U-20日本代表

【U-19日本代表】第2回U-20アジア選手権出場へ、初の代表合宿を終えた鈴木隆二監督「今回の合宿で取り組んだことは大きく三つあります」

[4.12 練習試合 フットサルU-19日本 1-5 順天堂大 カシマ]
U-19フットサル日本代表は12日に順天堂大学ガジルとのトレーニングマッチを行い、1-5で敗れた。今回、4日に渡るトレーニングキャンプを行い、12月に開催予定のAFC U-20フットサル選手権東アジア予選に向けて始動したU-19日本代表。チームを率いる鈴木隆二監督は、今回のメンバー選考をどのように行い、実際にチームを指揮してみて、どのような感触を持ったのか。
以下、順天堂大戦後の鈴木隆二監督インタビュー
--第2回AFC U-20フットサル選手権を目指すチームが始動しました。今回選んだ19人を選んだ経緯、特に求めた点があれば教えてください。
鈴木 2017年5月に開催された第1回AFC U20アジア選手権後、各種大会、リーグ戦視察とタレントキャラバン(16地域・約320名)を通して約45人のラージリストを作成しました。
そして、フットサルプロパー、サッカー選手、サッカーからフットサルへ転向が決まっている選手を3グループに分け、12月に開催予定の東アジア予選に2回の合宿でチーム作りをするために必要なことを熟慮して、選考しました。

--最後の2度の練習を見た印象としては、選手たちのフットサルに対する理解度は、前回大会のグループが始動した時より、はるかに高いなと感じました。そうした印象はありますか?
鈴木 これまでに16地域で開催させていただいたタレントキャラバンを通して、日本代表に繋がるU20プレーモデルとチームフィロソフィーを体験してもらってきました。また、合宿の初日から攻守におけるプレーモデルに取り組み続けました。さらにコーチングスタッフの選手へのポジション別サポート、そして各選手が高い意識でトレーニングに望んでくれたこと等が、攻守における連携プレーに影響し、フットサルに対する理解力を促進させ、河合さんの印象につながったのではないかと考えています。

--それでも12月の予選まで、たった7日しか練習で取れません。その中でこの4日間の合宿では、何をテーマとしていましたか?
鈴木 今回の合宿で取り組んだことは大きく三つあります。一つには、U20の攻守におけるプレーモデルの大枠を学んでもらうこと。次は、今回招集させていただいた選手達に、短い活動期間で準備をして「日本代表」として試合に臨むということを、体験を通して学んでもらうこと。最後に、各選手が所属先に戻り、これまで以上に高い意識で日々フットサルに取り組む「自覚」をしてもらうことです。

--実際にそのテーマに対して、どれくらいのことができましたか?
鈴木 短期間でもチームとしての攻守における共通のプレーモデルを、全選手が持つことということが大切です。その点では大枠は達成できたと思います。
試合前、選手に「この試合において皆は候補ではなくて代表である」ということを伝えました。今回の試合では、得点機会を多く作ることはできましたが、決めきる力とプレーモデルに対して相手が対応してきた時、さらにどう応じるかという適応の能力が必要になったという点では課題が残りました。どう応じるかという適応の能力については、今回の合宿で取り組む達成目標ではありませんでしたが。

--最終日には順天堂大との練習試合がありました。スコア的には大差となりましたが、どんな感想をお持ちですか?
鈴木 結果は1-5です。後半10分まで1-2の競った展開ができました。そこまではポストに3回、GKのいないゴールにカバーに入ったディフェンダーに防がれることが2回ありましたが、得点機を決めきれませんでした。点差はチームとして状況に適応していく経験が足りていなかったことが挙げられると思います。

--後半の立ち上がり、ビハインドを跳ね返そうとギアを入れ直し、攻勢に試合を進めました。しかし、途中からは連日の合宿による疲れからか、相手より多くの人数で戦っていたのに足が止まった印象を受けました。この点に関しては、どう捉えていますか?
鈴木 試合の目的は、すべての選手がピッチに立ち、代表として試合をする経験を積んでもらう事です。同じポジションで二人けが人が出てしまったことから、セット構成は前半とは違うものになっています。連日のトレーニングの疲れはあったと思いますが、代表の試合は三日連続で試合が続くケースがあります。そうしたスケジュールに対応できるようになっていくためにも、各選手が今後取り組むべきことの一つを体験によってつかんだことは非常にポジティブなことだと位置付けています。

--試合後にはどういった言葉を選手たちにかけましたか?
鈴木 伝えたことは三つです。試合の結果(敗戦)はすべて僕の責任であるということ。U19日本代表が負けた影響は大きいこと。そして今後、次の代表合宿が行われるまでに、各選手がどのような自覚を持って、日々取り組むべきかについて伝えました。

--特にサッカーを普段プレーしている選手、転向したばかりの選手はトランジションに課題が見られたと思います。彼らはどうこの課題と向き合えばいいでしょうか?

鈴木 今回の合宿では参加したすべての選手にプレーモデルの全体像を学んでもらいました。その意味ではサッカーの選手だけでなく、どの選手にとっても初めてのチーム経験だったはずです。ですからどの選手もそれぞれに課題を抱えたと思っています。例えばサッカー選手は今後どのように「日常的にフットサルに関わることが出来る環境」をつくるのかを検討する必要があります。フットサルに転向したばかりの選手は、この期間に学んだことを意識しながら、所属先で高い吸収力を示すために一生懸命フットサルに取り組んでいくことが求められます。意識をもって取り組むことで必ず向上していけると考えています。どの選手にもいえることですが、自分の課題に意識的に取り組めば、必ず能力が向上していくと確信しています。

--逆にサッカーを主にプレーしている選手たちが縦にボールを出せた時、フットサルプロパーの選手たちが反応できない場面も多かったと感じます。この点に限らず、両方の融合は、どう取り組んでいこうと考えていますか?
鈴木 チームとして初めての活動でしたが、まずボールのラインがしっかりと上がっているというところを高く評価したいと思います。そこから、ウィークサイドに誰が走り込みピヴォからパスを引き出すのか。また、二人目三人目とバランスを取る四人目を実践経験を通しながら段階を経て体得してもらうことが融合の点で大切だと考えています。

--全体に対しては、次に活動がある11月までにどのようなことを意識してもらいたいですか?
鈴木 個々の選手が取り組んでいくことを明確にしていきます。具体的例をあげると、今回の試合における各選手の分析を行い、各クラブの皆さんに協力をしてもらいながら成果と課題を選手にフィードバックし、サポートしていきたいと考えています。

--夏にはまたU-18の選手権もあります。その大会でも鈴木監督にアピールしようと考える選手はいるでしょう。彼らに対して、どのようなところに注目しますか?
鈴木 僕が視察で選手を見るポイントは、試合中の厳しい展開や難しい時間帯に率先してチームを引っ張れる「常に前のめり」の姿勢を持った選手かどうかということです。

--今後の視察予定の大会などを可能な範囲で教えてください。
鈴木 アンダー世代の各種大会やリーグ、トレーニングマッチを視察する予定です。

--最後に何か言い残したことがあれば、ぜひお願いします。
鈴木 この年代の選手は、一日一日と成長していくことができます。合宿はあと一回だけです。日々自分の課題を意識してU19日本代表にチャレンジする努力を続けてもらいたいと思います。

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