとか、他にも何か来週の決勝に向けて修正したいことはありますか?
筏井 ファー詰めは、時間帯とかにもよりますが、(秋田谷)美里とかは、だいたい走りこんでくれるんですよね。そういうのを信じて、できるようにすること。あとはドリブルの仕掛けるタイミングが早すぎると、(ファーに詰める人が)追いつかない部分もあるので、時間の作り方、ための作り方を考えられたらいいかなと思います。
――今日のさいたまサイコロは平均年齢が、32.9歳でした。筏井選手は平均年齢以下ですが、フットサルは年齢を重ねても成長できる競技だというのを、ぜひ証明していってください。
筏井 そうですね。頑張ります。

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