【Fリーグ】ファー詰めから胸でゴールの町田FP原 「若手の底上げは、チームが活性化するためにもすごく大事」

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[11.18 Fリーグ第20節 すみだ4-5町田 大田区 1,697人]

 

後半開始33秒、ペスカドーラ町田のFP原辰介がゴールを決めたとき、思わずニヤリと笑ってしまった。このゴールが決勝点になったら『原が腹で決勝弾!』だな、とマッチレポートのタイトルを考えていたからである。残念ながら、このゴールが決勝点になることはなく、さらに試合後、本人に確認を取ったところ、『腹』ではなく『胸』でのゴールと判明する残念な結果になった。

 

とはいえ、このゴールは大きな意味を持つと感じる。町田は相手を押し込んだときに、ファー詰めする選手が少ないからだ。FP金山友紀というファー詰めの第一人者のような選手がいるものの、その金山が全治4週間の負傷で離脱。数年前、現在と同じようにGKイゴールが負傷離脱した際にチームは勝てなくなったが、実はその同時期に金山も戦列を離れており、その影響も少なくなかったのだとチーム関係者は話していた。その中で、22歳のFPがファー詰めでゴールを決めたことは、明るい予兆になり得ると感じたのだ。町田のトップチームでプレーするようになり、3年目を迎えた原は、町田のキーマンになり得る存在だろう。

 

以下、すみだ戦後 ペスカドーラ町田FP原辰介選手のコメント

――最近、先発起用が増えてきましたね。

 昨シーズンから徐々に先発で出していただいて、すごく自信も付いてきました。

 

――今日の試合ではファーストセットがすごく良い流れをつくりました。何か意識していたことはありますか?

 やっぱり彼らは第1クールで僕らに負けていたので、すごいモチベーション高く来ると思っていました。それを凌駕するモチベーションの高さで入りました。3-1っていう戦術があったので、ボールサイドはしっかり行こうということで、セットの中で話していました。

 

――先に2点を先行してから、そこまで流れが悪くなかったのに失点をしてしまいました。

 セットプレーから1点目は、僕のミスもあって入ってしまいました。そこは流れが悪くなかったので、次から調整しないといけません。

 

――あそこはズレた感じですか?

 もう少し門を締めさせて、中へのパスを通させないというチームのポリシーがあったので、もう少し僕が後ろの選手なので、声を掛けてやらないといけなかったところです。

 

――追いつかれてから流れを持って行かれるかと思いましたが、前半はそのまま乗り切りました。そして後半の開始直後には原選手がゴールを決めました。あれは「原が腹で決めたゴール」でいいでしょうか?

 あれは、正確には「原が胸で決めたゴール」ですが、腹でも全然大丈夫です(笑)。

 

――やっぱり胸でしたか(笑)。

 あれはもう右サイドでジャッピーニャ(本田眞琉虎洲)が個人で打開してくれて、僕は触るだけだったので、ほとんどジャッピーニャのゴールでした。

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――町田はなかなかシュートパスを出しても、ファー詰めする選手がいないことが多かったので、あのゴールは非常に大きな意味を持つように感じました。

 僕の持ち味は運動量の多さなので、攻守の行き来の量を増やすことが仕事だと思っていますし、ゴールにつながったのでうれしいです。

 

――本当によく走っていますよね。

 ありがとうございます。

 

――後半は押される時間もありましたが、しっかり勝ち切りました。すみだに勝ち点「1」差になったことも大きいのではないでしょうか。

 今シーズンはすごく取りこぼすことが多い中で、上位の自分たちより上の相手に対して、勝ち点を縮めて、圧力をかけられたことはすごく大きかったです。僕らは1試合、1試合、全力を出して戦うしかないので、それを引き続き、次の大阪戦でもやっていけたらと思います。

 

――町田はなかなか若手が出てこないクラブでもありました。今日登録されたFPの中ではチーム最年少ですが、そのことで意識することはありますか?

 やっぱり町田は経験あるベテランの選手が多くて、試合に出させてもらうとすごく自信につながっています。若手の底上げは、チームが活性化するためにもすごく大事だと思うので、僕はそこを頑張りたいと思います。

 

――これまでは、どういうキャリアを歩んできたのですか?

 日大一高でサッカーをやっていて、高校卒業後、大学に入ってから、フットサルに転向しました。

 

――アスピランチのセレクションを受けたのですか?

 練習に参加させてもらいました。僕は兄(GK原章展)がペスカドーラにいたので、練習参加をさせてもらって、そこから練習生でアスピランチに入って、20歳のときにトップチームに上げてもらいました。

 

――もう3シーズン目なのですね。今季の町田はいかがですか?

 森岡薫選手とか、室田祐希くんとか、代表で主力の選手がチームに加入して、練習の強度も上がっていますし、僕自身もすごく楽しいです。その中でなかなか勝ち切れていないのが歯がゆいですが、最後に優勝できるように、チームとしてまとまってやっていけたらなと思います。

 

――セットが違うので、森岡選手や室田選手と組むことは少ないですが、中断明け以降は、みんなが彼らの動きを理解してきたなという印象を受けます。

 チーム全体で、森岡選手と室田選手に合わせてこられているっていうのはありますね。

 

――今日の試合、最大のテーマは勝つことだったと思いますが、今後もしかしたら得失点差も絡んでくる中で、最後の失点は余計でしたね。

 イゴールが加入してから僕たちはディフェンスのチームと言われている中で、失点が多いので、そこはチームとして修正しないといけないと思っています。次の試合からも集中してやっていきたいと思います。

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