【U20アジア選手権】イラクに敗れた日本 鈴木隆二監督「もう一つ選手たちをアクティブにさせてあげられなかった」

[5.23 第1回AFCU-20フットサル選手権 日本 0-1 イラク バンコクアリーナ]

「選手たちを躍動させたい」。大会が始まる前、そう語っていた鈴木隆二監督だが、決勝トーナメント1回戦のイラク戦に0-1で敗れ、ベスト8で敗退することになった。日本は試合をコントロールしながらも、最後までゴールを挙げることができなかった。試合後、鈴木監督は「選手たちを導ききれなかった」と、準決勝、決勝まで、勝ち進めなかったことは、自身の責任であることを強調した。

以下、イラク戦後の鈴木隆二監督のコメント
――プラン通りに試合を進めながら、一瞬で失点してしまいました。そして試合を通して点を取ることができませんでした。監督は、どんな試合の印象ですか?
鈴木 このアンダー20という世代の可能性、未来の塊の選手たちを率いさせていただくチャンスをいただいて、こういう厳しい状況の中で、もっともっと羽ばたかせてあげなければいけませんでした。プラン通りいったところもあれば、プラン通りに行かなかったところもあります。でも、それも含めて試合です。状況が変わっていく中で、選手たちに次の一手というところで、羽ばたかせてあげられなかったのは僕の責任なので。予選リーグから苦しい試合があって、選手たちが本当に頑張ってくれてベトナム戦を乗り越えてくれて、今日また新たなチャンスを選手がつかんでくれて勝負をしましたが、僕自身も彼らを次のステージに導いてあげられなくて悔しいですし、自分の力不足を痛感しています。
――選手たちは今大会でベストに近いパフォーマンスだったと思いますし、ハーフまで引く守備も相手を苦しめていました。
鈴木 ただ、そのポジティブな部分は例えば予選リーグの苦しいときにも、非常に多くありました。たとえば第1戦は勝利するという非常に大事なプレッシャーのかかるところを選手たちが乗り越えてくれました。第1戦で出た課題に第2戦でトライして、攻撃のコンビネーションが第1戦よりも非常に良くなりました。ただカウンターへの対応、またパワープレーのところでも課題が残りました。インドネシアとの試合は、攻撃的に出ながらもリスクマネジメントするところでは、選手たちが相手のカウンターに対してもしっかり対応してくれて、最後のパワープレーというところに課題は残りましたが、それ以外では3-1という形で、しっかり引いて守る相手をこじ開けて得点も取ってくれました。予選リーグ最終戦のベトナム戦は、攻撃もそうですし、ディフェンスの強度、またベトナムは数的優位、不利の精度、セットプレーの精度が高い。そこをしっかり1失点に抑えてくれ、予選リーグで課題として残っていたパワープレーという課題もクリアーしてくれました。この決勝トーナメント1回戦では、今までの予選リーグで当たったのとは全然違うスタイルのチームと対戦するということで、分析もして、選手たちにもそれを理解してもらった中で、彼らは彼らの持っている能力をすべて注いでくれて、プラン通りにやってくれたと思います。そういう意味ではすごくポジティブなところはたくさんありました。ただ、もう一つここを乗り越えさせてあげられなかったのは、僕の責任です。
――ここを越えれば、あと2試合できましたからね。
鈴木 はい。最後にパワープレーだけではなく、決定的なチャンスもあった中で決めきれなかったところもありますが、では、よりそういうチャンスを多くつくれば点がきっと取れていたと思うので、僕自身がそういうところを、もう一つアクティブにさせてあげられなかったことには、責任を感じています。
――パワープレーは残り2分から開始して、最初の攻撃の形ができるまで、1分強を擁してしまいました。自分たちがパワープレーをするのは、ここまでなかったシチュエーションでしたし、選手たちの混乱が見えました。
鈴木 イラクの方が、パワープレーのディフェンスのときに非常に一枚目が高いんです。落ち着いて自分たちのポジションをセットさせてくれないところがありました。ボールを動かしてからではなくて、セットしてからすぐに自分たちの得点パターンに持っていくという話をしてスタートしました。しかし予想以上に相手の圧力があって、本当に今、おっしゃったように、自分たちの形に持っていくのに1分近くかかってしまった。それは僕にとって大きな課題だったというか、選手たちを導ききれなかったところですね。
――結果論ですが、相手が切り替え遅れて数的優位をつくらせてくれたり、マークを見失ったりとパワープレーの守備は隙があったので、もう少し長い時間やっても良かったのかなと思いました。
鈴木 なかなか自分たちがパワープレーを仕掛ける機会もありませんでした。それも含めて、結果が出なかったことについては、もう少し早い時間にトライしても良かったというのは、当然、合ったと思いますし、僕自身の力不足だったんじゃないかなと思います。
――良い経験ができていましたが、ここで終わってしまいました。
鈴木 本当に次のステージに選手たちを導けなかったことで、僕自身非常に悔しいです。日本から、この本大会に向けて、いろいろな関係者の方々がこの活動をサポートしてくれて、応援をしてくれて、選手たちを送り出してくれました。いろいろな協力、サポートをしていただきましたが、僕自身の力不足で、優勝という成果、結果を残すことができなかったので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。