U-20日本代表

【U-19日本代表】名古屋サテライトに3連敗のU-19代表 鈴木監督「こういう経験を積むことで伸びしろを広げていける」

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U-19日本代表は6日のトレーニングマッチで名古屋オーシャンズサテライトに1-3で敗れた。先週の対戦ではこれまで積み上げてきた成果を示すことができたが、この試合は完敗といえる内容となってしまった。鈴木隆二監督は、約半年後に第1回U-20AFCフットサル選手権を迎えるチームにとって、こうした試合を含め、様々な経験を積むことが重要だと強調する。

 

以下、名古屋サテライト戦後 鈴木隆二監督のコメント

――今日の午前中に試合をやりました。名古屋サテライトと3連戦で内容的には一番良くなかった。2歩進んで1歩下がったかなという印象を持ったのですが、監督はどう捉えましたか?

鈴木 うん。まずはやっぱり相手が明らかに1回目、2回目、3回目と明らかに調子を上げてきていました。彼らの中にはプロでやっている選手がいますし、そういうところをしっかり出してきてくれたことには、すごく感謝をしています。グループとして積み上げているもの、積み重ねているものは確実にあるのですが、それをいつも同じ一定のレベルでパフォーマンスを維持して、ベースを落とさずにさらに積み上げることは簡単にはいきません。週明けということで、前日に試合をやってきた選手、いろいろなコンディションの中でやってきた選手がいますし、代表の合宿もこういうふうに連続で入れさせていただきました。そういう経験も彼らにとっては初めての経験です。一つ、何かがというよりも、いろいろな要素がかみ合わさっての結果です。これがフットボールなんですよね。良いとき、悪いとき、それからちょっとしたきっかけで変わるときがあります。今日もうまくいかない時間帯、流れの中でも何回か決定的な場面をつくりました。

 

――唯一のゴールシーンも、必ずしも崩してという形ではなく、そういう中でのゴールでしたね。

鈴木 はい。まさにそうですね。あれはラッキーな部分もありますが、自分たちの力でつくり出したチャンスで1点でも押し込めていれば、全然違った内容になったかもしれません。アジア選手権を想定したとき、いつもグループの士気とコンディションが100%ベストであることはまずありません。今日のような試合展開、今日のような状態、相手が前回よりもさらにコンディション、気持ちの面でも良い入り方をしているところの中での戦い、経験を積むという意味では、何がうまくいった、いかなかったかは分析しますが、選手たちが感じることは十二分にあります。午後のトレーニングでコンセプトをやりましたが、最後はしっかり切り替えさせる。明日に向かうところをしっかりやりました。それがU-19の年齢での現状としてやれること、やらなければいけないこと、取り組まなければいけないことです。ですから、今日の午前中に関しては、積み上げてきたことが出たときと、出なかったときがありました。ただ、全体の流れの中では、もっと相手を特に前回の試合の流れから言えば凌駕したい意識はあったと思いますが、やっぱりそんなに甘くはないというはっきり現実としてあるので、僕としてはむしろこういう経験を積み重ねる方が、最後には本当の強さとして発揮できるかなと。

 

――ずっとうまく行っていると、難しい部分があるというのは、ミゲル・ジャパンの最後が一つ示していましたからね。『こういう経験を本番前にしておくことが大事』と思って見ていました。

鈴木 でも、それをプラスにできるか、できないかも、勝っているときであろうが、うまく結果が、今日のようになかなか内容も伴わないときでも、やることは変わりません。それがプロフェッショナリズムだと思います。うまくいったら、次はラクなのかといえば、そんなことは全然ありません。うまくいかなかったら、そこでよりパワーを出すのかといえば、それはうまくいっても、いかなくても、取り組む姿勢は常に変わらないはずです。ただ、うまくいっているときの方が、気分的にはラクですよね? うまくいかないからこそ、そこで本質的な人間としての総合力、力が要求されると思いますし、そういうものをU-19の若い年代から経験し、意識的に取り組むことは非常に大事じゃないかと思います。

 

――個人の部分で言いますと、樋口岳志選手を先発で起用しました。彼はポテンシャルが高いですし、今後の軸を担う可能性があると思いますが、今日はうまくいかなかった。その後、一度も起用しなかったと思うのですが、そこはどういう意図だったのでしょうか?

