U-20日本代表

カザフスタン戦後の鈴木隆二監督コメント 「チャレンジしてくれたところを一番評価したい」

《文=河合拓》
フットサル日本代表は21日に行われたカザフスタン代表戦に0-9で敗れた。今年の欧州選手権で3位に入る相手に、日本は苦戦を強いられた。試合後の記者会見で鈴木隆二監督は「昨日できたことと、今日できなかったこと。これはまったく別の次元のもの」と話し、「またできる範囲のトレーニングか何かをして、次のイラン戦に臨みたいと思います」と、今大会最終戦となるイラン戦に目を向けた。

以下、試合後の鈴木監督コメント

――昨日の疲れの影響もあったと思いますが、ここまで大差がついた要因はどこにあるとお考えですか?

鈴木 まずヨーロッパ選手権の3位だった国と、こういう大会を通じて対戦できたことが一番大きかったと思います。逆に言うと、上を目指したときに、上との実力の差。それから準備。グループとして戦っていくうえでは準備期間であったり、いろいろなものを整えていかなければいけません。昨日できたことと、今日できなかったこと。これはまったく別の次元のものなので、この経験を通して、またイラン戦があるので、イラン戦に向けて休憩を含めて準備をして、またできる範囲のトレーニングか何かをして、次のイラン戦に臨みたいと思います。

――かなりミスが多かったのは、集中の欠如、疲れ、相手に対する戸惑い、どのような要因でしょうか?

鈴木 やっぱりピッチ内にいる選手たちは、Fリーグの経験もそうですし、昨日のタイ戦でもそういうミスが発生した場面もあれば、発生しなかったところもあったのですが、圧力が入ってきたときに、今まで体に入っていなかったものが、ごまかせないというか、出てしまいます。でも、これは上のレベルのチームと戦えば、戦うほど、必ず出てくる問題。これは本当に自分の体の中に刻み込んでいかないといけないものです。日本代表として戦って、こういう形で敗戦を喫してよかったということは決してありません。日本を代表する以上は勝負しないといけないですし、僕自身もこの敗戦を通して非常に悔しいです。何より、選手たち自身がものすごく悔しい想いをしているので、こういうことがあった以上、より強い気持ちを持って、上を向いて、さらに強くなるために努力をしないといけません。今はとにかくそういう気持ちが強いです。

――こういう経験をしに来たチームを見に来たつもりだったのですが、やっぱりストレスは溜まります。

鈴木 でも、誰かがこういうことを通して、上に行かないといけません。対戦で来た国の中にヨーロッパの国があって、ヨーロッパ選手権3位のチームと対戦したからこそ、叩きつけられた現実があると思うので、しっかりと検討する部分と、選手たちに対してよかった部分も必ずあるので。それも僕自身、この試合を通して見ているものがしっかりあるので、それは選手に伝えたいと思います。

――それは具体的にどんなことですか?

鈴木 あれだけ苦しい状況の中では、勝負事なので、どうしてもポジティブな姿勢が失われてしまいます。それでも、最後、得点を挙げることはできませんでしたが、より強い気持ちを持ってボールにプレッシャーを掛けに行っていました。体格差があり、普段戦っていた相手より体が強く、スピードもあるとなると、選手は100%でやっていても、120%を出さなければいけないような状況になります。それはピッチ内で戦っている選手が、目の前にそういうレベルの相手がいるから体験できるわけで、そこに対して最後まで立ち向かって行った。これはすごく勇気のある選手たち、そういう姿勢のある選手にしかできないことなので、そこは選手に対しても伝えたいなと思います。

――プレッシングを掛ける際に同じタイミングで、前で小幡選手が「行くな」と言っていて、後方では皆本選手が「行け」という指示を出している場面がありました。その感覚のズレがなくなるように、経験を積んでいく必要なのかなと感じたのですが。

鈴木 今回のケースでは、どちらが正しい、正しくないというものではないと思います。フットサルという競技はピッチが狭くて、より細かいディテールの部分が差を生み出すという意味では、それだけの準備をして、それだけの確認とか、時間をかけたところが次の結果につながる部分が必ずあると思います。そういう準備をしてきた国、そういう準備をしてきたチームが結果を出していると思います。ですから、プレッシャーを掛けるタイミング、どちらがいい、どちらが悪いではなくて、ズレを補うだけの時間とチームのやり方をつくらないといけません。

――それがまだないから、どちらが正しいかは言えないということですね。

鈴木 そうですね。もしかしたら、実際は昨日以上のプレッシャーを掛けていたかもしれません。

――掛けていたけど、相手が動じなかったのかもしれない?

鈴木 はい。普段は足が引っかからないようなところで引っかかる。普段、ボールが取れるところで取れない。そういうことはあると思うんです。一見、こういう結果だけを見ると、昨日から大きく後退したように見えるかもしれません。上手くいかなかった部分は、当然、百も承知なのですが、彼らが出し切ったのも事実だと思います。

――得ている経験値を考えると、どちらが上かは言い切れないと。

「そうですね。はい。あれだけ選手が120%のプレッシャーを掛けてくれていたので、そこでボールを奪えなかった相手だったわけですね」

――序盤はハーフから守っていましたが、プレスを掛けに行ったのは何を狙ったのでしょうか?

鈴木 グループとしてこういう対戦相手と戦ったときに、受け身になるのではなくて、強い姿勢を持ってもう一歩前に出る。そしてこういうことは、こういう実践を通して、厳しい経験を通してしか養えないものだと思うんです。戦術的な観点だけで考えた場合、ハーフから引くというものがあったり、前からプレッシャーを掛けるということがあったり、相手がやってきたパワープレーも戦術としてしっかりあります。それと同時に、持っていないといけない強い物があると思うんです。それを今回、こういう経験を通して若い選手たちには、絶対に感じ取ってもらいたい。これがベースにあるから、次に戦術であったりというものを上げていかないといけないとなっていきます。ただ、これがなんとなくていう形だけでやっていると、どこまでできて、どこまでできないかが、分からなくなってしまいます。なので彼らの限界を僕自身が作るのではなく、その限界がないんだと。その代わり、限界がなく、上を目指す以上は、現状というのもないわけですよね。上のレベルに行けば行くほど、上のレベルのチームっていうのは、それだけその数が多いわけです。今回、そういうチームと対戦したことで、それを感じ取った選手がいるということ。それからそれを感じ取るだけのチャレンジをしてくれたところを一番評価したいと思います。

――今回得た経験をクラブに戻ってから生かさないといけませんが、同時に2日後には同じようにフィジカルが高く、あまりパワープレーをしてこない、今後もアジアで戦うことが予想されるイランとの試合があります。体力を回復する時間がある中で、どれだけできるかを図れる大きな一戦になるのではないでしょうか?

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鈴木 本当にその通りで、昨日、多くの人が、この若い日本代表を見て、評価をしてくれたと思うんです。でも、1試合1試合です。毎試合違うドラマがあって、その中で勝負をしていかないといけません。今日、また昨日、起きたことは次の糧にしますが、目の前に次の対戦相手がいます。僕自身も、次の準備をするために切り替えるものと、優先順位をしっかり整理して、試合が終わった現段階からスタートしないといけない。これもプロフェッショナルの仕事だと思うんです。そういうものを含めて、明日の練習はリカバリーがメインになると思いますが、選手たちがしっかりリカバリーして、次の試合に準備ができるように各々が、それからグループとしてもやっていくことが今、一番大事かなと思います。
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