【U-20アジア選手権】インドネシアのパワープレーを防げず崖っぷちに 鈴木隆二監督「僕が選手たちに伝えきれなかった。それが残り1秒で出た」

[5.19 第1回U-20アジア選手権 U-20日本代表3-3U-20インドネシア代表 フアマーク]

U-20フットサル日本代表は19日に行われたU-20インドネシア代表との試合を3-3で引き分けた。試合終了まで、あと1秒というところまでリードを保っていた日本だったが、土壇場でゴールを許してしまった。そのゴールの形は、ベトナム戦の残り4秒で決めたゴールとまったく同じ形のもの。その形を警戒していた鈴木隆二監督だったが「伝えきることができなかった」と、唇をかんだ。

以下、インドネシア戦後の鈴木隆二監督のコメント
――まさかの幕切れ、しかも昨日と同じような形になってしまいました。
鈴木 ピッチにいる選手たちは全力でやってくれました。今日、勝たなければいけないことを意識して、理解して試合に臨んでくれましたし、試合のプランに彼らは全力で取り組んでくれました。自分たちが勝っていたら相手がパワープレーを仕掛けてくるということは、こちらの方でも準備はしていましたが、インドネシアのパワープレーをしっかり守り切るだけのプランニングを選手たちに提示してあげられなかった。そこが昨日は残り5秒、今日は残り1秒。もしかしたら、「アンラッキー」と言う人もいるかもしれません。でも、勝負事にそういうことはないと思っています。ラスト1秒でも勝利を引き寄せられなかったところには、すべて僕に責任があります。選手は本当に全力で、この緊張感の中で、本当に足も厳しかったと思います。プレータイムの長い、短いではなく、本当に苦しかったと思うんです。それでも、ああいう試合展開をして、最後に守り切ることはできませんでしたが、最後に相手がパワープレーを仕掛けるところまでやりきってくれました。本当に彼らには胸を張って、今日の会場からホテルに戻り、しっかり休んで明日に備えてもらいたいと思います。
――良いパフォーマンスを続けていた中村充選手もミスが目立ちました。疲労も濃くなってきているということでしょうか。
鈴木 やっぱり1試合、2試合ではなく、3試合、4試合と大会を通じて試合数が増えてくると、ずっと同じコンディション、パフォーマンスを維持するのは難しいです。そういう意味では、充は本当に第1戦、第2戦とチームに大きく貢献してくれました。これはそういった流れの中で一つの経験ですね。1試合、1試合、状況というか、その試合の位置づけは初戦と第2戦と第3戦では違いますし、当然、明日はまた違います。そういう意味ではコンディションだけではなく、試合の位置づけでも、いろいろなメンタルのコントロールがありますが、充はすごく頑張ってくれたなと思います。
――今日の試合の結果、明日は順位を懸けた試合ではなく、決勝ラウンド進出を懸けた試合という、よりシビアな試合になることになりました。
鈴木 本当に選手たちは全力でやってくれています。今日も勝っていて、昨日も勝っていてという状況が、負けにはなっていないのですが、同点に持ち込まれた。その責任はすべて僕にあります。今回、U-20のAFCの第1回大会が開催されて、この世代のフットサル選手たちをほかの国がどういう強化に取り組んでいるかというところでは、非常に未知数なところがたくさんありました。実際にこの大会をスタートして、他国がしっかり取り組んでいることがわかりました。この大会で僕らが置かれている立場は苦しいですが、彼ら若い選手には未来があります。そこにしっかりつながる道になっていると思うので、そこは自信を持って彼らは胸を張っていいと思います。
――日本はボールを支配して、攻め込んではいます。そういう意味では他の国に比べて、遅れをとっているわけではないと思うんです。ただ、イランと比べると点差をつけきれないし、1点を守り切れない。昨年のAFCフットサル選手権で、フル代表に起きていたことと同じ問題のような気がします。この大会期間だけで改善するのは不可能な気もするのですが、アジアにおける立ち位置が揺らぎそうなところまで、かなり深く足を突っ込んでいるような感覚はありませんか? タジキスタンやインドネシアには、Fリーグほどのリーグがないから、今後は伸び悩むかもしれませんが、この年代までの選手育成で日本は、そこまでリードを得られていないのかなと。
鈴木 他の国が具体的にどういう強化策をしてきたのかは、わからないところがあります。しっかりとどういう強化策をしたかを調べたらわかるかもしれません。ただ、日本がこういう苦しい状況にあるということに関しては、この試合の展開で勝ち切るところまで導けなかったのは、僕の責任なので、日本の云々ではなく、僕が導けなかったのが第一です。それとは別のところで、ほかの国との比較をするのではなく、日本がこれからどう成長していくかを、日本のオリジナリティと言いますか、ほかの国にはほかの国のスペシャルな強化策があり、そのやり方でフットサルの後進国がフル代表でも結果を出しています。それをそのまま、U-20でもそういう強化策を取っている国が多くなっているのは事実です。5年前のアジアの勢力図と5年後の今では、全く違う勢力図になっているのは間違いありません。U-20の大会に関しても、若い世代、ほかの国がどういう力を持っているかに関しても、この第1回目を通してよくわかりましたし、今後どう取り組んでいけばいいかは、僕自身もこの結果を受け止めて考えたいです。ただ、この試合、昨日の試合に関しては、選手たちは全力でやってくれましたし、強化うんぬんよりも、僕自身のプランといったところに原因があると受け止めて、選手たちには明日の試合にもう一度チャレンジする強い気持ちを持って、今日、この会場からホテルに戻ってほしいなと思います。
――明日のベトナム戦に向けて一言お願いします。引き分け以下では、即敗退になります。
鈴木 勝負事ですから、そういうことは当然あり得ます。ただ、信じないことには始まりません。そういう信じる強い気持ちを持った集団でなければいけないと思うので、そこだけは僕自身がそうですし、選手たちをそういう方向へ導けるようにすることが、今、この試合が終わった後の僕の一番大事な仕事かと思います。
――監督自身も切り替えて、明日の試合に向かってください。
鈴木 そうですね。非常に悔しいですけどね…。でも、勝負事なので、絶対はありませんし。
――最後のプレーはどう見ましたか? 植松選手がクリアーした後、もう10秒切っていました。
鈴木 中でプレーしていた選手は、疲労困憊だったと思いますし、精神的にも苦しかったと思います。インドネシアがベトナムと試合をしたとき、同じ形なんですよね。そこでシュートがあるということを、僕自身が外から選手に伝えきることができなかったことがあります。そこは大会関係者に「アンラッキーだった」と言われましたが、そういうふうに捉えるべきではないですし、僕がしっかりと選手にアドバイスというか、伝えきることができなかった。それが残り1秒で出たのだと思います。