鈴木 この合宿は2回練習試合が入っていますが、基本的には自分たちよりも強い相手と戦っています。チャレンジは常にするところなのですが、その中でゲームに入り込めない。それは一番、フットサルの場合はフィールドプレーヤーが4人ですから、そこはやっぱりディフェンスに関しても、オフェンスに関しても、ものすごく影響します。うまくいかないことが問題ではなくて、うまくいかない現状の中で、どういうふうに切り替えられるか。どういうふうに次の一歩目、次の一つの判断を行為として次につなげる形にできるかは、とても大事です。今日はそういう流れの中から僕自身が判断したところです。様子を見ながら、徐々に試合に入っていくというのは、フットサルではありえない。最初から全開でやって、もしかしたらリズムをつかめるかもしれないし、つかめないかもしれない。でも、全開でやって初めて何かしらの調整をつけていく。『最初から帳尻を合わせようという入り方は、絶対にダメなんだ』ということは、今日の午前中の試合中、終わった後に話をしました。今日の名古屋サテライトにもフィジカル的に圧倒された部分がありましたし、明日の試合でもフィジカルの差だけではなく、そもそもの技術であったり、本来これくらい寄せていれば対応できていたのにはがされてしまうようなことが、いっぱい起こりえます。ただ、そういう経験を積むことで、彼らの伸びしろをさらに広げていけるというのがあります。タイでの遠征と同じ気持ちで、しっかり臨まなければいけません。

 

――大きな期待がかかる樋口選手ですが、ちょっと悩みながらプレーしている感じでしたね。

鈴木 フットサルをちゃんとフットサルという捉え方でプレーしたのは、(松岡)瑠夢もそうですが、この4回の合宿だけですからね。そこは今後、彼らがフットボール人生、フットサルを今後も続けることがあるかもしれませんし、いろいろな中でプラスにしてもらえたらなと思います。瑠夢も今度、プレミアリーグの最も重要な試合があります。今日も彼は本番になるとボールに寄せられても…。

 

――取られないですね。一人でプレス回避する場面がありました。

鈴木 そういうのも、普段フットサルをやっていない選手たちの価値観をこういうところで見出してもらうのは、新しい試みなので。常に前のめりですよ。挑戦者の意識で。もっとラクに勝てる相手と試合を組むことだってできるわけなんですから。

 

――確かにそうですね。明日の相手はクラブのアジア王者ですからね。

鈴木 そうです。本番は何が起きるかわかりません。ホームでやるわけではなく、いろいろな雰囲気の中でやらないといけませんからね。まずは国内でそういう経験をできることにしっかりと価値を置き、グループで一丸となって取り組みたいと思います。

 

――先ほどの『常に良い状態でいられるわけではない』という話に付随しますが、清水和也選手が午後の練習からは不在になりました。午後の練習では声がやはり減りましたが、これまで常に彼がリーダーシップを発揮してきた彼がいなくなったらどうなるかをここで問われるというのも、このチームにとって良い経験になりますね。

鈴木 はい。石田健太郎と植松晃都の合流が遅れて今日の午前中になったこともありました。そういうところもあり、スタートの段階で使わなかったこともあります。でも、グループとしては彼らだけではありません。いろいろな選手がああいう経験をする。一つひとつをしっかり本気で取り組むことで、悔しい想いだったりをして、次につなげないといけないことを一人ひとりが、僕自身もそうですし、自覚ができると思います。

 

――明日の試合は楽しみですね。タイランド5sでも、カザフスタン戦で不甲斐ない戦いをしたあとに、特に後半はしっかりと戦えましたからね。タイに行った選手がどう示してくれるかに期待したいです。その中で松原友博選手は出ませんでしたが、負傷ですか?

鈴木 そうです。明日の試合も難しいと思います。先週の名古屋サテライト戦でシュートブロックをしたときに、足首を持って行かれたみたいで、先週の合宿後、チームでのトレーニングができなかった状態なので。

 

――今回、山田慈英選手が外れたのが意外だったのですが。

鈴木 慈英は、高校のテストです。

 

――ああ、なるほど。高校生ですものね。

鈴木 合流が遅れてしまう選手、途中で離脱する選手、そもそも参加できなかった選手といろいろありますが、これも含めて常にベストなんて都合良くはいきません。圧倒的な力の差があれば、『ベストに近い』と言えるかもしれませんが、そうではありません。その中でしっかりとトライできるかが、一番大事だと思います。むしろこういう状況は望ましい。その結果が出たときに、どう受け止めて、次につなげられるかが大きいと思います。

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